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イラケレ

イラケレのチケット(jpg,22.4k)
No.29 : 1980/7/25

キューバのビッグ・バンド、イラケレ!!

今でこそ市民権を得ているキューバ音楽だが、当時は急場しのぎの来日だった。(<嘘)

あの頃読んでいた音楽誌「ニュー・ミュージック・マガジン」が、かなりキューバ音楽を重点的に扱っていた影響で見に行ったのだったと記憶している。

私が社会人1年生で疲れが蓄積し始めていたためか、詳しい様子は覚えていない。

ただ、珍しい音楽を拝聴しようという妙にかまえた学術的(?)な雰囲気が漂っていたと思う。

ところがいざ演奏が始まってみると、頭ではなく身体を直撃する代物だった!
脳は思考停止、手足腰は勝手にリズムに合わせて動きだしてしまう!

当然座って見ていられずに何人ものお客さんがステージに上がって踊り始めてしまった。

その中に何か見慣れた人がいるなぁ、とよく見ると一緒に来ていた今の連れ合いだった。(笑)

すぐさま混乱を恐れた警備員に全員ステージから降ろされてしまった。
確かに度をわきまえず後に続けぇ~の我々日本人のことだから、あのまま放置していたらコンサートは中止になったかもしれない。

現在のキューバの人達は物質的には貧しいにもかかわらず幸せそうに見えるそうだ。

我々が音楽を用いたカラオケやダンス等で行うのが「憂さ晴らし」「ストレス解消」と言うのなら、彼らのそれに相応しい言葉は「リフレッシュ」だろうと感じる。
(2000.02.03記)



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