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もみ米に虫がわく

No.12(2002.08.04)


今から10年くらい前でしょうか、国内産の米が不作だったために東南アジアから米を緊急輸入したことがありました。

これはいよいよ食糧危機到来か、と例によって早とちりした私は翌年にもみ米を180キロほど備蓄することにしました。

長期保存するからもみ米にしたのではなく、当時我家では米はもみ米で買うのが普通でした。

玄米菜食(マクロビオティック)に食事法をかえた当初の色々なこだわりが依然として続いていたからです。

無農薬有機栽培で作られたものを選ぶのは必須条件だと考えていました。

さらに炊く直前にもみすりした「今ずり米」の方が良いとされていることを知ってからは、もみすり機を買って実践していたのでした。

そのうえ機械乾燥だと玄米の発芽率が低くなる、つまり米が死んでしまうので、天日乾燥した米でなければ買いませんでした。

貯蔵法は、当時住んでいた家に大広間があったのでそこに一袋30キロ入りの米袋を六袋そのまんま置いておきました。

翌年の梅雨時のことです。この時備蓄に当てた米の乾燥が不十分だったためか、大量に蛾の幼虫がわいてしまったのです。

幼虫が食べた米はくず米になってしまうし、孵化した蛾は部屋の中を飛び回るしで散々な目にあいました。

虫がわいてからは、もみすりした後に米の選別をするという余計な仕事まで増えてしまいましたし、当然米の味が落ちてもいました。

あまり美味しくない米を食べる日々はその後かなり長い間続きました。

それなりの準備もせずに思いつきで始めたことは後に問題が生じることが多いようです。

この一件に懲りた私は農村を離れる際に知人にもみすり機を譲ってしまい、現在は米は玄米で買っています。

ただし今でも無農薬有機栽培の天日乾燥ものというこだわりは続いていますし、常に20キロ程度は家に置くように心がけています。


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