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アトピーだったのか

No.109(2003.03.18)


アトピー性皮膚炎という病名など聞いたこともなかった今から二十数年前、私は社会人一年生として不規則で不健康な生活をしていました。

その当時に毎年冬になるといつのまにか左足のふくらはぎ内側に直径5センチほどの赤い乾燥した湿疹ができました。

日常生活上問題はなかったものの入浴後にそこが異常に痒くなりました。

手の爪で掻くと翌日には水疱ができ、それは自然に破れて元と同じ赤い乾燥した湿疹に戻りました。

薬局で売っている軟膏を数種類塗ってみましたがどれもまったく効果はありませんでした。

よって、入浴~痒くなる~掻く~水疱~破れる、ということを繰り返すことになったのです。

不思議だったのは春になるとその赤い湿疹が跡形もなく自然に治ってしまったことです。

そして冬の到来とともに必ず左足ふくらはぎの同じところに再発していました。

学生時代にはこんな湿疹ができたことはありませんでした。

社会人になってからの生活を学生時代のそれと比べてみた時に、一番大きな変化はストレスが増えたことでした。

劣悪な体質と疲労の蓄積という下地があったところにストレスという引き金が作用したためにこのような症状が表れたのだと思います。

今思えばこれは成人になってから発症したアトピー性皮膚炎だったのかもしれません。

軽症だったので身体の新陳代謝が鈍くなる冬場にだけ発症したのでしょう。

結婚後にご飯を白米から玄米にしてもその症状に変化はありませんでしたが、基本的に玄米菜食にするという食事法にしてからは一度も再発していません。

アトピーとは「奇妙な」という意味だそうで、アトピー性皮膚炎の原因は判明していないようです。

食事法を指導している友人の話によると、食事法と生活法を変えればほとんどのアトピー性皮膚炎は完治するそうです。

一説によると、1970年以降に生まれた日本人の90%は何らかのアレルギー体質だとのこと。

私は、どんな(悪い)ことでも「みんなですれば恐くない」という国民性が、アトピーなどアレルギー蔓延の一因ではないかという気がします。


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