Sorry, so far only available in Japanese.
レット症候群と髄液異常

Matsuishi T, et al. Decreased cerebrospinal fluid levels of substance P in patients with Rett syndrome. Ann Neurol 42: 978-981, 1997.
(概訳)レット症候群20例の髄液中のサブスタンスPを測定し,年齢を合わせたコントロール群と比較した.髄液中のサブスタンスPは,明らかにレット症候群では低下していた.本症候群でみられる自律神経機能異常や後根神経節・末梢神経の病理学的変化との関連が示唆される.


(解説)レット症候群は,女児のみの疾患とされ,アメリカの診断基準DSM-IVでは,自閉性障害と同じ広汎性発達障害の中に分類されており,レット障害として以下のような診断基準が提唱されています.

自閉症児にはない,何らかの明らかな病因が想定されている本症候群で,神経伝達物質としても知られているサブスタンスPの低下が報告された訳ですが,これが確認されれば,本症候群の病態が明らかになり,何らかの治療法に結びつく可能性も期待されます.


表紙にもどる。


ご意見やご質問のある方はメールください。

E-mail: shinji@po.synapse.ne.jp