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身体の保水力

No.233(2020.07.24)


人は一日2リットルの水分をとる必要がある、と当然のごとく思わされるようになったのは、いつからだったでしょうか。

私が中学生だった半世紀ほど前、運動している最中や運動後に水を飲むと運動して得られるはずの効果が無駄になる、と言われていました。

だからといって当時脱水症状を起こす生徒はほとんどいませんでした。

私は数ヶ月前から、それまで毎日飲んでいたコーヒーや紅茶とアルコールを控えています。

それぞれ4日から5日に1回は飲んでいますが。

その結果と思われる色々な体調の変化を実感するようになってきました。

コーヒー紅茶などのカフェインを含む飲み物やビールなどのアルコール飲料には利尿効果があるそうです。

それらを控えていたら、一日の排尿の回数が減ってきました。

のどが渇いた際の水分が欲しくなる欲求が穏やかになってきた気がします。

先日のこと、もう少しで猛暑日というくらいに気温が上がった晴天の日中に、自身の保水力が高まっていることに気づき驚きました。

朝と昼食後に300から500ミリリットルほどの水分をとれば、頻繁に少しずつ水分補給をしなくても耐えられるようになっていたのです。

そのあと、ふと昔の生活を思い起こしました。

半世紀前、日本人全体が今ほどコーヒーを飲んではいなかったという事実を。

当時自宅でコーヒー豆を用意してまでコーヒーを楽しんでいたのは一部のコーヒー好きの人たちだけだったと思います。

ほとんどの庶民は少し前に登場し、一般家庭にも普及し始めたお手軽な粉末インスタントコーヒーを飲んでいました。

我が家では朝食がご飯からパンに代わっていくにつれコーヒーを飲む頻度が上がりました。

それでも飲む量は一日一杯でした。

今現在日本人がどのくらいコーヒーを飲んでいるのかは知りません。

が、コンビニで安価にそれなりのコーヒーが飲めたり、コーヒー専門チェーン店が増えていることから推察するに、コーヒーを飲む人の一日に飲む量は格段に増えていると思われます。

もちろん意図的にカフェインを控えている人は除外されますが。

最近では、まことしやかに、コーヒーを飲むとガンになりにくい、などと吹聴されていたりもします。

コーヒー豆は、フェアトレードの対象になっています。

経済的弱者を酷使して効率よく高利益をあげる流通システムが一部であれ存在しているのでしょう。

その点にも怪しさを感じますね。

成人になるまで酒は飲まないよう法律で規定しています。

同様に中毒性があるであろうカフェインは人体の成長期に悪影響を与えないのでしょうか。

そのあたりのことは、別コーナーで扱おうかと考えています。

まずは今回の結論として、熱中症になりそうな不安を感じている人におすすめします。

カフェインを含む飲み物とお酒アルコール飲料を控えることを。

無理して2リットルの水を飲むよりも実効性があると思います。


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