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親知らず抜歯

No.126(2003.12.10)


田舎に移住することを決心した時に、今思えばとてもありがたい助言を姉から受けました。

遺伝のせいか私と骨格の似ている姉は、それまでに親知らず(奥歯)の虫歯治療でかなり辛い体験をしていました。

で、田舎に行くと上手な歯医者さんがいるかどうか分からないから東京にいるうちに処置しておいた方が良い、とアドバイスしてくれたのでした。

ちょうどタイミングよく当時私の親知らずも生え始めていて、しかも最初の1本は前向きに曲がって生えてきていたところでした。

同じ頃勤めていた会社の同僚が親知らずを抜いたばかりで、とても上手な歯医者さんを紹介してくれるという不思議な幸運にも恵まれました。

皮肉なことにその歯科医院は東京といっても都下の田舎にありました。(笑)

その歯科医院でまずは曲がって生えてきた親知らずの治療を受けてみました。

麻酔の注射を打つ前に、生まれて初めて笑気ガスを吸い良い気持ちになりました。確かに針を刺す際の痛みが緩和されました。

曲がって生えてきているのでそのままでは前の歯が邪魔で抜歯できなかったため、親知らずの一部を削り取ってから抜きました。

確かに手際がよくかつ痛みもなく同僚の評価は本当でした。

抜歯後も強い痛みがなかったので、続けて全部の親知らずを抜いてもらうことにしました。

歯が少し顔を出した状態なので歯ぐきを切開して抜くという説明を受けました。

1本目と同様に2本目も何の問題もなく抜歯終了。

1本目と違うのは傷口を糸で縫合したことくらいでしょうか。

が、その後の経過はまったく異なりました。

抜いた翌日も激しく痛み、かつ痛くて口が大きく開けられないのです。(泣)

堪り兼ねて会社を早退して歯医者さんに急行しました。

私が予想だにしなかった荒療治が行なわれることも知らずに。

「痛いからって口を開けないでいると口が開かなくなってしまいますから。」

歯医者さんは優しくそう言うや否や私の口の中に両手の指を差し入れたかと思えば。

「ちょっと痛いですよ。」

と言いながら無理矢理私の口を思い切りこじ開けたのです。

ちょっとじゃないっ!(大泣)

確かに口は開きました。(涙目)

痛み止めももらいましたが飲まずにやせ我慢し通しました。

そして残り2本でも同じように泣きました。

それでも親知らずが虫歯になった時のことを考えればまだましだと思えました。

私の場合は元々歯並びも良くないので、そこに大きな親知らずが生えれば悪影響が出るということも思い切って全部抜歯することにした理由でした。

歯並びがあまり良くなく、かつ歯が大きい方は親知らずにご注意くだされ。


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