山川発地熱電所は、カツオ漁業の基地として栄えた山川港の近くにあります。
発電所は海岸に近く、田畑に囲まれたのどかな環境の中にあります。この
地域は、霧島屋久国立公園に近く、四季の変化に富む雄大な自然に
加えて、天然の砂むし温泉などがあり、年間を通してたくさ
んの観光客が訪れています。
山川地熱発電所全景
発電能力は、3万KWで普通の平均的家庭の1万5000戸分をまかなえる
そうです。蒸気井は14本あり、最も深いものは2500mあるそうです。
山川発電所は、海抜43mという低地にあります。ほとんどの地熱
発電所は山の中にあり、全国的にも珍しいということでした。
また、効率的な運用をはかるために、山川発電所は、
約80km離れた川内発電所から、各種通信装置を
用いて、発電機出力・タービン回転数など、運転
状況の監視を行っています。
開聞岳を背景に | 正面入口 |
青空に伸びるボーリング塔 | 地熱発電所風景 |
発電のしくみの説明ボード | 工事中 |
受付のお嬢さん
今、環境問題がクローズアップされていますが、この地熱発電は、石油などの
燃料を全く使わず、地下から取り出した蒸気を利用するクリーンな発電方式です。
火力発電のボイラーの役割を地球が果たしているのです。地下の岩盤の中に閉じ込め
られマグマの熱で高い温度になっている地下水を蒸気井で取り出して発電に使って
います。また、蒸気を取り出した残りの熱水は、再び地下へ戻しています。