練 功 十 八 法(前段)

健康体操としての気功

  「練功十八法」は、気功のラジオ体操みたいなもので気楽に取り組めます。
  首、肩、腰、足などのこりや痛みに効果があり。 
  その他、心臓・血管系続の病気や神経衰弱なとの各種慢性疾患にも効果があり、治療ばかりでなく、 
  基礎体力向上、増強、免疫力の向上など自然治癒力を増す優れた鍛錬法です
 


前 半 ・・・  首、肩、両手を中心に

@ 頸項争力 ・ jin xiang zheng li ・ ジンジアンジォンリィ
  足は肩幅よりやや広め。両手は腰に親指を後ろに、
  頭をゆっくり、いっぱい左に回す。目は左を見る。
  顔ゆっくり正面に戻す
  頭をゆっくり、いっぱい右に回す。目は右を見る。
  顔ゆっくり正面に戻す
  頭をゆっくり、上に向け。目は天を見る。
  顔ゆっくり正面に戻す
  頭をゆっくり、下に向け。目は地を見る。
  顔ゆっくり正面に戻す。

A 左右開弓 ・ zuo you kai gong ・ ズオヨウカイゴン
  足は肩幅よりやや広めに。両手の親指と人指し指で丸い三角を作るようにして、顔の前におく。
  手のひらはやや前に向く。手と顔との距離は約30cm、目は円の中を見る
  両腕を左右に大きく開きながら、徐々に手を拳に変えて握る。拳の内側はだんだん前に向ける。
  同時に頭を左に向け、視線は拳越しに左方を見る。肘が上がらないように。
  顔をゆっくり正面に戻しながら、手は序々に拳をほどいて正面では丸い三角に戻す。
  同じように右側をやる。左右セットで2回行う。

B 双手伸展 ・ shuang shou shen zhan ・ シュワンショウシェンジヤン
  足を肩幅よりやや広めに開いて立ち、両手は体側部にかるくおく。 
  手で拳を握りながら肩の高さに持ってくる。拳は内側を前に。
  拳をゆっくりほどくと伴に両腕を上に突き上げる。
  手のひらは前を向く、目は左手指先を追う。
  拳を握りながら、ゆっくりと手を肩の高さに下ろす。
  この時目は左の手先を追う。肩の高さに来たら正面を見る。
  同じように、拳をゆっくりほどくと伴に両腕を上に突き上げる。
  手のひらは前に向く、目は右手指先を追う
  拳を握りながら、ゆっくりと手を肩の高さに下ろす。
  この時目は右の手先を追う。肩の高さに来たら正面を見る。
  左右セットを2回行う

C 開闊胸懐 ・ kai kuo xiong huai ・ カイクウォシイオンファイ
  足は肩幅よりやや広めに。両手を左手外・手の平内向きでお腹前に交差させる。
  そのまま両手を前から頭上に大きく上げる。目は手を見る。
  両手で円を描くようにゆっくりと体側に下ろす、目は左手を追う。
  最初の姿勢に戻る。両手前で右手外で交差させる。
  そのまま両手を頭上に大きく上げる。目は手を見る。
  両手で円を描くようにゆっくりと下ろす、目は右手を追う。
  最初の姿勢に戻り、両手は左手外で交差させる。  左右セットを2回行う。

D 展翅飛翔 ・ zhan chi fei xiang ・ ジャンチィフェイシィァン
  両足を肩幅よりやや広めに開いて立つ。
  両手の甲を背中に付ける感じで、腰から肩甲骨の下まで持ち上げる。目は左横へ
  両肘を体の外側に張り出し、鳥が羽をひろげる様子をイメージ。
  目を正面に戻しながら、肘をさらに肩より高くあげ、両手の甲が胸前で向かい合うようになる。
  両肘からゆっくり下に下ろしながら。両手で顔の前に両親指と人差し指で丸い三角を作る
  ゆっくり息を吐き出しながら両手を下ろし、最初の姿勢にもどる
  次に、目は右横を見ながら同じ動作を行う。
  両手の甲を背中に付ける感じで、腰から肩甲骨の下まで持ち上げる。目は右横を追う。
  両肘を体の外側に張り出し、鳥が羽をひろげる様子をイメージ。
  目を正面に戻しながら、肘をさらに肩より高くあげ、両手の甲が胸前で向かい合うようになる。
  両肘からゆっくり下に下ろしながら。両手で顔の前に両親指と人差し指で丸い三角を作る
  ゆっくり息を吐き出しながら両手を下ろし、最初の姿勢にもどる 
  左右セットを2回行う

E 鉄臂単提 ・ tie bi dan ti ・ テイエビィダンティ
  足を肩幅よりやや広めに立つ。
  右手の甲を、背腰のあたりに付ける。左手を目で追いながら横から大きく上げ る、
  手のひらで天を支える。目は左手の甲を見る。
  左手を目で追いながら、横からゆっくり下ろす、
  左手は後ろに回し、左手の甲を右手より上の位置で背中に置く
  右手を横からあげ、手のひらで天を支える。目は右手を追う。
  右手を目で追いながら、横からゆっくり下ろす
  そのまま後ろに回し、右手の甲を左手より上の位置に置く。
  左右セットを2回行う。

中 盤 ・・・  腰、背中、股関節を中心に

F 双手托天 ・ shuang shou tuo tian ・ シュワンショウトウォティエン
  両足を肩幅よりやや広めに開いて立つ。両手の指をお腹前で組む、手の平は上向き。。
  両腕を徐々に上に挙げ、顔の前あたりで掌心を返して天を支える。
     掌心は天に向け目は手の甲を見る
  両腕で上体を吊り上げるげるようにしてから、上体を左真横に2回倒す。
  両手をほどいて両手を横からゆっくり下ろす。目は左手を追う。
  同じように両手の指をお腹前で組み合わせて持ち上げる
  両腕で上体を吊り上げるげるようにしてから、上体を右真横に2回倒す。
  両手をほどいて両横からゆっくり下ろす。目は右手を追う。

G 転腰推掌 ・ zhuan yao tui zhang ・ ジュアンヤオトゥィジャン
  足を肩幅よりやや広めにして立つ
  両手は拳にして両腰に付ける。手のひらを上に。
  右手の手首から先を立てて前方へ押し出し、上体を左にまわし、目は左後方を見る。
     左手は拳のまま、左肘を左後方に引く
  ゆっくりと、最初の姿勢にもどる。目も前方へ
  左手の手首から先を立てて前方へ押し出し、上体を右にまわし、目は右後方を見る。
     右手は拳のまま、右肘を右後方に引く
  ゆっくりと、最初の姿勢にもどる。目も前方へ。左右セットで2回行う

H 叉腰旋転 ・ cha yao xuan zhuan ・ チャヤオシュアンジュアン
  足を肩幅よりやや広めに立ち、腰を回す。
     両手は親指を前にして腰にあてる。 両手で骨盤を押し動かすようにして回す。
  右回りにニ回転。左回りにニ回転おこなう。
     ポイント・頭の位置を動かさないように腰だけ回るようにする

I 展臂弯腰 ・ zhan bi wan yao ・ ジャンビィワンヤオ
  足を肩幅よりやや広めに開いて立ち、両手はお腹前で左手外側・掌心内側で交差させる。
  そのまま両手を頭上まで持ち上げてから。
  手のひらを上にして両手を、体の横へ水平の位置までおろす。
  水平のまま手のひらを返して下に向け、上体を前に曲げる。顔を上げて正面を見、首を突き出す。
  上体を曲げたまま、両手を前で右手外側で交差させ下に下ろし、指先を大地に着ける。
  両手を交差させたまま、上体を起こしながら両手を前から上まで上げる。
     同じ動作を繰り返して最初の姿勢で終わる

J 弓歩挿掌 ・ gong bu cha zhang ・ ゴンブチャァジャン
  自然に立った状態から両足を大きく開き、 両手は拳を握って腰につける
  左足先を左に開き、上体を左に廻し、左の膝を前に曲げ、
  右手の拳をほどいて、左前方の空中に差し込む。目は右手の先
  左足先をもどし、体も正面にもどる。
  右足先を右に開き、上体を右に廻し、右の膝を前に曲げる
  左手の拳をほどいて、右前方の空中に差し込む。目は左手の先
  右足先をもどし、体も正面にもどる。左右セットで2回行う。

K 双手攀足 ・ shuang shou pan zu ・ シュワンショウパンズ
  足を揃えてまっすぐ立つ、両手の指を腹前て組み手のひらは上向き。
  両手を組んだまま上に上げ、顔の前で手のひらをかえし天を支える。目は手を見る
  手を組んで上げたまま上体を前に曲げ、前に大きく押し出す。顔を上げ首も押し出す。
  手を組んだまま腰を曲げ、手のひらを足の甲に置く、このとき膝は曲げない、
  届かない人は届く範囲で。
  手をほどいてゆっくりと、上体を起こし最初の姿勢に。2回繰り返す

後 半 ・・・  脚部、膝部、でん部を中心に

L 左右転膝 ・ zuo you zhuan xi ・ ズオヨウジュアンシィ
  両足を揃えて立つ、上体を前に倒し、両手を膝に置く、
  膝を少し曲げて手で押すようにしながら、右側へ回す。
  一回まわしたら、足を伸ばし、膝を後ろへ押して足の裏側のスジを伸ばす。
  右に4回。左に4回まわしゆっくり立ち上がって最初の姿勢に戻る。

M 仆歩転体 ・ pu bu zhuan ti ・ プブジュアンティ
  左足を大きく左に開く。親指を後ろにして、両手を腰にあてる。
  右膝をゆっくり曲げる、左足は伸びたままで上体を左へ45度回す
  この時、足先は回さない、前を向けたまま、重心はほとんど右足にある。
  ゆっくりと前に向き直りながら右膝を伸ばし、最初の姿勢にもどる。
  左膝をゆっくり曲げて、右足は伸びたままで右へ45度回す。
  ゆっくりもとに戻る。左右セットで2回おこなう

N 俯蹲伸腿 ・ fu deng shen tui ・ フウドォンシェンツゥイ
  両足を揃えて立つ、上体を前に曲げ手を膝におく、指先が内側になるように、外側から手を置く。
  両手で膝を押して、足の裏側を伸ばす。ゆっくり膝を曲げ(約90度)顔は前を見る。
  両手を足の甲に乗せる。手を足の甲から動かさないで、ゆっくり両膝・足を伸ばす。
  両手を離し、上体を起こしてもとの姿勢に戻る。これを2回くりかえす。

O 扶膝托掌 ・ fu xi tuo zhang ・ フウシィトウォジャン
  いわゆるスクワットの感じで、
  両足を肩幅より大きく開き立つ。上体を前に倒して右手を左膝に置く。
  右手はそのままで両膝を曲げて腰を下げ、左手を前から上に上げる。
  左手首は曲げ、手のひらは上を向けて天を支える、目は左手の甲を見る。
  右手を左膝から離し、ゆっくり左手を下ろし、膝を伸ばし。左手を右膝に置く。
  右手を前から上に上げ天を支える。左右セットで2回おこなう。

P 胸前抱膝 ・ xiong qian bao xi ・ シオンチェンバオシィ
  両足を揃えた姿勢から、左足を一歩前に踏み出す。左足に重心を移す。
  右足のかかとを上げると同時に、両手を前から上に上げる(バンザイの形)
  両手を横に開きながら下ろし、右膝を曲げて両手で抱え込む。左片足で立つ。
  両手を上にあげ、横から開き、右足を下ろしながら、左足を後ろに引いて最初の姿勢に戻る
  右足を一歩前に踏み出し、反対側をやる

Q 雄関漫歩 ・ xiong guan man bu ・ シオングゥアンマンブ
  両足を揃えた姿勢から、両手は腰に、左足を一歩前に踏み出し。
  左→右→左と重心を移動させながら、足の前と後ろの筋肉を伸ばす。
  重心が後ろの時は前にある足のつま先を反らせる。
  重心が前にある時は後ろにある足のアキレス腱を伸ばす感じでやる。
  はじめの姿勢にもどり、右足を一歩前に踏み出して同じように行う。
  ワンセットしたら右足を後ろに戻し、左足を戻し終了する。


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