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本当に自身の意思なのか

No.78(2012.07.19)


私にとって、物語を楽しむため、よりも、事実を知るために本を読むことの方が多いです。

都下に通勤していた頃は電車内で、農村で暮らしていた時には雨天になると、しばしば本を読んでいました。

当地に移り住んでからは、諸事情により一転して読書量が激減しています。

そんな私が本を紹介するのはおこがましいことと知りつつも、たまには有益な情報を(苦笑)、という理由で載せることとしました。

既に故人となっている俳優の児玉清氏も司会をつとめていた「週刊ブックレビュー」というテレビ番組が、かつてNHKのBSプレミアムで放送されていました。

実は、ちょくちょく見ていたその番組中で紹介されたことにより実際に読んだ唯一の本、それを今回ご紹介します。

下条信輔著「サブリミナル・インパクト-情動と潜在認知の現代」(ちくま新書)です。

興味のある本を次々と乱読していた頃に、いわゆる潜在意識ものとして「メディア・セックス」、「マインド・コントロールの恐怖」や「誰がジョン・レノンを殺したか?」等を読みました。

それらの詳しい内容は覚えていないものの、今となってはトンデモな香りが漂う部分もあったような気がする著作群ではあります。

その様に私が以前から潜在意識というものに興味をいだいていたことから、番組の視聴をきっかけに同著作のことがそれこそ私の潜在意識に記録され、唯一実際に読んだのかもしれません。

同書は、純粋に学術的な内容で、この種の題材を扱った書籍にありがちなトンデモな部分は皆無であり、私の潜在意識というものに対する知的欲求を初めて満たしてくれました。

内容をご紹介したいところですが、なかなか複雑でやや難解な部分もあり、著者以上に噛み砕いた分かりやすい説明をすることは私には不可能と思います。

また、全体像をつかまずに、うんちく、雑学的に一部分だけに焦点を合わせることは相応しくないとも考えます。

情報洪水に流され溺れるのを防ぐ一つのヒントを与えてくれる良書です。

同書を読んだ当時知的刺激に飢えていた私は、同著者の「サブリミナル・マインド」(中公新書)も続けて読破してしまいました。

夕暮れ時に蝉しぐれを聴きながら飲むビールの旨さに喜びを感じるようになった私。

いいなぁ~それ、と思った方は是非ご一読を。(笑)

なんだかつまんねぇ~日常だな、と感じた方とは縁がなかったということで。(苦笑)

なお、アフィリしてないことから自明ではありますが今回もステマではありませんので、そこんとこヨロシク。


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