5月の阪神


5/31
阪神5-0広島

本当に久しぶりの
勝利だなあ。

浜中レギュラー定着へ

乗っている時は、何をやってもうまくいく。虎の将来を担う
若武者・浜中が、チーム2度目の「完封勝利」と自分自身の
「夢」をその手でつかむ、スーパープレーをやってのけた。敵
地・広島球場が悲鳴と歓声に包まれたのは9回裏。この
回から代わった成本が、先頭・ロペスに左翼へ強烈な
一撃を浴びた。しかし、奇跡がおこったのだ。

地元放送局のアナウンサーが「行ったあ〜」と絶叫するほどの
高弾道の打球だったが、これを浜中が目線を切らさずに追走。
フェンスによじ登り、グラブを目一杯差し出したところに、まるで
劇画の世界のように打球が吸い込まれていった。守備で球場
を沸かせた男は、自慢の打撃でも本領を発揮。5回には左前打
で赤星の先制二塁打を誘発、計4連打で3点奪取の突破口を開
いた。本人は「足で仕事しました」と、一塁から長躯生還した走塁
の方を自画自賛したが、9回にも投内野安打でダメ押し点を呼
んだように、打撃面で長足の進歩を見せている。

5/29
阪神3-5広島
 
よく負けるもんだ

左翼席から阪神ファンがあらゆるゴミをグラウンドに投げ
入れた。野村監督は警備員が配置された通路を歩きながら
「実力だからしょうがない」とポツリ。今季初めて先発マウンド
に送り出した吉野は、初回に2失点。3回には3死走者なしか
らロペス、野村に連続ソロ本塁打を浴びた。「反省点ばかりの
内容でした」という吉野を「期待外れや」とばっさり。「来年、再
来年につながればいいと最初のうちは考えていた。何とかその
中で勝っていければ一番いいんだけど」と落胆した。借金は今
季最多の11に。追い込まれた指揮官は希望の光を、2イニング
無失点のドラフト2位ルーキーの伊達に見出した。「伊達に
光明を見た。度胸もいいし、運動神経もいい。ずっといい
ピッチングをしている。一度先発させたいと思って
いる」と野村監督。頑張れ、伊達投手。

5/24
阪神0-2中日

あわやノーヒットノー
ランを喫するとこ
ろだった

貧打復活

9回、3人の打者が、何とかバットに当てた。セ・リーグ
新記録の17三振だけは免れたが、年に一度の金沢のファン
に、とても顔向け出来る試合内容ではなかった。  野村監督
も、下を向き、トボトボとベンチを出て来た。「そうらしいな。お
恥ずかしいことで…」。リーグタイ記録の16三振に加えて、わ
ずか1本の内野安打のみ。外野への打球が「0」という貧打に
は、名言も浮かばない。  左肩痛で欠場していたクルーズが、
4試合ぶりに先発復帰。打撃不振のペレスも5番三塁で出場し
た。2人が顔をそろえるのは15日の巨人戦以来。長いペナント
を考え、もう一度両助っ人に託してみたが、ダメだった。  
「リーグで最もすごいピッチャーじゃないのか」とクルーズは
野口から3三振を喫して、あっさり脱帽。2三振のペレスも
「スライダーがすごい。アイツは一体、何歳なんだ。とても
若いヤツには見えない」と力負けを認めた。
5/20
阪神2-5ヤクルト

福原、好投むなし
 
福原、無念

同点の延長10回、二死一、三塁でペタジーニ。遠山の
シュートが右翼席へ、完ぺきに運ばれた。その瞬間、
福原の復活星、野村監督の万全継投、すべてが消
えた。8回までのリードは1点。それでも勝てる
流れだった。先発は中4日の福原。

初回に1点は失ったが、2回以降はMAX151キロの
速球にフォークを交じえ、ヤクルト打線を翻弄(ほんろう)した。
8回二死でベンチが動いた。ペタジーニに対し、野村監督は
弓長をぶつけた。「納得のいくピッチングができた」と福原自
身も4月20日、中日戦以来の白星を確信しての降板だった。
弓長が仕事を果たし、9回からは葛西を投入。しかし葛西は9
回二死走者なしから、池山に同点ソロを浴びた。エースが好
投しても勝てず、今季初のサヨナラ負け。前日、野村監督
が言った「(この戦力では)勝てないのは当たり前」という
言葉を、神宮の杜(もり)にいる野球の神様が、聞いて
いたのかもしれない。福原はかわいそうだなあ。
貧打阪神のため勝星を損してるなあ。

5/19
阪神5-3ヤクルト

カーライル好投
ペレス怒りの一発
 
神宮でやっと勝てた

4試合ぶりにスタメン出場した“戦力外”ペレスが、豪快な
一発を放った。度重なる惨状に疲れ果てた東の虎党を癒やす
アーチに、喜びと興奮が場内を埋め尽くした。3回二死、左翼席
に飛び込んむ2号ソロに「結果を恐れず、強くボールを叩くことだ
けを考えていた。久々に納得する一打だったね」と頼れる助っ人
はニッコリ。16日の巨人戦(福岡ドーム)からスタメン落ち。

前日のヤクルト戦では、出番すら回ってこなかったが、連敗中
で暗いムードのベンチの中でも大きな声を出して、ムードメーカー
に徹していた。そしてつかんだチャンスで、キッチリ答えを出した。
「左(クルーズ)のほうが、まだまし。」と戦力外扱いしていた野村
監督も方向転換させるを得ないだろう。このホームランで
調子をつかんでくれればいいのだが・・・・。

5/19
阪神3-14ヤクルト

屈辱の大敗

 草野球並みの大敗に、神宮のファンがキレた。メガ
ホン、ビール入りの紙コップ、日本酒の紙パック…。
野村監督だけでなく、選手にも容しゃなく物が投げつ
けられたファンのマナーも最悪だが、その原因を
つくったのは間違いなく、ふがいない戦いを繰
り広げた野村阪神の面々だった。  

初回で勝負はついた。先発の川尻がペタジーニに先制の
2点タイムリーを許すと、その後はけん制悪送球に暴投。
さらには田中の失策まで出る“草野球”で6失点KO。今季
勝ち星なしの6敗目に、野村監督は「最低でも配置転換を
考えんと」と中継ぎ降格を断言。川尻も「これから頑張らな
いと…」と言うのがやっとだった。神宮での連敗は「8」
に伸び、借金も今季最多タイの「8」に膨らんだ。

5/18
阪神2-4巨人

クルーズの2ランも
及ばず

クルーズ、打撃開眼

ロッカールームには、もうだれもいない。最後までクルーズ
は立ち上がろうとしなかった。試合を振り返る気になれない。
「チームが負けてしまって残念だ」とそれだけ、安部井通訳を
通じてコメントした。  2試合連続の8号同点2ランも、勝利へ
はつながらなかった。クルーズが一発を放ったのは7試合目。
初めて負けた。だが、主砲のバットは確かに目覚めのときを迎
えた。上原の135キロ直球を一直線にバックスクリーンへ。
4回無死一塁、そのひと振りで試合を振り出しに戻した。  
価値ある同点アーチ。上昇気配は漂っている。クルーズは
今を「打撃基盤の再構築」の時期と位置付けている。自ら
の打撃を日本野球へアジャストさせることに努めた。よ
うやくその兆しは見えてきた。主砲としての責任感
はズッシリ感じているようだ。あと、一息だ。

5/16
阪神5-4巨人

井川、四球を出すも
粘りの投球をみせる

巨人に打ち勝った

クルーズのバットから、久々に快音が響いた。4回一死。眠って
いた主砲が、ようやく目覚めた。福岡ドームの右中間スタンドの
最前列。「ホームランを打ったことより、勝ったことがうれしい」。
実に20試合、85打席ぶりの7号ソロが“格安打線”に勢いをつけ
た。  この日、僚友・ペレスがスタメンから外された。打撃不振の
両外国人に我慢を続けて来た野村監督。だが、一向に上向く気
配のないペレスに、まずは断を下した。代わって目を向けたのが、
赤星、藤本に加え1番・的場、3番・浜中、6番・塩谷らの若手た
ちだった。  「まさかホームランとは。めちゃくちゃうれしい」。ベン
チ前でヒーローインタビューを受けた藤本が、心の底から喜んだ。
5回一死一塁。プロ1号は、打った瞬間に分かる完ぺきな一撃。
それでも全力で走った。赤星は2安打。的場も、浜中も、塩谷も、
それぞれ1安打した。巨人と比較すれば小粒ではあるが、ファン
に楽しみを抱かせてくれる新オーダー。先発全員の年俸を合わ
せても2億円に満たない打線での巨倒は、痛快だった。

5/15
阪神8-11巨人

阪神でも8点取れる
んだなあ。(笑)

乱打戦・・・

 福原には、元木に向かって行く気力も残っていなかった。2回、
一死満塁。1球もストライクが入らない。初回に続き、2個目の
押し出し。1回1/3で5失点。満を持して福岡ドームのマウンド
に上がった“エース”の大誤算がすべてだった。  

「こういう時もあるわな。五月病だな」。福原のふがいない
投球を力なく振り返った野村監督。2回途中から、トレードで
獲得したばかりの谷中を送り込んだが、二死満塁から清原
に“貫禄負け”の走者一掃の右中間二塁打を浴びた。

 「何もないです。すいません。勘弁して下さい」。降板後、
時間が経過していたため福原は冷静さを取り戻していた
が、下を向いたまま。福原が“五月病”から脱出しないと、
虎の勝ちパターンは見えてこない

5/13
阪神5-3広島

カーライル好投
浜中、逆転さよなら弾
 
浜中、逆転さよならホームラン

9回一死一、三塁。サヨナラのチャンスで打席に立った浜中を、
3万3千人の大声援が後押しした。「チャンスをもらってるんで何
とかしたかった」。カウント1―3から強振した打球は、一直線で
左中間スタンドに落ちた。浜中が脚光を浴びたのは野村監督が
就任した99年。「天才」と評され、クリーンアップ候補として期待が
集まった。しかし、その年のオープン戦では、打率2割前後を行っ
たり来たり。開幕一軍は果たしたが、すぐに二軍落ちとなった。そ
の後2年間は一、二軍を行ったり来たりだったが「練習あるのみだ
った」とバットを振り続けた。そして「今はホームランにこだわってな
いけど、大きいのを打てることが僕の魅力」と自分のスタイルを再
確認した。成長した若き大砲が、最高の場面でプロ初本塁打を
放った。「甲子園でホームランを多く打つ」という目標にたどり
着くためには、これからが勝負だ。頑張れ、浜中!。

5/12
阪神1-9広島

広島打線に完敗

川尻、またも・・・

 完敗だった。広島の先発は長谷川。プロ6年目で通算2勝、
推定年俸600万円の右腕に対し、わずか4安打。2回の1点は
藤本の遊ゴロでようやく奪った得点。97年8月10日のプロ初先
発初勝利に続き、今度はプロ初完投を献上した。  ロッカー
ルームへ向かう階段を上りながら「こういうピッチャーに対して、
投げやすい状況を作っちゃいかん」と野村監督はつぶやいた。
凡打の山を築いて、長谷川をマウンドから引きずり降ろすどころ
か、調子付かせてしまった。  昨年、広島戦で負けなしの5勝
を挙げ“コイキラー”と呼ばれた川尻が3回3失点で降板。またし
ても今季初勝利をつかめなかった。2番手の舩木は東出にソロ
を許し、7回から登板の西川は2回5失点とボロボロだ。

「ディアスの3ラン(2回)はこたえたね。川尻なら防げると
思うんだが…」と野村監督。川尻、藪が復活しない
ことには阪神の活路は見出せない。

5/11
阪神2-1広島

勝利投手 ハンセル

決勝打 今岡

連勝

「気持ちだけは、みんな強いものを持っているんで、応援よろ
しくお願いします」。忘れかけていたお立ち台で、今岡はファン
に強いメッセージを送った。久々に味わった「今岡コール」。
感極まった様子で両腕を高くかざした今岡の表情は、失
いかけていた自信を完全に取り戻していた。

 同点で迎えた6回、二死一、三塁のチャンス。高橋の直球を
とらえ、中前ヘ弾き返した。「前向きに積極的に打ちにいった。
ボールの内側をうまく叩くことができたよ」と自画自賛の一打。
12試合ぶりの適時打だった。  紆余曲折を経て辿り着いた
甲子園のお立ち台。「今日の結果でお立ち台はラッキーで
した」と恥ずかしそうに笑った今岡。もちろん、今岡自身も
ファンもこれで満足したわけではない。不甲斐
ない過去へのリベンジは始まったばかりだ

5/10
阪神8-4横浜

勝利投手 井川
 
井川で連敗脱出

笑顔はなかった。ハーラートップタイの4勝目。だが、制球に
苦しみ続けたマウンドを井川は「スライダーが悪かった。今日は
野手に助けてもらいました。次、頑張ります」と、振り返るのが
やっとだった。  先取点を奪った直後の2回、先頭の小川を四
球。続く谷繁にはスライダーを中前へ運ばれ無死一、二塁。種
田を併殺打に仕留めたが、二死三塁から小兵・田中一に直球
を狙われ、簡単に同点とされてしまった。6回は一死一、三塁か
ら暴投で失点…。イニング途中の降板、そして今季最多の8被
安打と最悪の内容。しかし、苦しみながら見せた粘り強い投球
が勝利をもたらし、虎党を酔わせたことは間違いない。次回
登板は福岡ドームでの巨人戦。納得のいく投球で、金満
打線をきりきり舞いさせてくれるに違いない。

5/9
阪神2-7横浜

福原だけの責任じゃない

 悪い流れを断ち切るには1―0の勝利しかない。野村監督
の期待を背負って、エース・福原がマウンドに上がったが。
20敗一番乗り。今季3度目の3連敗で借金「8」。「あんなも
んじゃないの」。今季最短、4回4失点KOとなった福原につ
いて、こう語った野村監督。味方の2失策に足を引っ張られ
たのでは?という問いに「一生懸命やってるんだからしようが
ない」と言うと、そのままバスへ乗り込んだ。昨年まで3年連
続で負け越している横浜スタジアム。ナゴヤドームと並ぶ鬼
門で、福原が苦しんだ。真っすぐが走らない。制球も定まら
ない。4回で91球の球数が、調子の悪さを物語っていた。
「全体的に調子が悪かった」。責任を感じ、ポツリ、ポツリ
と口を開く福原。最後は「すいません。もういいですか」
と質問をさえぎってバスへと消えた

5/6
阪神5-8中日


 
主砲が音無し

主砲がダメでもわき役がいる―。そう言わんばかりに、
この日は伏兵が存在感を示した。まずは2点を追う3回だ。
先頭の藤本が二ゴロを自慢の俊足で内野安打にし、二死か
ら同じくF1セブンの平下が左前適時打を放った。こうなると
1号車が黙っていない。「気持ちで打った」という赤星の
右前適時打であっという間に試合は振り出しに戻った。

試合前「ボテボテでいいからヒットが欲しい」と話していた
藤本は言葉どおりの内野安打で積極性を取り戻した。
4回には一死一塁から初球を右前打。つなぎ役とし
て田中、カーライルの連続適時打を誘発した。

しかし、5―5で迎えた8回二死一、三塁で井端の遊ゴロ
を痛恨の失策で決勝点を献上。ベンチ裏では田中、平下ら
とともに柏原打撃コーチから“説教”も受けた。だが、
コーチに怒られるのも戦力とされている証拠だ。
明日をめざして頑張れ、若虎達。

5/5
阪神1-3中日

平尾、西武へ
トレードされる



本当に打てないなあ

勝てない―。昨季10勝を挙げてチーム勝ち頭だった川尻が勝ち
星から見離されている。今季5度目の先発となったこの日も、打
線の援護に恵まれず敗戦投手となった。毎回のように走者を背負
いながら6回まで1失点で踏ん張った。「調子は良かったんだよ」
と言うように、人を食ったようなチェンジアップやキレのあるスライ
ダーを駆使、粘り強く味方の反撃を待った。5回、ようやく同点に
追い付いてもらうと、それに応えるかのように続く6回を3人で
きれいに片付けた。しかし、野村監督にとって、この好投
が誤算だった。味方の援護を待ちきれず、追加点を奪
われいつものパターンで負けてしまった。

5/4
阪神4-3中日

ペレス同点3ラン

赤星逆転打
連敗に終止符

さよなら勝ち

まだ夢の中にいた。「どうやって打ったのかも覚えてないです。
何を狙って行こうとも思ってなかったです」。額には次々と汗が
噴き出し、その場面を振り返る赤星の口調は、さらに早くなった。
 延長11回。一死一、二塁で打席へ向かった。「外野が前に出
てきていたのが分かった。力を抜いて思い切り行った」。マウンド
の遠藤をチラリと見て「振りまけないように」バットをいつもより半
握り短く持った。  初球。シュートをたたいた。打球は前進守備
の外野の間、右中間を割った。生まれて初めてのサヨナラ打。

その小さな体でチームの8連敗を阻止した。  「きょう負けたら
僕の責任だと思っていた。借りを返したかった」。1点を追う7回、
右前打を放った矢野の代走で登場。だが岩瀬のけん制球に飛
び出し、二塁で刺された。それでもそのまま起用した監督の期
待に応えたかった。  「まさに野球は意外性のスポーツ。何が
起こるか分からない」と野村監督。一時は負けを覚悟した百戦
錬磨の指揮官をも、うならせた最高の結末。「打てたことより
も、とりあえず勝てて良かった」という赤星には、虎の熱い
血が流れ初めている。また、同点3ランを放った
ペレスの第1号ホームランも評価したい。

5/3
阪神1-3広島

先発・福原を見殺し

あと一本でていれば

 両ヒザを抱え込んだまま動けなかった。マウンドでへたり込む
福原にだれも声を掛けられない。8回、広島・町田が放ち、左翼席
に飛び込んだ悪夢の逆転弾。連敗脱出の光が消え、4万8000人
の観衆も声を失った。 「スイマセン。何も言うことないんで」。
敗戦後のベンチから動けず、茫(ぼう)然自失の状態だった福原。
7回までの被安打はわずかに1。突然の乱調は予測不可能に
近かった。責められるべきはむしろ、それまでの好機に凡打の山
を築いた打線だ。不振の坪井を二軍に落とし、今岡もスタメンから
外した打線は5試合ぶりに10安打を放ったが、勝負弱さまでは
カバーできなかった。 泥沼の7連敗で借金は「6」になった。

最近5試合の総得点がわずかに「4」。試合後のコーチ会議でも
貧打解消の善後策が練られた。「いろいろ話は出たよ。内容は
まあ、明日の楽しみや」と松井ヘッドは言うが、現有戦力で
戦い続けるのであれば、期待は薄い。

5/1
阪神1-4広島

桧山のソロだけ

連敗が続く

 泥沼の6連敗に虎党がキレた。デイリースポーツが甲子園の
ファン100人に緊急アンケートを行った結果、約6割がクルーズ、
ペレスの両外国人を戦犯に“指名”した。だが、怒りは期待の裏
返しでもある。全国の阪神ファンが虎の目覚めを待っている。空
席の目立ったスタンドに飛び交うヤジと怒号。5月の声を聞いても、
阪神は全く変わらなかった。覇気、気迫、必死さ。そのいずれもが
伝わらない試合に虎党がキレた。怒りの中心はクルーズ、ペレス
の両外人。約6割のファンが、助っ人と呼ぶには程遠い不振にイ
エローカードを掲げた。球団事務所にも、不振を嘆く抗議電話
が殺到した。最近4試合で3得点の貧打線の中でも、両
外人の不振がファンの怒りをモロに買った形だ。

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