2001年のキャンプだより
遠山選手(県立鴨池球場)


巨人に勝った
 (3/18)

オープン戦とは言え、巨人に勝つのは
気持ちのいいものです。 阪神は井川
が3回2安打無失点の好投。2番手・
福原は4回、松井に2ランを許したが
その後6回まで無失点に抑えた。

出遅れ気味のハンセルも2回を1安
打と順調な仕上がり。打っては足の
ある平下、沖原がチャンスを作りそれ
ぞれ同点、逆転のホームを踏んだ。

また、この試合、今岡が決勝打を
放ってレギュラー獲りに1歩前進し
た。初回一死二塁の先制機で初球
を叩いて二ゴロに倒れ、勝負弱い
部分を見せてしまっただけに、
この決勝打は本人にとっても
嬉しかったことだろう。


オープン戦終了
(3/26)

オープン戦の勝率は3割とか。打てな
い、守れないまま公式戦に突入する。

藪、川尻などのベテラン先発陣が崩壊
状態でお先真っ暗の阪神です。(涙)

一筋の光明は、福原と井川が成長し
て先発として使えそうになったことだ。

特に井川には、期待が高まる。広島
戦で福原の後をついで5回から登板。
2イニングを投げ、3安打、4三振、無失
点に抑えた。「ストレートのコントロール
はまずまず。悪いなりの投球ができ
ました」(井川)。18日の対巨人戦(甲
子園)でも3回、2安打、無失点で、こ
の日で2試合連続の好内容に、野村
監督も「特に井川がいい球を投げてい
た。あれが続いてくれればいい。と
誉めていた。さあ、開幕だ。


松田、やるなあ
(3/4)

 2年目松田外野手(26)のバットが今世
紀初の本拠地ゲームで初勝利を呼び込
み、ポスト新庄に名乗りを上げた。

まずは1点を追う4回二死三塁、左の正
田から三塁線を破る同点適時打。5回
二死一、三塁ではエース級の関根から
思い切り引っ張って逆転2点二塁打。
これが決勝点となって、ゴールデンルー
キーの太陽に幸先のいい白星をプレ
ゼントだ。ノムさんが「足と肩は、新庄
以上。あとは棒(バット)やな。(成長次第
で)三番を打てる」とレギュラー定着を心
待ちにしている。松田は三番の期待に
「やめてくださいよ。心にもないんじゃな
いですか?だれに勝つとかより、自分で
自信を持てるプレーをする方が大事で
す」と照れまくるが、3試合連続安打、
しかもこの日は投手の左右を気にせ
ず同点打、逆転打をこれまた左右
に打ち分ける。現段階では当確
ラインを十分に超えている。


クルーズ好調
(3/10)

ダイエーとのオープン戦でクルーズ
が5号を放ち絶好調だ。 ダイエーの
ゴールデンルーキー・山田から福岡
ドームの右中間席へ5号ソロをぶち込
んだ。オープン戦9試合で5発。アーチ
を量産するトラの新舶来砲に、世界の
ホームラン王・王監督も「スゴイ!」と驚
いた。さらに偵察に来ていた巨人・藤田
スコアラーは「怖い打者だと思う。内角
にもうまく対応できているし、弱点らし
い弱点は見当たらないね」と困り顔だ
った。福原とルーキー・太陽がともに
乱調だったため、笑えぬ野村監督もク
ルーズの話になると、ようやく笑顔を
見せた。「苦手かなという高さだった
けどそれをシンでもっていくんだから
非凡なもんを感じる」と絶賛した。

一方、福原と太陽はダイエー打線
に打ちこまれ、二人とも大炎上。
次回の登板に期待しよう。


新ストッパー
(2/25)

ロッテを自由契約になってテスト入団し
成本がオープン戦初登板。2点リード
で迎えた最終回、西武の攻撃をきっちり
抑えた。小関をニゴロ。佐藤を切れのあ
るスライダーで見逃し三振。そして清水
を投直。鋭い眼光を飛ばして投げるその
姿は、ロッテ時代に守護神と呼ばれた時
と変わっていなかった。「落ち着き方とい
うか、俗に言うマウンドさばきって言うの?
見てて、経験というかベテランというかそ
ういうものを感じた。あとは球威とコント
ロールが戻れば…」と指揮官も合格点。
若手中心だった投手リレーの中で登場
した成本は「スライダーが多かったの
はその日その日のいい球を優先的に
投げようということ」と、結果と内容の両
方にこだわった。新ストッパーの誕生
は、残り1カ月でその球威にどれだけ
上積みができるかにかかっている。

頼もしいストッパー誕生だ。


打てないなあ
(3/3)

巨人とのオープン戦が長崎であった。
結果は1-3で完敗。11個も三振を取ら
れてしまった。ヒットも4本だけ。(涙)

野村監督「いいとこ何もないやろ。」
と苦笑するしかない。打てない。わ
ずか4安打で、得点は桧山の一発
による1点のみ。盗塁も代走・平下
が刺される始末。しかも、数少ない
好機ではミスが続出した。同点の3回
無死、「F1セブン」の1人、松田が右前
打で出塁したが、平尾の送りバントは
投飛に。さらに1番・赤星はエンドラン
のサインが出たのにファウル。2番の
沖原も倒れて、松田は一塁くぎづけの
まま、攻撃が終わった。野村監督は
「バントできない。エンドランをすれば
前に飛ばない」と力なく笑うばか
りだった。全く、昨年と同じ失
敗を繰り返しているようだ。


オマリーが臨時コーチ
(2/15)

オマリー効果”だ。イバン・クルーズ
野手(前パドレス)が13日、特打でアーチ
を量産した。68スイングで16本のサク越え
うち飛距離140メートルの場外弾が5発
もあった。安芸を訪れた阪神OBトーマス
・オマリー氏(40=米国独立リーグ監督)
が12日夜、クルーズとペレスの両外国
人に「日本で成功する条件」を伝授
したのが効いたようだ。

クルーズの打球が軽々と場外へ消えて
いった。ランチタイム特打3日目は「驚
弾」の連続。右翼に張られた通称“大
豊ネット”を越えた特大アーチまで
も1発放った。(拍手)

OBのオマリー氏が前日(12日)に続
いて安芸を訪問したが、野村監督は
早速“オマリー効果”に着目した。「昨
日(12日夜)ホテルでミーティングをし
ていたみたいです。『日本で成功する
ための条件』。いいアドバイスをしてく
れるわ」。オマリー氏の野球理論を高
く評価し、“臨時コーチ要請プラン”ま
で掲げる野村監督のホオは緩んだ。


オープン戦始まる

(2/24)

試合は2-4西武に負けました。
オープン戦だから、負けてのかまわ
ないが、内容がどうだったか。

先陣を切ってマウンドに上がった福原
だったが、4回を5安打3失点。ホロ苦
い発進に「特別な意識はなかったけど
期待には応えたかった」と冴えない表
情で振り返った。変化球を試すことがこ
の日のテーマだった。だが、3回には
甘く入ったスライダーをカブレラに狙わ
れて先制点を許し、続く4回には大島
にシュートのすっぽ抜けを右翼席にた
たき込まれるなど、またもその制球
力に課題を残すことになってしまっ
た。とはいえ収穫もあった。

序盤は決まらなかったカーブが
「後半はよく曲がってたし、いいところ
にいってた」と安定、実戦で使えるメド
がついてきたという。「課題も分かった
んで、これから修正していきます」と
福原は次の登板へ向けて出なお
しを誓った。(拍手)


乙武さんが応援に

 (2/8)

 『五体不満足』の著者で、大の阪神
ファンとしても有名な乙武洋匡さんが
キャンプ視察に訪れた。「雨が降った
のは残念ですけど、仕方ありません。
福原投手がよくなってますよね」と、ブ
ルペンでもフェンス最前列で熱心に
見守った。野村監督とも安芸ドーム
内で談笑し、チーム再建に
期待を寄せていた。

また、福原と共に期待されている井川
は、 野村監督にローテーションの一角
を期待されていることを聞いても、「以前
からそのつもりでやってます」と、当然と
いった表情だった。今キャンプの課題は
制球力の向上。そのために、いつもより
1球1球に集中して投げ込みを行って
いる。「まずはオープン戦で結果を出
さないと。期待に応えられるように
頑張ります」と気を引き締めて
いた。頑張れ、井川。


巨人007が視察
(2/10)

期待のルーキー太陽の投球を見
て巨人の007が絶賛した。 安芸に
他球団の偵察部隊が集結、藤田を
絶賛した。巨人・荻野編成部専任次
長は「素晴らしい。新人ではトップク
ラスだし、先発ローテに入れる逸材」
と早くも警戒心を強めれば、ヤクルト
・安田編成部次長も「動きに全くムダ
がない。安定した投球ができるだろう
し、怖いピッチャーですよ」と偵察初日
にして早くも太陽に要注意マーク。

太陽は10日から始まる第3クール
では打撃投手としてフリー打撃に登板
の予定。今度は自軍の打者を驚かせ
ることになる。太陽の評価はますます
上昇している。このまま、先発の柱と
して 定着してほしいなあ。

藪、川尻、福原、星野そして、太陽
というローテーションが組めれば
優勝も夢ではなくなるぞ。


クルーズ、まずは一発
(2/3)

新外国人のクルーズペレスが初の
屋外フリー打撃を行い、クルーズはい
きなりバックスクリーンを超える140
メートル弾を披露した。辛口の野村監
督もそのパワーにベタ惚れだ。「オレ
の売りはパワーだけど、遠くに飛ばす
ことなんて意識してないよ」とサラリと
言ってのけたクルーズ。むしろ興奮し
ていたのは野村監督だった。「1日や2
日見てもな…。でも、片りんは見える。
ここまで飛ばすじゃない。当たれば飛
ぶんだから、あとは当たるようにすれ
ば…」。外国人がフリー打撃でバック
スクリーン超えをかっ飛ばしたのは、
ジョンソン以来2年ぶり。「結果を出す
自信はある。開幕までには本調子
持っていけるよ」。クルーズのそのセ
リフが本物であることを、ファンも野村
監督も心の底から期待している。


そして、ペレスは
(2/4)

 一方のペレスも左翼後方の通称
「ディアーネット」を揺らす130メートル
弾。こちらも持ち前の怪力を証明した。
66スイング中、左翼場外(道路上空)に
設置された通称「ディアーネット」まで
運ぶ130メートル弾を含む6本のサク
越えのほか「今はライナー性の打球
打つこと心掛けている」という本人の言
葉どおりに、鋭い打球を連発して首脳
陣に猛アピールだ。練習後には、愛用
しているサングラスメーカーの試着品が
届けられた。プレー中にもサングラスを
使用するペレスにとってはこれも重要
な商売道具である。「早くチームに溶
け込んで団結したいね」と話すペレス
は“秘密兵器”を手に、低迷する阪
神の救世主となるつもりだ。

なんか、公式戦が待ち遠しいなあ。


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