なかなか眠つかれない 不眠症

実証タイプと虚証タイプ

    中医学によれば, 不眠症には実証と虚証の二つのタイプがあります。その原因と症状は次の通りです
    
  (1) 実証タイプ
    原因(a) 情緒失調
      怒りは「肝」を傷つけ, 気を失調させて, 気の流れを悪くさせます。それはまた, 
      「心」の働きを弱め「心」を不安にして不眠に至るようです。
    原因(b) 飲食不節制
                「胃」と「脾」が不調和になり, 眠れなくなる。
          ■ 症状
              実証タイプノ症状は不眠のほかに, 口が渇き呼吸がつらく, 尿の色が黄色か茶色で短い。
     また,便秘気味で便は乾燥している場合が多い。

  (2) 虚証タイプ
    原因(a) 虚弱体質
      虚弱体質であったり、闘病等で腎臓経と心包経のバランスが崩れ不眠となる。
      (b) 過労, 脳の使い過ぎで、脾臓を傷つけ, 心血の不足によって不眠となる。
    ■ 症状
     虚証タイプの症状は, 手足がよく冷え, 脈が弱く沈んでいる。尿は無色で長く, 便は下痢気味。
・・・・具体的に、圧倒的に多いのはストレスによる神経性の不眠症。   つまり緊張のしっぱなしの状態が寝室にまで持ち越され、目が覚めて眠れないという自覚症状・・・・・ リラックスすることがいい眠りへの近道
 

リラックスA・・・胸を反らせるポーズ

  床の上に仰向けに寝て両足をそろえ、手は自然に脇に置く。
  つぎに息をゆっくり吸いながら肩甲骨と首で体を支える感じで胸だけを上に突き上げます。
  息を吸い終わって吐くときに、胸をストンと落とします。三回繰り返します。
 



リラックスB・・・足を浮かせるポーズ

  床の上に仰向けに寝て両足をそろえ、両手は万歳の姿勢で、息を吸いながら、
  かかとを床から三十センチほど持ち上げます。息を吸いきる極限までその姿勢を保ちます。
  息を吐くと同時に両足をストンと落とします。三回繰り返します
 



リラックスC・・・晃海法

  もう一押し! 究極の晃海法。見慣れない人には奇異に写るかも、こっそりやって下さい。
  理解を得るまでは(笑)
  昼は陽の気が夜は陰の気が活発になりバランスがとれているのですが。
  このパランスが崩れて陰の気が不足し不眠につながります。このバランスをとるのに最適なのが晃海法です。
  この晃海法はそのほか便秘解消などのうれしい副作用もあります。

 (やってみますか)・・・・・まずあぐらをかいてゆったり座り、両手は膝の上におく。
  形から入るのが好きな人は親指と人差し指で輪を作って膝の上に置いとくといいかも。
  リラックスして目は閉じても、うすく開けてもいい。鼻をおへそと同じ線上に意識する。
  右斜めに少し体を倒しながら息をゆっくり吐いてゆく。右から左へゆっくりと上半身を回転させる。
  体を前に倒したまま体を右前から左前へと息は吐き続けながら回して行く、
  左斜め前まできたらゆっくりと息を吸いながら体を起こす、
  息を吸いながら正面から右へ吐きながら体を右斜め前に傾け→前→左→起こす→前→右→倒す
  このくりかえしを三十六回行う、
  今度は足を組み替えて、左斜め前方に倒し、前、右、お越し、前、右(さっきの反対の運動)を三十六回おこなう。
  ポイント・・・息は吸うときは鼻から、吐くときは口から。
  ・・・体を回す一回転に20秒くらいかけてゆったりと行うといい
  ・・・時間がないときは半分の十八回ずつでも効果がある
 



どれも一人で出来ますので、寝るまえにチョット試してみませんか?