鹿児島・川内球場
阪神を変える (1/29) 走・攻・守のすべてが売り物というペレス が言った。阪神助っ人の歴史を変える。 「来日前にいろいろ自分なりに調べた。 日本の野球はレベルが高い」。その下調 べの中には過去、助っ人たちが繰り返し てきた歴史の汚点も含まれていた。トラ の強力助っ人といえばバース。だが、そ の後はオマリーぐらいしか名前が出てこ ない。ここ数年は毎年、シーズン途中で 帰国するのが定番となっている。そんな 歴史にピリオドを打つことが自分の仕事と 考えている。「そういう事情は聞いている。 自分としては1年で終わらせたくない。持 っている力がかみ合えば(阪神で)数年間 やれるチャンスはある」。一緒に来日した ミルバ夫人から「夫の心の支えになりた い」と励まされたペレスは「監督の期待に 応え、チームの勝利に貢献する」と言って 夫人の手を握りしめた。聞く耳を持ち、日 本でさらに自分を高めようというペレスに 「ノムラの考え」が注入されれば、確 かにトラの歴史を変える助っ人に なれるかもしれない。 (拍手) |
川尻、藪降参 (1/30) 川尻は29日、西宮市内の球団事務 所で5時間にも及ぶ代理人交渉を行い 2600万円増の年俸8500万円プラス 出来高でサインした。過去3回の交渉 では球団提示の8000万円に対し、 1億4000万円を要求していたが結 局、球団提示額から500万円上乗 せした金額で川尻側が納得した。 一方、藪は、前回の球団提示額より 200万円増、昨年より200万円減の年 俸7400万円プラス出来高でサインした。 要求額の1億円に遠く及ばないばかりか、 ダウン提示さえ覆せない「白旗決着」とな った。約2時間半の交渉を終えた藪は「こ ちらがダウン提示を飲む形でサインしまし た」と無念さを押し殺した表情で話し、 球団側に押し切られたことを認めた。 今年は、結果を残して球団側を 見返してやってね。少なくとも10勝 はしないといけませんよ。 |
俺が阪神の4番打者だ (12/15) 新庄の後釜がきまった。 エディ・ペレス 内野手(31)=カージナルス=と、契約金 30万ドル(約3300万円)、年俸60万ドル (約6600万円)で2年契約を結んだこと を発表した。入団が決定しているイバン・ クルーズとともに中軸を期待されるペレス は今季、主に3Aメンフィスでプレー。だが マグワイアが腰痛でリタイアした6月にメ ジャー昇格を果たすと35試合に出場。 本塁打こそ3本に終わったが、打率・297 を残すなど実力の一端を見せた。「サード の経験が一番多いが、今年はファースト、 レフト、ライトも守っているので、監督の希 望するポジションを守りたい」とペレスは 新庄の抜けた外野守備にも意欲を見 せた。 外国人は来て見ないと実力 のほどはわからないが、期待で きそうな気がする。(笑) |
俺がエースだ (1/22) ドラフト1位、2位コンビの藤田太陽(21) と伊達昌司(25)両投手が、鳴尾浜球場の ブルペンで初投げを披露した。ともに捕手 を立たせたままの軽めの投球だったが、 即戦力右腕の熱のこもった競演に、周囲 からはため息が漏れた。「以前からこれく らいの時期に(ブルペンに)入りたいと思っ てたんです。暖かかったし、ちょうどいいや って」と伊達。前日は3度にも満たなかった 鳴尾浜の気温が、この日は10度。7度も上 昇したことが初投げへの呼び水になった。 藤田もその姿に触発される。伊達は7割 で50球、藤田にいたっては3割の力で30球 の「キャッチボール程度」だったが、最下位 脱出の鍵を握る2人の即戦力ルーキーに、 いよいよエンジンがかかってきた。 この二人が競い合って技を磨き、エース の座をもぎ取ってほしいものだ。 |
リストラの嵐 (11/10) 株価暴落、リストラ、など厳しい現実は プロ野球の世界にも押し寄せてきていま す。 阪神は、トニー・タラスコ外野手、 ジェイソン・ハートキー内野手の解雇を発表 した。野村監督は「保険として置いておこ うという話もあったけど、スッキリした方がい いだろう」と、話した。当初、ハートキーにつ いては残留させる方向だったが、最終的 に「実力不足」とする野村監督の判断が尊 重された形だ。編成サイドは、すでに獲得 に成功したイバン・クルーズ内野手に続き あと2人の外国人野手を獲得する方向 で動いている。高田球団社長は 「3、4、5番を務められる選手を探して いる。6、7番では意味がない」と、大砲 のみに照準を合わせていることを明言。 水面下では、今季限りで横浜を退団し たロバート・ローズ内野手の調査も 進められているようだ。 来季の阪神は、どのようなメンバー が揃うのか不安もあるが、未知の 期待も高まりそうだ。 |
ドラフト終わる (11/18) 阪神は、予定通り、藤田太陽投手を1位 指名した。なかなかの反骨心を持った若 者のようだ。というのは、次のノムさんの 言葉が太陽の心に火をつけたのだった。 1位に指名された藤田太陽投手(21) =川鉄千葉=が17日、希望していた 春季キャンプでのスロー調整の返上を 決めた。年末年始はほぼ無休で練習を こなし、2月1日のキャンプ初日から、 ブルペンでの投球練習を行う方針だ。 突然の方針撤回は、持ち前の反骨精神 の表れだった。「藤田?ゼロとして考えな アカンやろ」―。秋季キャンプ中、来季の 先発投手陣構想について語った野村監 督の言葉が、藤田の負けじ魂を触発し た。「そう考えて当然じゃないですか。 でもそう言われた方が逆に燃えます。 自分でやらなきゃいけないことは分かっ てますから」と藤田。穏やかな口調の中 にも、熱い思いがにじむ。自覚と自信が あるから、堂々と夢を語れる。「即戦力 として入るからには、タフな男になりた い」。21世紀の阪神を背負う未来の エースは、待ち構える荒波に、真っ 向から直球勝負を挑む。 |