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見えないウイルス (3)

No.60(2003.04.29)

1週間くらい経ったある日、その方から連れ合い宛にハガキが届きました。

あい変わらずパソコンが問題なく使えていることや、他の友人との間でのメールのやり取りも行なえるということが記されていました。

またご主人もコンピューター音痴なので、唯一パソコンに関して頼ることができるのは甥っ子さんとのこと。

その甥っ子さんにウィルスのことを説明するために先日の電話で私が話した内容をもう一度文章で教えて欲しいという結びでした。

我家同様その方のお宅にもファックスがないことが付記されていました。

感染していることは間違いないので早く解決する必要があると考えた私は再び電話をすることにしました。

まず今まで聞いていなかったのでどのようなパソコンなのかを教えてもらいました。

様子を聞いてメーカー製のプレインストール・マシンだということが分かりました。

それなら付属しているであろうリカバリーCD-ROMを使って工場出荷時に戻すという最後の手段もあると考えた私は、パソコンに重要なデータが保存されているかをたずねました。

幸運なことに文書や写真などで大切なデータはなく、何人かの友人のメールアドレスくらいしか必要なものはないとの返答でした。

それだったらリカバリーという手もあると判断した私は、とりあえずリカバリーCD-ROMをさがしておくよう頼んで電話を切りました。

変に安心してしまったせいか、私はその後この件に関してうっかり忘れてしまっていました。


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