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私的インターネット経歴 (1)

No.171(2008.10.22)


パソコン通信の経験はまったくない私が、インターネットを利用し始めてから12年目になります。

干支も一回りしたことだし、ここいらで私がどのようにインターネットと接してきたのかを綴っておきますかな、と思い立っての連載開始です。

私が長らく拙サイトを更新していないにもかかわらず、毎日トップページを閲覧して下さっている読者の方へ向けての感謝を込めた発信とさせていただきます。

もっともアクセス解析を行なっていない私としては、オフでも知り合いの一部の方を除けば、何方様かは存じないのですが。

かつての青年の主張ではありませんが、私がインターネットを利用し始めたのは、父から言われたわけでも、母から言われたわけでもありません。

8年前に夭逝した親友Mから、あの手この手で繰り返し繰り返しネット利用を無理強いする説得をされたからでした。(苦笑)

パソコンそのものはそれ以前から使用していました、音楽製作用にマックをです。

Mのセールストーク(笑)の核にあったのは電子メール(死語?)の利便性でした。

郵便よりも迅速で、かつ電話のように相手の時間を拘束することがない優れた情報伝達方法だと強調していました。

また、メールアドレスにカーボンコピーを活用することで1対1だけではなく、複数の人間が相互に情報をやり取りできることも説明してくれました。

いや待てよ、カーボンコピーのことではなく、メーリングリストの方だったかもしれません。

どちらにしろ新時代の情報交換法として電子メールがいかに重要かを力説していましたっけ。

ホームページの利便性に関する言及は記憶にないので、Mとしてはインターネットの双方向性に魅力を感じていたのかもしれません。

一通り論理的に説明し終えてもまったくインターネットを始める気配のない私に対して業を煮やしたMの捨てゼリフはよく憶えています。

「最近ではネットにつながってないパソコンはパソコンとは呼ばないんだよ!」

よく分かりません。(苦笑)

そこまでして私にやらせたいのか。

そう感じた私はMの情に絆されてインターネットを始める決心をしました。

巷では当時ウィンドウズ95が話題を独占しており、この見かけ上操作インターフェイスがマックと同じOSの普及が私の気持ちを後押しした側面もあったとは思います。


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