笑顔 タイトル ノムさん語録  怒り

 

12月16日
来季の目標は
(優勝します)

「外に向かって公言する効用はあるだろうけど大ホラは
吹けない。優勝します、と言いたいのはやまやまだけど。
トップに立つ人は公言することも必要だけどね。大ホラ
吹いてみたいよ。横浜の(権藤)監督は公言するよな。あ
れはプラス思考と関係あるのかな。ピッチャーらしいね。
ポジションが出るよ。長嶋監督は公言というより、予言や
な。占い師みたいなところがある。根拠がない。星野
監督、金やん(金田正一氏)もそうやったな。森(前
西武監督)は吹かない。そのへん、面白いね。
川上さんも吹かなかったなあ」

11月20日
理想のオーダー

的場はトップバッターがいいかなと思う。足が速くて、
シュアな打撃をするとなるとね。見てみないと何と
もいえないけど、説明の段階ではね」 「坪井
2番をこなせば、いい1、2番コンビになるよ。

今年は坪井は2番テストに落第したからな。2番の単位
が取れなかったからね。特殊なバッティングだし、動きが
大きいからね。エンドランやバント、走る(盗塁)まで待て
とか、2番の条件は難しいからな。(坪井は)常に自分の
ペースでやっている選手だからね。でも理想は1番的場、
2番坪井、3番外国人、4番江藤、5番大豊、6番新庄
やな。(これなら理想のオーダーですね。)

11月7日
不満なら怒りをボールにぶつけろ
(大豊のFAについて)

 「大きな食い違いがないなら、譲歩するしかない。
来年頑張ってだれからも文句言わせないようにすれば
いい。今年フル出場できなかったという大きなマイナス材料
あるからね。にもかかわらず強く出るのは、理解できない部分
がある。契約で期待料は存在しないし、今年の活躍に関して、
来年の報酬が決まるもの。  強気に出る気持ちは分からない
でもないが、少し譲歩して、思い通りにならなかった分を
エネルギーに替えてボールにぶつけてもらいたい。
譲歩案を出したけど、納得できないらしいね」

10月15日  
阪神の再建策について

4、5月の好調なときと怒とうのように落ちていったとき
との違いを考えれば2つの理由がある。まずブロワーズ、
ジョンソンの両外国人の好不調がハッキリ別れたこと
それにエースなき投手陣だったという点。投手陣の方は
最初からわかっていたし継投でしのげたと思うが外国人
の不調による後半戦の得点力については敗戦の大きな
理由だった。最近では優勝チームにいい外国人がいる
傾向が強いし、いい外国人の獲得をお願いしたい。

10月3日
甲子園で

大改造する時期


「すべて大改造する時期じゃないの。
現状は難しいけど。オーナー、社長が考えることだけど」
  (球団の外国人獲得政策について
「阪神は外国人を取りに行く範囲が狭すぎる。もっと広い視野
でやらないと…。当たる先がピンポイントみたいな感じやな」  

 9月14日
甲子園で
 
1回だけ誉められた

(外国人調査に監督自身が出馬する可能性を問われて)
オレは自分の将来も分からなかったんだから(と謙虚に否定)。
テスト生からこうなるなんて、まさか人生や。でもね、1人だけ
べたホメしてくれた人がいるんや。お前んとこ(日刊スポーツの
記者を指しながら)の評論家や。川上(哲治)さんや。
このバッターはいいね』と言ったのは、あの人だけや。
新聞の談話で読んだ。自信になったし、うれしかったね
その程度選手がこうなるんだから、わからない」

 
9月9日
中日戦で
 
発想がいい

「(矢野より)北川の方がユニークな発想をする。
無謀なところもあって、オイオイと思うこともあるけど」。
故障の矢野に代わるスタメンマスク3試合目。
北川のリードが野村監督をうならせた。
4回以外は毎回走者を背負った川尻を、7回まで1失点。
「川尻さんが投げたいっていうサインを一発で出せなかった」。
北川は反省したが、川尻も面食らうほど、
オリジナルなリードだった証明だ。

 8月29日
ヤクルト戦で

 
秀太のショートについて


秀太の動きがいいからね。野手のことはよく分からないが、
打球への反応や守備範囲は秀太の方が敏しょう性を感じる。
歴史あるメジャーリーグではセカンド、ショートは守る人
という考え方だけど、オレも同じ考えである。
守り9割、打力1割。それぐらいセカンド、ショートは大事な
ポジションだと思う。記録に表れないからね。
抜ければヒット、取れば凡打だし。
キャッチャー、セカンド、ショートは守り優先。
打力は二の次でいい。

 8月19日
横浜戦で
ノムさんに愛人

(20日発売の週刊誌に愛人スキャンダルが出ることに)
「そんな元気と財力があれば、人生バラ色ですよ。親友の
知り合いの人のことじゃないかな。電話がかかってきたりして、
迷惑をかけているみたいや。(股間を指差して)こっちが
ダメやからそんな元気はないよ。なんなら医者の
診断書を持ってこようか」

 8月7日
ヤクルト戦で
野村監督の退場処分

 「初めて退場を食らいました。まあ下品な言葉をはいて
しまったからな。『このバカッ』と言ったんや。とっさに
出ちゃったんですよ。今まで彼(小林毅塁審)には
積もり積もったものがあったから。退場にしようと
手が震えてたな

 7月29日
オールスター戦
について

球宴組は心配

「球宴組は心配やな。1週間練習してない計算になるも
んな。オレも球宴の後は調子狂わせたもんや。球宴
での結果あまり関係ない。知らない相手とや
るんだしね。赤ヘルブームの75年は広島の選
手が球宴で暴れて優勝したけどな。

でも今年の球宴はお客さんがよく入ったな。
不景気
のときはよく入るんや。旅行とか
より安い家族サービスやからな」

新庄は、オールスターで自信をつけたと
思いますよ。ノムさん。

 7月8日
代打逆転3ランに
ついて
 
ジィス・イズ野球

今までの野球人生で最高の瞬間です」。いつもは冷静
な野村監督も「ディス・イズ野球や」と珍しく興奮した。
負けムードの最たるもの。向こう(ヤクルト)は先制、
中押し、ダメ押しと理想的な展開やろ。
球はゲームセットまで分からん
いうが、それを地でいく試合やったな」
 
 6月30日
中日戦に完封負け
後の談話
 
問題のノムさんの発言

ジョンソンが全く打てなくなったことに対して、
「打たないにしても、大豊の方が期待感がある。
同じ打たないでもひょっとしてがある」。
さらに「しかし大豊も相手に
知られているからな。


大豊さんも、もうちょっと問題意識を
高めないと終わっちゃうよ。もう契約して
くれなくなるよ」と発言。


これに、激怒した大豊が名古屋に帰ってしまった。
こともあろうに、中日の星野監督に相談した。

ノムさんの話
「言ったのはオレだし、こっちが謝らないとアカン。
しかし期待しているからこそ言うのであって、
何も期待してなかったら言わないよ」。

星野監督は神宮球場のクラブハウスで「大豊から朝、
電話があったよ。お前が悪い。あやまってこい。
(野村監督に)腰は治りました、と言うてこい

 電話しておいたよ。」星野監督って
面倒見がいいのですね。
 
この件については球団の対応も早く、大豊に罰金
100万円を課すことで決着した。

高田球団社長の話
 大豊選手から事情を聞いた上でペナルティーとして
罰金を科した。シーズン中の首脳陣批判ということで
厳罰を処したつもり。ただ本人も謝罪していること
も考慮した。野村監督も選手に誤解を与える
ような表現があるなら注意しなければと
自戒の念を示されていた。
結果として監督と大豊選手の間で話し合いができ
雨降って地固まる」ということになると思う。

6月12日
 新庄のサヨナラ
ヒットについて
(甲子園)

打っていけ(新庄が敬遠のボールをサヨナラ打したこ
とに)「『打っていいか』と聞くから『いけ、いけ』と言った
んや。前に飛べば何とかなるからな。実はこの前も敬遠
のボールを打っていいか、と聞いてきた。その時は
『今度な』と言っていた。だからね」万能選手
(新庄のセカンドに)「ショートの経験もあるやないか。
(セカンドの守備は)チョロイもんやろ。万能選手
やからな。キャッチャーも、ピッチャーもできる。
ピッチャーは立ち切れになってないぞ。まだ
続行中やからな。正式に(終結)発表はし
てないからな」  

清原対策(前日3アーチの清原を封じて)「担当コーチ
をどやしたんや。こんな簡単なバッターに、何で打たれ
るんやとな。松井、高橋にはミーティングで時間を
取るけど、清原はもう分かってると思うから
さっさとやる。まあ簡単といえば、失礼だ
けどね。オレがキャッチャーをやれば、
簡単という意味やで。日本一の
4番バッターやからな」
(ニッカンスポーツより 6月13日)
 5月24日
北陸遠征を前に
ノムさん語る
 
 今年の私の心境は、最下位でもトップでも変わらない。
今年1年で、監督と選手の信頼を築き、信頼性という
機能が円滑になればいいと思ってい
る。野球を勉強
していこうということである。阪神は、優勝候補では
ないし、優勝を口のする段階でもない。とりあえず、
最下位脱出。いずれ、一番下の巨人が上がってく
し、阪神もどーんと下がって、最下位に落ちる可能
性もある。考えない方がいいというのが心境。
砂上の楼閣や

ちょっと調子がいいからといって、舞い上がってい
われわれに現状を見つめ、冷静になれ。という
ノム
さんの意見。やぼやすも同感です。

 経営者と監督
 
大同生命が中小企業経営者を対象にした全国調査で「仕事の相談をしたいスポーツ選手は
と聞いたら、ほぼ、3人に1人が阪神の野村監督と答えた。2位は巨人の長嶋監督、以下、
ヤクルトの古田選手、横浜の権藤監督と続く。阪神の成績は、1985年に優勝したきり
振るわない。この10年間に5回も最下位になっている。そんなチームが今季、がら
りと変わった。まだ、開幕して間がないとはいえ、好調の中日についで2位。
力はそんなに強化されていないのに、優勝争いに加わりそうな勢いだ。

監督の指揮がいいのか選手の技量が向上したのか
新しく戦列に加わって活躍している3人の選手がいる。それぞれ
野球人生のがけっぷちに立たされた人たちである。5月になって本塁打
を量産しているジョンソン選手。四月は不振で、2軍に落とされそうになった。
しかし、アドバイスを聞く姿勢を持っている点を監督が評価し、使っているうちに
あれよあれよの大活躍。広島戦でサヨナラ打を放った田中選手。1軍経験は過去
四年間に4試合しかないが、熱心な練習姿が監督の目に留まり、チャンスを与えら
れた。ロッテを退団し、テストを受けて古巣に戻った遠山選手も、重要な局面で起用
され、期待にこたえるリリーフぶりだ。野村監督が言っている。「一生懸命に優る美しさ
はない。必死だわ、ほんまに」。そういう上司に見守られ、生き返った選手が活躍する。
チームが強くなって不思議はない。人材を見つけ、長所を引き出して登用する。そう
してやる気を起こさせる。そんな野村流の人使いに共感する経営者が多いこと
を、さきの調査結果は物語っているのだろう。(1999.5.18朝日新聞 
 

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