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続・路面凍結でスリップ事故

No.29(2003.03.01)


被害者に対する各種の補償に関しては保険会社に全面的に任せることになっていたものの、こちらが加害者ですので誠意を示すためにも被害者のお見舞いに行くことにしていました。

が、事故の翌日に保険会社の担当者から、転院するに際してゴタゴタ揉めているので今行かない方が良い、という知らせが入ったので一日順延しました。

何とか転院を終えたその夕方に被害者の診断書を受け取りに病院に行きました。

その翌日、診断書を所轄の警察署に届けた後に転院先である隣町の病院へと向かいました。

病室に着いた時には被害者であるお爺さんは横になって休んでいました。

話によるとその部屋は本来病室ではないそうで、その日の午後に正規の病室に移る手はずになっているとのことでした。

やはり無理をしてでも急いで転院したかったようです。

最初に事故後に8袋点滴を打ったことや、夜は痛み止めの注射を打たないと眠れないという現状での容態を話してくれました。

話の内容とは異なり非常に元気そうなので一安心していたら、話題はすぐにお爺さんの昔の武勇伝に変わりました。

ただの田舎の百姓だと思ったら大間違いで、昔は○○組の代貸しをしていたこともあり、日本刀を振り回したこともあるとのこと。

弁護士の資格こそもっていないが今現在地元では先生と呼ばれていて、役場の課長クラスの人間が法律のことを質問しにくるくらい法律には詳しいとのこと。

依頼された問題を解決するに当たり受け取る報酬は3割だとまで饒舌に語ってくれました。

さらに法律違反スレスレがどの辺りかも熟知していると、恐喝ともとれかねない話までも、、、

もし私がレコーダーで隠し録りしていたらかえって自分が不利になるようなことまで話すので、極悪人ではないことが窺えました。

私はこのお爺さんは昔かたぎの任侠の人なのだろうと察しました。

保険会社の対応に誠意がないので頭にきていると言われたので、私の方からも保険会社に注意しておく旨応えました。

ちょうどお昼時になり昼食が運ばれてきました。事故後初めて口から食べるとのことでした。

お爺さんは話し足りない様に感じられましたが、これをきっかけに失礼することにしました。

私が退室しドアを閉めようとする際に、最後には示談書にサインするから心配しなくてよいということと、お見舞いのお礼を言っていました。

後日、保険会社の人身担当者が折衝に当たったところ、こじれにこじれてしまい収拾がつかなくなったそうで、結局弁護士扱いになってしまいました。


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