さあ、後半戦のスタートだ。オールスター戦で活躍した
アリアス、片岡の中心打者が打ち出せばまだ、優勝は狙える。
とにかく、勝率5割の線維持しておけばチャンスはある。
いざ、出陣・・・勝利の六甲颪の出番だ。
9/25 阪神3-2巨人 |
意地を見せた 五回までヒット2本に抑えられていた阪神だが、六回、まず今岡の バットが火を吹いた。カウント0−2から内寄りのストレートをジャスト ミート。打球はきれいな放物線を描き左翼スタンドに飛び込んだ。「こ の試合、決して負けられないんです」。戦列復帰して即の2試合連発と なる14号ソロ。昨年までのほほんとした表情が特徴だった男が、すっかり 「闘争心」や「意地」といった言葉が似合う選手になった。この1発が、 中継ぎ陣の力投にもつながた。 そして九回、三塁側ベンチが胴 上げ準備でそわそわし始めたときだった。マウンドに上がったの は守護神の河原。打席に入ったのはこの試合で四番に“復帰” したばかりの浜中。カウント2−1からの5球目をとらえると、 白球はセンターバックスクリーンに消えた。 土壇場での同点18号ソロ。これで試合が延長戦へ突入したのだ。 巨人ナインの胴上げが行われたとき、一塁ベンチに阪神ナインは残って いなかった。試合終了後、ヒーローインタビューはなかったものの、普段通り に「六甲おろし」が流れたため、ロッカールームへ“避難”する時間が十分に あったためだ。それがせめてものの、勝利に対するご褒美。そしてベンチ 裏から続く階段を上りながら、選手たちは「来年こそは」の思いを、 強く胸にしたはずだ。 |
9/15 阪神3-2巨人 2軍優勝 |
赤星、意地の1打 2軍は優勝 1点ビハインドで迎えた九回二死満塁。赤星の執念と意地と根性 で打った打球が、センター前へ抜けていった。アリアスが同点の、 上坂が逆転のホームを駆け抜ける。二塁ベースに到達した “小さなヒーロー”は、まず右の拳を突き上げ、両手で ガッツポーズを作り、そしてまた右手をグッと上へ 掲げた。「執念がなければセカンドゴロか何かだったと 思います」。首位チームのエースをKOした快感に酔いながら、 赤星が息を弾ませた。これで、巨人戦の3連敗は免れた。 次は、Aクラスを目標に戦おう。ちなみに、二軍は 2年連続優勝を決めたそうだ。(拍手) |
9/11 阪神4-3ヤクルト 藤川 初勝利 |
藤川初勝利も・・・ 阪神・星野監督から10日、ナインを震え上がらせるようなセリフが 飛び出した。 「ウチでは浜中は将来の看板選手候補、それに井川、 今岡、昨年のドラフト組と、まあトレードできない選手は20人ぐらいか。 ショートは(トレード候補が)いっぱいいるな」 つまり、打者では人気者の 赤星、投手ではベテランの藪や川尻、今年も期待外れに終わった福原と いった選手たちも交換要員というわけだ。 「外(中日)でみていたの と中(阪神)に入ってみて全然違った。阪神の選手は『自分はト レードに出されない』と思っているからダメなんだ。 オレは中日時代、セ・リーグ球団とも積極的に トレードをやった」と星野監督。 これで選手が発奮すれば 来季は希望が・・・ |
9/3 阪神10-2広島 太陽 初勝利 |
太陽初勝利 ついに太陽が昇った。コントロールはあまりよく なかったが、球に力があり、たくましさを感じさせた。 投打がかみ合った阪神が3連勝。1回、赤星の二塁打を足場に 一死満塁とし、アリアスの中犠飛と押し出し四球で2点を先制。3回 に沖原の1号。7回にもアリアスの24号3ランなどで7点を加え、試合を 決めた。藤田はフォークボールを有効に使い、完投でプロ初勝利。 これを自信に後半戦を投げぬき、来期のローテーション投手に くいこんでほしいものだ。いや、やらねばならない。 |
8/31 阪神4-1ヤクルト 川尻完投で4勝目 |
川尻で連敗脱出 川尻がヤクルトの勢いを完全に止めた。打たれたヒットは3本だけ、 奪った三振は10個。岩村のアーチさえなければ…と悔やまれる1失点 の完投勝利。猛虎軍団がようやく10日ぶりで、白星にたどり着いた。 左打者に対する攻め方が課題、とされる川尻だが、この日は左 も右も、強打者も巧打者も関係なかった。シュート、スライダーと 効果的に使い分け、バットが面白いように空を切る。 マウンド上の姿は、本当に楽しげに見えた。 「自分でもこうなるとは思わ なかった」とお立ち台で謙そんしたヒーロー。味方打線が先制してくれた 初回二死からの桧山、アリアス、平下の連続タイムリーに「アレは本 当に大きかった」と感謝の気持ちを表した。チーム8月の勝利数 「8」のうち、川尻が挙げたのが半分の4勝。「月間MVPを取 るぐらい勝ちたい」と話していた希望は、現実となる可 能性もでてきた。(拍手) |
8/29 阪神1-12中日 |
日本経済と同じように 走者を背負いながら、なんとか持ちこたえていた井川が、五回に つかまった。投手の紀藤に右中間を破る二塁打を許し、荒木、福留に 連続四球。二死満塁で立浪に初球を右前へ運ばれ2点を献上した。 六回は大西の右翼線二塁打で一死二塁とされ、蔵本の右前打 の処理を桧山がもたつく間に1点失点。5回1/3でKOだ。 2番手以降もさえなかった。最悪だったのは4番手・藤田。♪真っ赤に 燃えた〜太陽だ〜から〜、とばかりに大炎上だ。七回一死満塁で マウンドに上がり、2球目を谷繁にセンターバックスクリーンへ の20号グランドスラムとされた。さらに八回は、二死満塁 から代打・大豊に押し出し四球を許したのを皮切りに、 井上に右翼線2点二塁打、関川に右前2点タイ ムリーと好きなように打たれまくった。 井川が打たれては、阪神の活路 はない。このまま、ずるずる 地獄へ落ちるのか。 |
8/20 ついに貯金が0 |
借金生活突入? 「勝率5割死守」に躍起な阪神・星野監督がオフの契約更改での 「監督査定」をちらつかせている。これまでは、「鉄拳」「スタメン剥奪」 「二軍落ち」「トレード示唆」で、若手ナインを奮い立たせてきたものの起 爆剤とはならなかった。そこで「いまの成績じゃ給料を上げないぞ」で ある。 最大「12」あった貯金を使い果たし、今季初の「借金突入」 のピンチ。とはいえ、主力に故障者が続出したことで二軍から若 手を抜擢したものの「驚くような掘りだしモノはいなかった」よ うだ。星野監督は「これからは『使える選手、使えない選手』と区 別していく。オレにいいところを見せてほしい。それに監督査定という のがあるからな。給料が上がるかは、これからの成績しだい。監督査定 のウエートは? それは言えない」と言葉を濁したが、関係者によると 「タイガースに多大な利益をもたらした」で、はるかに「監督査定」の ウエートが高い、という。さあ、残り40試合をどう戦うか。 |
8/3 阪神3-2ヤクルト 藤川 初勝利ならず 浜中 さよなら打 |
藤川好投 阪神・藤川、ヤクルト・ホッジスで18時プレーボール。星野 監督はついに浜中を四番に抜てき。不振の続く片岡を六番に 下げた。 試合が動いたのは五回。阪神は関本の死球と矢野の 右翼線二塁打で一死二、三塁。藤川は凡退したものの、赤星の 二塁ゴロを土橋がタイムリーエラー。阪神がラッキーな1点を挙 げた。 ヤクルトは七回に反撃。この回から代わった谷中を 攻め、一死一、二塁から土橋の中前適時打で同点に追い ついた。その裏、阪神は矢野の中前打などで築いた二死二塁に、 田中が一塁強襲安打。ペタジーニのエラーも手伝って、またまた幸 運な勝ち越し点。 八回に2−2の同点に追いつかれた阪神は九回、 一死一、二塁のサヨナラ機を迎えたが、得点ならず延長戦へ。 決着をつけたのは四番・浜中だった。十回裏、一死から古田のエラー で出塁した高波を一塁に置き、浜中が右中間にタイムリー三塁打。 阪神が劇的なサヨナラ勝利を飾り、再び2位に浮上した。 |
7/30 阪神4-2横浜 八木 代打逆転満塁本塁打 |
代打の神様 代打の神様は、その名の通りに勝負どころを逃さなかった。 2点を追う6回2死満塁。八木がグランドスラムで試合を一気に ひっくり返した。阪神はこの日も凡打を繰り返し、再三のチャンス をつぶした。6回は2死から粘ってこぎつけた満塁機。神様は、 代わったばかりの横山の初球直球を逃さなかった。「嫌な 雰囲気だったから、初球からどんどんと振っていこうと 思った」。詰まり気味の打球は、声援に後押しされ るように左翼スタンドに落ちた。異様な熱気の中、 八木はゆっくりとダイヤモンドを回った。 カーテンコールには照れくさそうな表情を浮かべたまま、 ベンチから出てこなかった。星野監督は「あそこしか勝負を かけるところがなかった。あのアグレッシブさが、みんなには ないんだ」と、あえて若手への奮起の言葉に置き換えた。自らの 球団記録を更新する13本目の代打本塁打。プロ16年目の 37歳は「代打の極意は?」と聞かれ「謎だよ。今で も分からない」と首をひねった。 |
7/27 阪神4-3中日 矢野 さよなら打 |
3連続さよなら勝ち 阪神が3試合連続のサヨナラ勝ちで3連勝。ヤクルトと入れ 替わり、2位へ浮上した。3−3の9回、先頭の関本が三塁への 強襲安打で出塁。続く矢野が左前へはじき返し、これが左翼 の蔵本の後逸を誘って、一塁から関本が一気に生還した。 9回に好救援の谷中が5勝目。中日は最後に痛すぎる失策。 直前の9回1死満塁を生かせなかったのも響いた。 劇的なドラマが9回裏に起こった。関本が三塁内野安打して 無死一塁。星野監督の頭にバントはない。「テル(矢野)はおれの 教え子。打つことしか考えなかった」。闘将の信頼に矢野が応えた。 執念で振り抜いた打球は左前へ。気迫に押されたのか、蔵本が後逸し、 関本が本塁を陥れた。今岡、桧山がいない厳しい状況だ。矢野も 前日に左足首を痛めていたが、「みんな一生懸命にやってけが をした。そいつらの分までという気持ちで頑張っている」と力 強く話した。阪神の3試合連続のサヨナラ勝ちは22年ぶり。 |
7/25 阪神5-4巨人 沖原 サヨナラ打 |
連夜のさよなら勝ち この日のヒーローは沖原だった。九回表に追いつかれた直後、 一死満塁のチャンスで回ってきた打席。星野監督から直々に長い 指示を受け、そして見事に打球をライト前に落とした。「応援してくれる ファンのみなさんのためにも、ホントに勝とうと思いました」。 “シドニー五輪戦士”でも、こんな大観衆でのお立ち台 は初体験。心なしか声が上ずり震えている。 阪神の苦しい戦いは続く。だが、独走の首位チーム相手に2勝1敗 と勝ち越せたことが、ナインの自信になったのは確かだ。本拠地で の巨人戦連勝は今季初。しかもこれが後半戦初めてとなる2連 勝だ。さぁ、ここからまたタイガースの凄さを見せ付けようじゃ ないか! ▼阪神・星野監督 凄すぎるね。ウチは絶対負けられない 試合だった。きょうはむこうにスキを与えちゃったね。(沖原は) 引っ張らずに追っつけていったからよかった。内野の頭を 越えたらいけると思った。 |
7/24 阪神4-3巨人 浜中 14号サヨナラ 藪、桧山途中退場 太陽 ついに登場 |
浜中さよならホームラン 同点で迎えた九回二死走者なし。打席には浜中がいた。 普段はキラキラ輝いている大きな瞳が、このときばかりは獲物を 狙う虎のようにギラギラと光っていた。「ホームランを狙うしかない」。 カウント2−3からの6球目。武田の投じたスライダーを完ぺきな スイングでとらえた。今季14本目のソロアーチは、左中間ス タンドへ誇らしげに飛び込んだ。 「“きょうは桧山さんや藪さんのためにも絶対勝とう”とチームで 言ってたんです。打った瞬間、入ったと思いました。 体がしびれましたね」。この打席の浜中は 何かやってくれそうな予感がした。 |
7/17 阪神2-3広島 |
守護神・バルデス 九回のマウンドに上がるべくした上がったのは守護神・バルデス。 だが先頭打者のディアスに左前打を許し、甲子園に暗雲が立 ちこめた。盗塁、四球、犠打などで一死満塁の大ピンチ。 なんとか二死まではこぎ着けたが、代打・浅井にやられた。 左前への軽打が2点タイムリーに。鮮やかな逆転勝ちのシナリオは、 アッと言う間に後味の悪いゲームに様変わりした。 星野監督は 「秀太(田中)もジョージ(アリアス)もよく打ってくれたが、バル デスが打たれたのでは仕方がない。配球に問題アリや」と 苦言を呈した。長いシーズン、こんな試合もある。 だが、エースから抑えの切り札へとつないだこれ以上ない“ 必勝リレー”で勝てなかったのも事実。湿度の高い夜を、 より一層蒸し暑くした1戦だった。 |
7/16 阪神3-0広島 藪 好投 アリアス 適時打 |
白星スタート 悪いながらも粘ってゲームを作る。そして勝利を手中に収める。 その典型がこの日の藪のピッチングだった。 コントロールに苦しみ ながらも決定打を許さず、7回を被安打5で0失点。金沢、バルデスと バトンをつなぎ、後半戦の開幕ゲーム最大のピンチは、味方が先 取点を取った直後の四回だった。2四球とヒットで一死満塁。こ こで木村一を三塁併殺打に仕留めた。この調子で白星を 重ねて巨人を追撃しよう。 |
7/15 |
優勝をめざして ”開幕ダッシュ”の初戦は藪に任せた!!阪神・藪が後半開幕戦 (対広島、16日)に先発する。広島はプロ通算67勝のうち22勝を マークしているお得意さんだけに期待は大きい。 2戦目はオールスターで も好投した井川。この日はノースローの軽めメニューで上がり「調整が 難しい?うーん、そうですね」と話した。星野監督が「福原の即昇 格?ないな」と話したことから第3戦は”元コイ・キラー”の川尻。 次の横浜3連戦は井川とともにオールスター出場の ムーア、この日のシート打撃で好投した |