水迫遺跡-この道路をはさんで発掘調査中

水迫遺跡現場(この道路の両側を発掘中)

移動生活をしていたと思われていた旧石器時代ですが、水迫遺跡では複数の住居跡が
発見され、大変話題になりました。今回の発見によって、旧石器時代の生活の様子を
見なおす大きなきっかけになると思われます。1月31日現地で説明会がありましたの
で参加しましたが、雨天で延期になりました。しかし、現地の係りの方の好意で
お話を聞くことができました。デジカメでいくつかの場面を紹介します。

COCO橋牟礼館の展示場 発掘現場
指宿市考古博物館の展示場 発掘現場

写真をクリックすれば、大きな写真と説明が見れます。


鹿児島県指宿市教委は、昨年末、市内の水迫遺跡で後期旧石器時代
終末(約1万5000年前)の竪穴住居群や道路状遺構、石器製作所、杭列(くいれつ)
などがまとまって出土し、定住化へ向かう集落がすでに旧石器時代にあった可能性が
強いと発表した。国内で、旧石器時代の生活遺構がこれだけまとまって出土した
例はないという。これまで旧石器時代は獲物を追い求めて、転々と移動する
キャンプ的な暮らしで、1箇所に長期間住むようになるのは縄文時代
からと考えられてきたが、この発見は、従来の定説を覆す
画期的なものになりそうだ。


キャベツ畑の向こうに見える山の低いところが水迫集落

農免道路から水迫方面を望む
キャベツ畑の向こうの山の低いところが水迫集落です。