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真冬もTシャツで過ごす

No.98(2002.10.10)


一般的な健康訓などでも薄着にしたほうが身体に良いとされることが多いようです。

玄米菜食を基本としたマクロビオティック以外の健康法にも興味をもち、西式健康法や断食関連の書籍を読み始めた今から10年位前に、確実に薄着ができる方法というのを耳にしました。

西式健康法によるものだったかもしれないと思ったので手元の本で確かめてみたところ、西式では禁じていることも含まれているので私の記憶違いであることが判明しました。

どこから得た情報なのか、今となっては分かりません。もしかしたらラジオ番組で知ったのかもしれません。

その方法とは、風呂からあがる前に全身に冷水をかけ、その後に心臓の位置に向けて亀の子だわしで全身を軽くこするというものです。
ただしこれに、暑い夏から始める、という絶対条件がつきます。

盛夏にあっては全身に冷水をかけることはむしろ気持ち良く、たわしでこする時に最初の数日間だけ少し抵抗を感じたくらいでした。

季節が移り涼しくなってきても毎日根気よく続けていたので特に苦にはなりませんでした。

周囲の人達が長袖を着始めても、私は上半身には半袖のTシャツ、下半身には綿のもんぺ、足ははだしで過ごしました。

吹く風が冷たくなってきても震えるようなことはなく、寒いという感覚を客観的に感じるような気がしましたし、不思議と鳥肌もたちませんでした。

いよいよ寒い冬になると、さすがに冷水をかける時には気合いをいれるようになったものの、自発的に覚悟して始めたせいか苦痛はまったく感じませんでした。

雪こそ降らない温暖な当地でも真冬には皆防寒着を身につけるのが普通です。

ちょうどこの年には隣りの地区が獅子舞の当番で、寒いなか私も太鼓叩きとして夜の練習に加わっていたのです。

寒さで吐く息がまっ白で長く、皆が火を焚いて暖をとっているなかで、Tシャツにもんぺではだしという私は完全に浮きまくっていました。

おそらくその時「寒い寒い」を連発していた舞い手の人達は変な私に呆れていたでしょうし、私自身も今思えば当時の私が何を目的に異常な薄着を目指したのか理解に苦しみます。

確かにこの方法で寒さに耐えられはしましたし、身体が冷えているのに一度も下痢をしないという不思議な体験ではありました。

2年間だけ続けた後に止めてしまいましたが。


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