寛解(回復)後どのように社会復帰を図るか

障害を持ちながらも自立して生活したい、自分の力で働けるようになりたい、このような精神障害をもつ方の願いを支援するための制度、施設、団体、情報など社会資源を案内します。積極的に利用して、社会復帰を果たしてください。

デイケア 保健所デイケア 在宅の方を対象にして、レクリエーションやスポーツ、料理、創作活動などのグループ活動を行います
精神科デイケア 精神科の治療の一つとして医療機関で、週3から5回行います。
精神保健福祉センターデイケア 保健所デイケアと精神科デイケアの中間型で、毎週火曜、木曜日にレクリエーションやスポーツなどのグループ活動を行います。
ボラン
ティア
精神保健福祉ボランティア 保健所で精神福祉ボランティア養成講座を終了された方々です。障害者の自立と社会参加を支援する活動をしています。
社会復帰
施設
精神障害者地域生活支援センター 地域で生活する精神障害者への日常生活の指導・援助、訪問指導、日常的な相談、地域交流の場の提供などの支援を行い、精神障害者の社会復帰と自立・社会参加の促進を図ります。
福祉ホーム 一人で何とか生活できる力はあるけれど、家庭の環境や住宅の事情などによって住む場所を見つけることが難しい方のための生活の場となっています。定員は10人程度で、利用期限は原則として2年以内ですが、延長することもできます。部屋は個室で、食事は原則として自炊となっていますが、必要があれば給食もあります。当院にも自興館という福祉ホームがあります
グループホーム 精神障害をもつ方が5から6人で生活する共同生活の場となっています。世話人がおり、食事の世話や薬の指導、お金についての助言など、生活に必要な手助けが受けられます。当院でも設置を計画中です。
援護寮 入院する必要はないけれど自立して生活するのは難しい、という方のための生活の場となっており、生活指導などがうけられます。部屋は1室4人以下で食堂・浴室などの共用スペースがあります。
授産施設 ある程度の作業能力はあるけれど、一般の仕事につくのは難しい方が対象となっています。通所しながら仕事をしたり、就職のために必要な訓練が受けられます。定員は20人以上で、集会室・休憩室などが作業室とは別につくられています。
小規模作業所 多くの作業所では就職に必要な訓練が行われますが、障害者同士の出会いの場・交流の場としても大切な場所となっています。
就職・訓練 通院患者リハビリテーション事業 回復途上にある通院中の方が対象となります。協力事業所において仕事を通じた社会適応訓練を行い、対象者には月ごとに基本手当てや必要に応じて通所手当て、寄宿手当てが支給されます。
公共職業安定所 障害をもつ方を専門に担当する職員が置かれ、本人や家族の方は就職についての相談や指導が受けられます。
障害者職業センター 仕事についての疑問や悩みなどに対して相談を行っています。さらに、就職した後も、仕事をするうえでの悩みや職場での人づきあいなど、さまざまな問題について相談に応じています。
自助
グループ
精神障害者家族会 障害者を抱えた家族のために結成された会です。お互いに悩みを語り、共感しあってともに成長することを目的としています。活動は、家族同士の交流会、障害者への接し方や医療・年金などについての学習会を行っています。
断酒会 アルコール依存症からの回復をめざす自助グループです。定期的に例会が行われ、アルコール依存症の方が集まって体験談を語り合っています。この病気を一緒に克服していくために、アルコール依存症に悩む方同士が交流し、支えあっています。
AA アルコール依存症からの回復をめざす自助グループです。匿名・本名にこだわらずに参加できます。アルコール依存症を克服した方と克服したい方が集まって体験談を語り合っています。この病気を一緒に克服していくために、アルコール依存症に悩む方同士が交流し、支えあっています。活動は本人達だけの会が中心ですが、年に数回だれでも参加できる会も開催しています。
生活を
支える制度
障害基礎年金 障害になったときに国民年金から受けられます。窓口は各市町村の国民年金課です。
障害厚生年金・障害共済年金 厚生年金・共済年金に加入しているときに障害になった場合受けられます。窓口は各社会保険事務所、各種共済組合です。
生活保護制度 収入が少ない場合、最低限の生活を保障してくれる制度です。窓口は福祉事務所、市町村の福祉担当課です。地区の民生委員も相談にのってもらえます。