古薩摩甕仕込み  


        吹上焼酎(株)   加世田市宮原1806 
   Tel  0993−52−2765
    ゲットした日   平成13年11月24日

    
古薩摩  「古薩摩甕仕込み(こさつまかめじこみ)」は平成12年度加世田商工会議所優秀新製品の一つに選ばれたのであるが、加世田市民への認知度は皆無という状況で、酒屋の店頭にも殆ど並んでいない。(-ー;) 今年の3月、マルダイさんに注文して焼酎伝道師の集い第7夜で飲んだのだが、軽快な味わいであったように憶えている。 この時隣席の知らないオヤジ達に勧めてみたら、「こんたうんまか!普通の焼酎と違ごど!」とゴイゴイ・・・結局全部飲まれてしまった。(-ー;)

  好天の土曜昼下がり、吹上浜海浜公園迄のウォーキング帰りに、思い立って吹上焼酎に寄ってみた。 2階の事務所でこの焼酎を購入したのだが、陳列されたおびただしい数の銘柄に圧倒されてしまった。(その様子はこちら→ )

  ラベルには黒地に赤茶色の「甕」字が刻み込まれ、「黒麹使用低温発酵」「丸むき黄金千貫いも百%」と差別化コピーが踊っている。(^_^;)
目下のところアルコール度数25%4合化粧瓶だけの発売らしい。

  生で飲んでみた。 爽やかな芳香、滑らかな舌触り、コクのある重厚な飲み口、そしてまろやかな味わいと思わず瞠目した。 カミさんに到っては吟醸酒に似ていると絶賛の嵐である。(^_^;)
  ロックにすると飲み易さが一層増すようであり、薄まっても味が崩れない。 後味に爽やかな甘味がパァーと広がる。
  5:5程度に割水したものを燗付けすると、洗練された軽口の味わいながら、上品な甘さとまろやかさが際立つ。 芋の持つふくよかさが良く出ており、後味にもキレの良い爽やかさを感じる。

  丸剥き芋を原料に使用したのは、おそらく米を研ぐ吟醸酒の手法に類似させたのだろう。 芋焼酎本来の雑味の織りなすテゲテゲのハーモニーを嗜好するという面では異論があろうが、芋の持つピュアーな味わいを追求した面では評価して良いだろう。 ただ、4合で1,200円という値段は・・・鹿児島では売れないだろうな〜。(^_^;)
  清冽、上質及び滑らかな味わいの秀逸な焼酎と言えよう。 飲み方を全く選ばないが、あえて一つ推薦するとなると、生の重厚な滑らかさを試して頂きたい。

                                
                   (平成13年12月27日記載)