トラマーク 2000・2月の阪神情報
吉野投手 
吉野・3回を2失点
 (2/29)

オープン戦の開幕投手に選ばれた
吉野だが、初回に3安打を打たれて、
2点を失った。しかし、2回から見事に
は立ち直る。2回表の攻撃中、八木沢
投手コーチから「低めに投げようと意識
しすぎて、上体だけが突っ込んでる」と
指摘を受けると、すかさず修正。右足を
上げてからワンテンポ間を取るフォーム
に戻した。試合中に微調整できるのも、
非凡な能力の証明だ。  3回は小関、
高木大を連続三振。小関からは、得意
の変則球で3球三振を奪った。直球の
握りで変化するナチュラルシュート。こ
の決め球で、98年新人王のバットに
スイングをさせなかった。

吉野が一軍の先発として入ってくる
ようだと、 ローテーションが楽に
なるのだがなあ。(^。^)



田中(秀) 99さん撮影

的場入団で内野のポジション争い
激化。田中(秀)、生き残れるか。
ノムさん 
キャンプ打ち上げ
 (2/27)

新庄や大豊などの故障者はあったも
のの野村監督は「収穫はあった」と、
今年のキャンプを振り返った。「チーム
としてのキャンプは良かった。私自身、
ほぼ満足しています」と確かな手応え
をつかんだ。浮沈のカギを握る新戦力
の中で「編成上、外国人に頼らざるを得
ない」という新外国人4人に使えるメドが
ついた。「気になる投手2人(ラミレズ、
ハンセル)は使える。野手の方でタラス
コは肩、守備、足がありますので、あと
は打撃の問題だけど少し我慢して使っ
ていけばやれる」と話し、「いずれにして
も、去年より戦力アップ」と語気を強
めた。 オープン戦は新戦力を中心に
戦力を試し、開幕に備えるという。

残念ながらオープン戦の初戦は
雨天中止になったが、今年は
やってくれそうな気がする。

藤川投手・2回をピシャリ
藤川2回をピシャリ
(2/28)

2年目の藤川が西武とのオープン戦
に初登場して、スタンドを沸かせた。
MAX142キロの速球にコントロール
された変化球を織り交ぜ、2回を無安
打、無失点に抑える好投を見せた。
『一軍デビュー戦』は二重丸。かつて
「親不孝者」と叱り飛ばされた野村監
督からは、オープン戦一軍帯同のご
褒美をちょうだいした。なにしろ、ドラ
フト一位入団だから、これくらいはあ
たり前だろう。また、テスト入団の
与田も1回を無失点に抑え、復調
へ向けて順調に滑り出した。

新外国人・バトルも松坂の
ストレートを打ち返して存在感
をアピールした。(^。^)

坪井選手
 坪井絶好調
(2/26)

今年の坪井は意欲的だ。休日返上
でバットを振り続けた。そして、紅白
戦では、課題の盗塁にも果敢に
挑戦した。左前打で出塁した紅白
戦の5回1死、打者平尾の4球目
だった。ハンセルのモーションを盗
むと、一気に二塁を陥れた。打って
はこの日も2安打を放ち、紅白戦
通算で21打数11安打。だが、この
日の紅白戦初盗塁にこそ、坪井の
今年にかける意識が表れていた。

3回には再三走る構えを見せて湯舟
を揺さぶり、ボークを誘った。「昨年
はヒザを悪くして控えていたけど、
今年はいっそう走る意欲がわいて
いるね」。いやらしさも備えた1番
打者への変身ぶりに、松井コーチ
も目じりを下げるばかりだった。


 
坪井選手  99さん撮影

上の写真は鹿児島市の鴨池
球場で行われた東西対抗戦
の時の写真です。今年の坪
井選手は打つだけでなく、
盗塁も期待できますよ。
ラミレズ投手
ラミレズ投手
(2/23)

ロベルト・ラミレズ投手(28)が、紅白戦で
紅組の先発として初登板。見た目以上
にキレがあり、投げる角度も上から斜め
からと変幻自在の変化球で、2回を1安
打無失点に抑えた。記念すべき初球に
ラミレズはストレートを選択。詰まった
一飛に仕留められた和田は「いろいろ
な変化球があって真っすぐもキレがあ
るし、山本昌(中日)よりも速い。球が
キレてるからどの球も使える。ソコソ
コ勝てるよ」と絶賛した。  

八木沢投手コーチは「ブルペン
より数段キレのある球を投げてい
た」とスピードガンの計測以上の
球威に目を細めた。「セ・リーグに
は、いい左打者が多いと聞いた。
何とか(チームに)貢献したい」。と
けなげなことを言って喜ばせた。

 
吉野投手
オープン戦開幕投手
(2/25)

26日からのオープン戦(西武)
の先発投手は、ドラフト2位の吉野
投手に決まった。「オープン戦で
プロの雰囲気に慣れていって、公
式戦で投げられるようにしていきた
いですね」。と吉野は語った。

紅白戦には2度登板したが、
いずれも失点した。その中で
課題ははっきりと見えてきた。
「ストライクを揃えすぎないこと。
ランナーが出ても慌てないこと」。
初の対外試合となるオープン
戦では、持ち前の冷静な
ピッチングを心がける。

栄えあるオープン戦の初戦に
抜擢されたことは期待表れ
ある。頑張れ、吉野投手。

星野投手 
星野投手の紅白戦
 (2/21)

期待の星野投手が紅白戦に登板した。
3回を4安打、1失点と“完封デビュー”
は逃したが、90キロのスローカーブを織
り交ぜ、打者のタイミングを外す芸術的
投球に野村監督も「捕手を育ててもらえ
るな」と大絶賛。3・31開幕戦に向けて
視界は良好だ。  47球のお手本投球。
例年より2週間以上も早い紅白初登板
ながら、直球のMAXはシーズン中と変
わらない131キロ。だが、星野伸は「紅
白戦は結果良しじゃダメ。内容的には
褒められたもんじゃない」と、厳しく自
らの投球を振り返っていた

紅白戦はあくまでも調整段階である。
結果を求めるのではなく自分の反省
材料としてとらえる星野投手の
言葉は重みがある。

  野村監督
背番号3が何だ
(2/22)

ノムさんが背番号3で、もったいぶる
長嶋監督を痛烈に皮肉った。「長嶋監
督とも付き合いが長い。手の内はよく
わかる。戦力的には申し分ないが、
彼がやっている間はおもしろい。人の
ことはあまり言えないんですが、背番
号3をもったいぶったり、自分が目立と
う、自分が主役になるのが彼の欠点。
監督は黒衣、裏方に徹した方がいい。
これがボクの考え。(巨人の)顔触れを
みたら勝てそうな気持ちがしない。でも
松井にしろ欠点がある。いろんな角度
から考えて活路が全くないわけでは
ない。」まさに、そのとおりだと思う。
つけいる隙はあるはずだ。頭を
使い、技を駆使して挑戦すれ
ば活路は見出せるはずだ。


広沢選手4番が俺だ
 (2/19)

巨人から移籍してきた広沢選手が
絶好調だ。紅白戦で2打席連続本塁
を放った。しかも打球は持ち味の
ライト方向に飛んだのだ。3打数2安
打2打点で5試合連続安打となった。
紅白戦通算成績も13打数8安打、5打
点と、まさに「オレしか四番はいないだ
ろう」と言わんばかりの猛打ぶり。昨年故
障した右肩が完治せずDH出場が続いて
いるが、主砲としての開幕スタメンへ強烈
アピールだ。 野村監督はかつての教
え子の活躍に目を細める。「巨人で苦
労したんだろう。成長して帰って来た。
実力通り。年齢より肉体は若いよ」。
めったに人を褒めないノムさんの最大
限の“愛情表現”だ。大豊との
4番打者争いが見物だ。

 坪井選手
1番は坪井だ
(2/20)

3年連続3割打者をめざして坪井
紅白戦で大奮闘している。野村監督
が坪井に対して「走る核弾頭」へと
注文をつけた。まずは「打力とは二塁
までいく力です」と、監督らしい持論を
展開。「安打しか打てない人は盗塁
決めて二塁にいく。足の遅い選手は
長打で二塁を奪う。野球とはこういう
ものです」。打力とは…、から切り出さ
れた野村理論は、1番固定へ期待を
かける坪井への進言となった。

たしかに、紅白戦での坪井の打率
15打数8安打と打ちまくってい
る。 「坪井は打撃の研究はすご
い。ただ、打率よりも次の塁を盗む
姿勢をみせてほしい。塁に出た時
に、相手投手が神経を使うような
選手になってほしい」。と、野村
監督は注文をつけた。

 

期待の吉野投手
(2/15)

期待の吉野投手が紅白戦に登板した。
しかし、先輩から痛い洗礼を受けた。
「大学なら(失投でも)打ち損じがあるん
ですけど…」とレベルの違いを痛いほ
ど体で味わわされた。初回こそ3者凡
退に仕留めたが、2回先頭の広沢に右
前へ。続く佐々木には右線へ二塁打さ
れ、塩谷には中前適時打。北川にも右
前打され4連打で2失点。三回にも3連
打で2点を失った。「テンポが一定過ぎ
た。もっと間を空けた方が良かったの
に」と深く反省。リードした矢野からは
「マウンドに上がったら、(球に)切れが
なくなってたぞ」と指摘された。

打たれて強くなるといいます。この
反省をもとに頑張って欲しい。

ハンセル投手
荒れ球・ハンセル投手
(2/16)

阪神の助っ人・グレッグ・ハンセル
投手(196cm、98kg)がフリー打
撃に登板した。バックネットに突き
刺さる大暴投に始まり、桧山には
ビーンボールを投げ込むなど、闘
志ムキ出し投球を見せた。「俺は
力で抑えるタイプ」と言い切るハン
セルは、19日の紅白戦で実戦デ
ビューを飾る。阪神の助っ人史上、
最も熱いハートを持つハンセルに
熱視線を注いだ野村監督も及第
点を与えた。偵察に訪れたヤクル
トスコアラーも「荒れ球を武器に
するタイプなのかな。」と巨人の
ガルベスを思わせる熱投に
警戒感を強めていた。

吉野投手
吉野投手、先発いける
(2/11)

ドラフト2位の吉野投手がフリー打撃に
初登板した。持ち前の重い玉で先輩
の今岡や塩谷などの打球をつまらせ
た。吉野の球は、お世辞にも速いとは
言えない。それなのに、バットからは
鈍い音ばかりが響く。今岡、桧山とい
う主力打者が、一見変テツもない球を
打ち損じてしまうのである。今岡は、
「手元で変化するんです。だから、
打ちにくい。(バットの)芯を外して打
ち取るタイプですね」。28スイング中、
安打性の当たりはわずか9本。ミート
に定評のある今岡が、新人に抑えこ
まれた。キャンプでの投げ込みも
1000球を越えた。次の紅白戦で
3インニング投げる予定だ。


カツノリ君
頑張るカツノリ君
(2/13)

親ばか・・で一軍入りと言われた
カツノリだが、練習熱心さで評価を
挙げつつある。安芸キャンプを視察
に訪れたヤクルト丸山編成部長は
「若い選手のお手本になる、という
意味ではウチに残したかった」。
 その言葉通り、練習熱心さでも
チームトップどころか群を抜い
ている。全体練習終了後、マシン
相手にひとり居残り特打をするの
は日課。休日も室内練習場でマシ
ン相手に打ち込み。カツノリは「捕
手としてのインサイドワークや肩は
鍛えても限界があるが…。ボク自
身、打撃はまだまだ伸びる力が
あると思うからですよ」と。

紅白戦で実績を残せば誰からも
文句は言われないですよ。

石井選手
石井選手のスライディング練習風景


サインする小坂選手

ロッテキャンプ
 (2/10)

鹿児島市でキャンプをしている
千葉ロッテマリーンズの練習を
見に行った。快晴でポカポカ
陽気の絶好のキャンプ日和で
ある。観客は100名くらいで報
道陣が10名くらいだったかな。

左の写真は、巨人から移籍した
石井選手のスライディングの練習
風景だが、高橋コーチとのやりとり
が面白かった。何回か練習した後、
コーチがよそ見をしている時、石井
選手がスライディングを試みた。

石井「今のスライディングはよかっ
      たのに、コーチは見ていな
かったでしょう。」
コーチ「ちゃんと見ていたよ。お前は
   スライディングしなくてもいい
  ようなバッティングをすれば
いいんだぞ。」

ホームランを打てば、いいので
すね。高橋コーチ。

ルーキー新井 
ルーキー新井 
 (2/9)

「野村2世」新井がベールを脱いだ。
昨秋、ドラフト会議で阪神が指名した
際に、野村監督から「野村2世や
と言われたドラフト4位・新井亮司捕手
(18=児玉)が7日、初のフリー打撃
でサク越えを連発した。最長飛距離は
推定で130メートル。高校生ルーキー
とは思えないパワーで、長距離砲とし
ての片りんを見せつけた。  「今まで
景色がなく、奥行きがなかったので
すが、初めて外で打って、自分の
飛距離が分かりました」。これ
まで室内練習場で打ち込ん
できたのだった。

将来の4番打者として、じっくり
育てて欲しいものだ。(^o^)

星野投手
巨人軍偵察
(2/10)


オリックスから移籍してきた星野
投手に巨人のスコアラーが警戒
感を強めている。「いいピッチャー
であることは間違いない。あんな
カーブは見たことがないでしょう
ね。左打者はてこずる?右も左
イヤでしょうね」と藤田スコアラー
は語った。松井、高橋由だけ
でなく、清原、江藤、マルティネス
らの右打者も攻略に苦労すると
いうことは、巨人の重量打線その
ものが『骨抜き』にされる可能性
を示したことになる。

独特のゆるいカーブを駆使して、
巨人の強打者を打取る姿が
目に浮かぶようだ。

星野投手 
星野投手・初投げ
 (2/7)

阪神期待の左腕・星野投手が華麗
な投球を披露した。捕手カツノリ相
手に必殺スローカーブも交え、ブル
ペンで50球程投げた。「最初だか
ら、きょうは中腰でいいよ」。捕手カ
ツノリに注文を出すと、大きく振りか
ぶって直球を投げ込んだ。気合を
象徴するいきなりの全力投球。そ
して、急ぎ駆けつけた野村監督の
視線が熱くなったのは31球目。
スローカーブがお披露目された
時だった。手首を大きくひねる独
特のフォームから、ゆらゆらと描
かれた放物線は手元でストン。
これが、噂の星野魔球だ。

この内容には偵察に訪れた巨人・
荻野編成担当も「松井らが苦労
そう」と警戒警報を発令した。

 
 湯舟投手
湯舟、今年に賭ける
(2/8)

昨年は骨折などあり、思うような
投球ができなかった湯舟投手だ
が、今年は意欲的に投げ込んで
左腕のエースとして復活をめざし
ている。プロ10年目を迎えた湯舟
投手は6日、155球の投げ込み
を行った。2日続けて150球以上
の投げ込んだ。異例の連投は今
年にかける意気込みの表れだ。
先発左腕としてFA移籍した星野
投手やドラフト2位の吉野投手
が新加入した。競争が激化する
中、湯舟は「現役引退」をかけ
て、ミレニアムイヤーでの完全
復活を目指している。

湯舟が復活すれば、先発投手
ローテーションが随分楽に
なるのだがなあ。

ラミレズ投手 
ラミレズ投手
(2/3)

アメリカのロッキーズ球団から
やってきたラミレズ投手が自慢の
変化球を披露した。当初の予定では
5日からだったが「アメリカでも、けっこ
う早い時期から投げていたんだ」と平
然としていた。まず捕手を立たせて
スリークオーターから13球。すぐに捕手
を座らせて直球を33球。さらにカーブ
10球、スライダー7球、チェンジアップ
11球。61球のほとんどが低めに集
まった。しかも投げ方は変則。基本は
スリークオーターだが、その時々によ
って投げる角度が微妙に違う。八木沢
投手コーチは「スライダーがどれだけ
(右打者の)内角へ突っ込めるかが
課題だ」と話した。期待しよう。

 
坪井選手
3年連続3割へ挑戦
(2/6 坪井選手)

新人で3年連続3割を打った選手は
巨人の監督・長嶋選手だけだそうだ。
その記録へ坪井選手が挑戦する。休
日にもかかわらず、坪井が安芸ドーム
でウエートトレ、バント練習に続き、40
0球のマシン打撃を敢行した。約2時間
に及ぶ本格練習だったが、その原動力
危機感。昨年4月下旬に調子を落と
してスタメン落ち。「今年もあんな感じ
なら使ってもらえないでしょう。外国人
新人も入ったし、ベテランの人もいる
しね」。3年連続打率3割がかかる
男も安全圏にいるとはいえない。

今年の阪神は、かなり選手層
厚くなったのでポジション争い
は激化しそうだ。(^o^)

キャンプイン 
キャンプイン

 (2/1)

待ちに待ったキャンプイン。
さあ、今年こそV奪還だ。とわれわれ
フアンは、声をあげて騒いでいるが
2年目の野村監督は、口を閉じて貝
になってしまった。1月31日、大阪
から高知入りしたノムさんは、記者
団に対して「沈黙です」と語り緊迫
感を漂わせた。その一方で、初対
面の新外国人4人衆には積極的
に話し掛けて激励した。昨年の
メイの造反の反省から、外人と
対話を心がけているようだ。

記者団には、沈思黙考の公言通り
の行動だが、自ら背水の陣を強調
しているだけに「男は黙って勝負」
の2年目に賭ける決意の表れ
となった。とにかく結果が
欲しいノムさんだ。

 4番打者
タラスコやれる
(2/2)

右へ左へライナーを連発するタラス
の姿に、野村監督の目ジリはど
んどん下がって行った。変化球にも
十分対応できそうな柔軟性。しなや
かなフォームが奏でるヒットパレード
が、指揮官のハートを射止めた。

36スイング中、サク越えは1本で
も、うち23本がヒット性の当たり。
それも球の高低、内外に応じて器
用に打ち分け、左中間、右中間を
深々と破って行った。そして世界
一軍団ヤンキースから来た男は、
間近で20台が囲んだカメラの放列
にも平常心を保った。183センチ、
93キロの全身から醸し出した風格
貫録もまた、頼もしく映っていた。

大豊と4番打者争いが火花を
ちらしそうだ。(^o^)

トップヘ