1999年1月26日 Qえもんは 突然病に伏した..... (^^ゞ

それからの 闘病について 少しばかり 聞いてください.....

そして...  願わくば Qえもんと 同じ境遇の方々に 少しでも 勇気が湧けば...  と

それ以上は 何も 望みません ...

 

【1】    『悪性リンパ腫』って何?(発病)(^^ゞ

1999年1月26日

昨日から食事を受けつけず、とにかく体がきつく 、息苦しい!熱もかなりあるようだ!とても仕事に行ける状態ではないし、起きていること自体...いや...息をすることもきつい!例えれば「100メートルを全力疾走した直後で、脈が160〜200/分くらい打ってかなりの熱もある状態」とでも言おうか.....とにかく病院へ行かなくては...(〃´o`)=3

ということで、当然仕事は休んで、「はあはあ!ぜーぜー!」いいながら近くのT内科医院へ.....

鹿児島市医師会病院(診て貰うためには紹介状が必要)との関連もある病院と聞いていたので、安心していたのだが...応対してくださったのは   ここの院長で、かなり年輩.....大丈夫かな?(かなり不安...)とりあえず症状を伝え、血液検査と胸部のレントゲンを撮ってもらうことに...( ̄_ ̄|||)

しかし、結局 原因ははっきりしないまま、薬をもらって帰る。(あれは何の薬だったんだろう?) なんでも『心臓が腫れている...』との事ではあったが...(´ヘ`;)

その後、夕方になっても とにかくきつい!息苦しい ..「.はあはあ!!(×_×)」.(あとで想い出したが...そう言えば2度ほどトイレでやっと食べたものや飲んだ薬も全部もどしたのだった...┓(´ヘ‘;)┏)

そして...その日の20:00頃だろうか?どうしようもなくきつく、このまま一晩、我が家で過ごす自信が無い.....というより、一晩も持ちそうにない気がする!(×_×)   もう一度 T病院へ連絡して、診てくれなければ、救急車を呼ぼう!! と自ら決心し、今朝の病院へ電話を掛けてみた...『今からですか? ああ.....すぐだったらいいですよ!』と、ちょっと返事は重かったが、診てくれるらしい! ヽ(^。^)ノ

...ということで、再度、かみさんの運転する車で病院に着いた。今度は息子さんの若い先生が診察してくださった。この先生は最近からインターネットもやっているらしい!!(あんまり 関係ないかあ?)ヾ(^x^;

今朝の血液検査の結果をしばらくして、取り寄せてくださり... 『しばらく、仕事もゆっくり休んで療養した方がいいですね!とにかく、「鹿児島市医師会病院」をすぐ紹介しますので、このまま救急車で転送します!よろしいですね!』???

.....いったいどういうことかも、よく分からないまま.....『はっ!? はい!(はぁはぁぜーぜー..)』 (〃´o`)=3

(この時のここの病院とT先生の対応には心から感謝しております!!m(_^_)m)

とにかく、この きつさは ただ事ではないことは、自分自身でよく分かっていたし、元もと『入院覚悟』で電話したので、とてもありがたかった。そんなわけで、約30分して、『鹿児島市医師会病院』へ転送され、急患搬送室へ...もう、26日の23:00頃だったろうか?

ここで、また細かい検査が夜を徹して続いたようだが、Qえもんは高熱と意識障害で、細かいことはよく覚えていない。それから また 二昼夜に亘り検査や、診察があって、さまざまな専門の先生方が出した結果が、『脾臓ガン』か『悪性リンパ腫』のどちらかだろう...とのことらしい。このとき、かみさんにだけの話だったらしいが、この2〜3日が峠なので、身内に連絡してほしい!との事であったらしい。(いわゆる危篤状態である。)( ̄_ ̄|||)うっ...このあとしばらく集中治療室(ICU室)にいたのを微かに覚えている。

ここで、良く覚えていることが2つある。というより、一生忘れないであろうが...ひとつは検査のために『骨髄(液)』を抜く必要があるらしい!ええ?骨髄?何故かしら一抹の不安が...(´ヘ`;)

局部麻酔の後に、胸の骨に大きな針が「ゴリゴリッ!」と音を立てながら入って行くのが分かる。『ううぅぅ.....』麻酔が効いているので、確かに痛くないのだが、不気味な音と、心臓の近くに針が入っていく 不安は 何とも言えない恐怖心がある。そして『骨髄(液)』を注射器で抜くときに胸が激しく締めつけられるような激痛が走った!!「いたあーーーーーーーっ!!」(×_×)予告はされていたが、それはすごい痛みであった!(^^;ゞ

しかも...ナント!事もあろうに!『ああっ!!針が.....針が折れた!!』と先生のおびえた不安そうな声が!『ええ!?』...『そ...そんなあ〜〜!!』(V○V;)悪戦苦闘の末、他の先生の応援ももらって、それから30分も経ったろうか...やっと抜けた!!幸いにも折れた針のお尻の部分が見える位置であったので、ペンチとかいろんな器具で何とか抜くことができたようだ!(ほっ!でも冗談じゃないよ〜〜〜!そんな折れるような針使うのやめて〜〜〜!!)(〃´o`)=3(笑)

まあ、これは今となれば笑い話であるが...Y先生には本当に親身になって一生懸命に対応していただいた!特に 他の多くの先生方が検査結果から”脾臓(ひぞう)癌”であろう...との見解であった中で、おひとり”悪性リンパ腫”の可能性が高い!!と強く主張してくださったらしい。Y先生のあの時の主張がなければ、今ごろは”脾臓”は摘出されていたかも知れない(現に一度は摘出します!と言われた...(^^ゞ ) し、もしかすると、あれだけ体力を消耗していた中での開腹手術であれば、Qえもんの命はなかったかも知れない..(^◇^;)ゞ

また、ふたつめは到底、飲み食いの許されるような状態ではないなかで、Qえもんのわがままで「何か食べたい!!」と何度も言ったことに対し、な..なんと ありがたいことに”おかゆ”を手配してくださった!!もちろん、 たくさんは食べられなかったけど..その時のあの美味しかった”おかゆの味”も決して 忘れられない!!(ノ_<。) これは恐らく...「どうせ死ぬなら何でもいいから食べたい!」と思ったQえもんの気持ちを Y先生が同情されて手配されもの...と今でも理解しております。そう言った意味でも、Y先生は”命の恩人”であると...心から感謝しております。m(_^_)m

さて、Qえもんの『心臓』『肝臓』『脾臓』など主な臓器の検査データーが異常な数値を示しており、特に肝機能を示す『LDH』(標準値:279〜491)の数値は3万近くを指していたらしい!そういうわけで『血液内科』の専門の I病院 へ再度、転送されることになった。

 

1999年1月29日

再度、救急車で約10分掛けて、民間の『I病院』へ転送される。

息苦しい...『はあ!はあ!...』苦しい!!

一時的に楽になっていたが、また息苦しい!!酸素マスクをしていても息苦しい!!医師会病院でやっていた同じ治療をしてほしい!!...はあ〜〜〜っ! ...2〜3日してやっと少し楽になれた... (後日、この時 打てもらった薬は『アドリア』『オンコビン』という抗癌剤であったらしい!)

尚、この2〜3日の間、生死をさまよったのか、いわゆる”ICU症候群”のような状態であったらく..(^◇^;)ゞ 繋がれたチューブ類を全部 勝手に引っ張って外し、しかも大暴れしたらしくし、そこら中が血だらけになったらしい!また、大男が訳の分からないことを 口走って...わめき散らしていたらしいから きっと大変な状態であったろう!!.。ooO(゚ペ/)/ Qえもんは全く覚えていないが..この3日間くらいは”もう完全に気が狂った!”って...かみさんは思ったらしいし..(^x^; 看護婦さん達にも相当な迷惑をかけたようだ!(そう言えばある看護婦さんに”そのころは大変な患者さんが来たものだ!”と思った..と言われた!)m(_^_)m (その間の事は今では笑い話であるが、全く覚えていない!(^◇^;)ゞ)

結局の所 最終的に『悪性リンパ腫』(T細胞性)《骨髄まで浸潤済み》と診断される。いわゆる血液の...『癌』である。ええぇぇっ!?(@_@)   よってQえもんの場合、治療は『急性リンパ球性白血病』と同じ治療(様々な種類の抗癌剤の大量投与)を受けることになった。(^^ゞ    こういうとき、「癌」を告知されても 半分以上は 未だに疑っており...というよりも、恐らく 間違いであって欲しい!という願望なのか?...または他人事のようでさえあるのは、ちょっと不思議な気持ちでもあった。)(笑)

そういえば...倒れる3〜4ヶ月前(昨年の10月頃)から、しつこい風邪が全国的に流行っており...ネット上の情報で”この冬2回目、3回目の風邪をひいた!!”とか良く聞いていたので、Qえもんのなかなか治りきらない風邪の症状も てっきり 同じような”単なる風邪”だろう!...とずっと思っていた!逆にいうと年末からずっと体がだるくて微熱も続いていたのは やはりこの病気のせいだったようだ!!(^◇^;)ゞ

【後日、信頼している主治医の先生に確認したところ______どうやら、Qえもんの場合、極めてめずらしく、骨髄の中の『 CD 8 』という細胞がガンに冒されており、これは めずらしいが故に まだ 治療方法が確立しておらず、悪性リンパ腫と急性リンパ急性白血病のどちらにも有効な『LSG10』と呼ばれる最新の治療方法(様々な抗癌剤の大量投与)をとることになったらしい!!(^◇^;)ゞ】

このとき 意識はもうろうとしていたが、遠方の兄姉や親戚のみんなが駆けつけていたのにはびっくりした!もちろん、近くのみなさんにも...ありがとう!!ヽ(^0^)ノ

それから一週間ぐらい経っただろうか?...息苦しさも段々と和らぎ酸素マスクもしなくて済むようになり、お陰様で日に日に快復の方向へ向かった。ただ、絶食であることを除けば..... 腹減ったあ〜〜〜!(^x^;

 

『悪性リンパ腫』とは〈その1〉...一カ所のリンパ節から発症して、全身のリンパ節が腫れる病気です。原因はまだはっきりしていませんが、腫瘍の一種です。 中年以後の男性に多く、初発症状は無痛性のリンパ節腫脹です。頸部に発症することが多く、腋窩、そけい部にもみられます。深部のリンパ節(肺門部、腹部など)から発症することもあります。   その他、発熱、倦怠感、貧血などの症状もみられますが、リンパ節腫脹が増大すると周囲臓器への影響が現れ、咳、息苦しさ、声がれ、腹痛、腰痛などの症状も出現してきます。

= 『新病気と食事の辞典』   医歯薬出版株式会社 =より

『悪性リンパ腫』とは〈その2〉...悪性リンパ腫は、血液細胞の一つであるリンパ球がガン化し、腫瘤となったもので、主に、全身にあるリンパ組織に発生します。

【発生しやすい部位】リンパ球は、体外からの細菌や異物の侵入を監視し、リンパ球同士で情報交換をしながら異物を認識して排除する、という免疫機能を司る重要な白血球の一種です。リンパ節の代表的なものがリンパ節(リンパ腺)で、多数のリンパ球の集まったものです。リンパ球は情報交換のためにリンパ節より出て、リンパ管と血管を通路として全身を循環しています。リンパ節は、頸部(くび)、腋窩《えきか》(脇の下)、鼠頚部《そけいぶ》(足の付け根)のように、腫れると体表面より触れることのできるところにあるものと、縦隔(胸の中)や後腹膜(背骨の前)のように体の深部にもあり、共に免疫監視機構の前線基地となっています。そのほか、扁桃を含む咽頭リンパ組織(ワルダイエル輪と呼ばれる)や胃、腸にもリンパ組織があります。脾臓、骨髄もリンパ球の豊富な組織です。ですから、悪性リンパ腫は体内のどのリンパ組織に発生しても不思議ではないのですが、頻度のもっとも高いのはリンパ節で、次に、ワルダイエル輪、胃です。そのほか、皮膚、腸、眼瞼(まぶた)、脾臓、骨髄、睾丸、肺、脳などにも発生します。

【発生率と年齢別の発生頻度】我が国での正確な発生率は解りませんが、死亡率の統計から推測して、年間、人工10万人あたり、男性4人、女性2人くらいです。胃ガンの頻度に比較して約10分の1以下、男女比は約2対1で、男性に多く見られます。小児、若年者にも発生する病気ですが、頻度が高くなるものは40歳以上で、年齢が高くなるにつれて発生率も増加します。

【悪性リンパ腫の種類】悪性リンパ腫は、ホジキン病と非ホジキン病とに大きく分けられます。理由は不明ですが、ホジキン病は、欧米では頻度が高いのに対して、我が国では非ホジキンリンパ腫の約15分の1の頻度でしか見られない、まれな病気です。非ホジキンリンパ腫は、ガン化したリンパ球の性質の違いにより、T細胞型リンパ腫とB細胞型リンパ腫に分けられます。

【症状】頚部、腋窩、鼠頚部などのリンパ節の腫脹(ぐりぐり)に自分で気が付き、病院を訪れて診断されることが、もっとも多いようです。リンパ節腫脹は、約5o大のものが数個集まっているものから、直径数p大のものが一つ野塊として触れるものまで、様々です。痛みはないことが多いのですが、急速に増大しているものは圧痛(押すと感じる痛み)があります。微熱の見られる人もいます。扁桃や咽頭部の腫脹では、のどに違和感を感じるようになります。胃のリンパ腫では、上腹部不快感や胃痛などの症状が現れます。体内の臓器の場合には、それぞれの臓器に関連した症状があり、一定していません。

【受診する科】リンパ節に腫脹が見られる場合には、内科、外科、耳鼻咽喉科を受診します。ただし、リンパ節の腫脹は細菌やウイルスの感染によるリンパ節炎によるものの場合がもっとも多く、これは治療で良くなるもので慌てないでください。しかし、1〜2週間経過してもリンパ節腫脹に変化がない場合や増大するときは、血液専門医に紹介してもらうと良いでしょう。リンパ節腫脹の原因には、良性のものから悪性のものまでいろいろの疾患が関係していますので、鑑別診断をする必要があります。また、扁桃が腫れている場合には、耳鼻咽喉科、消化器症状のある場合には内科 または 消化器科を受診します。

【原因】悪性リンパ腫の原因は、他のガンと同様に不明です。しかし、T細胞型リンパ腫の一部で、ウイルスが病気の発生原因に関係しているものがあり、成人T細胞白血病(ATL)のリンパ腫型と呼ばれています。悪性リンパ腫の発症についての仮説としては、何らかの原因で、リンパ球の遺伝子情報を持っているDNAに傷が気付いて細胞がガン化し、無制御状態で分裂増殖をして固形腫脹となったものと考えられています。

【治療】非ホジキンリンパ腫の治療病期、悪性度、それに年齢、全身状態をみて治療方法を選択します。病期がU〜Wで悪性度が中程度以上の場合は、抗ガン剤の多剤併用化学療法を行います。抗ガン剤はアドリアマイシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、エトポシド、メソトレキセート、プレドニソロンなどを組み合わせて使用しますが、白血球減少の副作用が見られほど強力な治療法です。投与量とスケジュールについては、専門医の間でも様々な見解がありますが、おおよその投与期間は約6〜12ヶ月間です。現在の専門病院での治療成績を見ると、完全寛解率(症状が完全に消える)は60〜80%、5年生存率は40〜60%で、それ以降の再発は少ないので、これらの患者の一部は、治癒の可能性があるといえます。しかし、治療期間中に薬剤の副作用で白血球が減少して肺炎などの重症感染症を起こしたり、血小板の減少で出血傾向の合併症が起こるなど、急に悪化することもあります。また、吐き気、嘔吐などの急性の副作用、脱毛や手足のしびれ感などの遅延性の障害、生殖機能障害が起こることもあります。完全寛解とならなかった人や、再発して治療に対する抵抗性ができてしまった場合では、免疫不全による種々の合併症が起こりやすく治癒率は低くなります。

ホジキンリンパ腫の治療〈放射線療法〉ホジキン病は非ホジキンリンパ腫に比べて治療しやすく、病期T期のものは放射線治療のみで約90%の5年生存率を示し、ほとんど治癒します。

〈化学療法〉ホジキン病の中にも悪性度が低いものから高いものまであるため、病期の進み具合との関連で、、化学療法による成績は、5年生存率で40〜80%と幅が見られますが、一部の患者は治癒しています。ただし、再発した人やW期のものは予後不良です。

〈骨髄移植〉治癒率を高める方法として、近年、抗ガン剤の大量投与のできる骨髄移植により、リンパ腫細胞の根絶をねらう治療法も一部の病院で行われています。

〈予後〉悪性度と病期の進行度により治療成績はさまざまで、予後の良いものから悪いものまで幅があります。急速に腫瘤が増大する型や薬剤耐性あるもの、ATLのリンパ腫型のもの、白血化〈末梢血液中に白血病のようにリンパ腫細胞が見られる状態〉しているものなど、初期治療が難しい予後不良のものがあります。また、低悪性度のリンパ腫は病気の進行がゆるやかで生存期間も長いのですが、再発率が高く、治癒率の低い種類といえます。なお、治療の後、完全寛解が続けば、3年以降の再発率は非常に低くなり、治癒の可能性が高くなります。

〈患者さんへ〉悪性リンパ腫と病名の告知を受けている人も、多くいると思います。悪性リンパ腫は、かつては不治の病と考えられていましたが、現在では化学療法、放射線療法で治癒の可能性のある病気となってきています。くじけないよう希望を持って治療を受けて下さい。病気のタイプ、治療法、治療内容、副作用については、主治医より説明してもらってください。

〈副作用について〉副作用が辛くて、悩んだりすることも、当然あると思いますが、他の患者さんも同じように悩み、それを克服しているのですから、何とか乗り切ってください。精神的不安や抑圧により食事がとれず体重減少となることもあると思いますが、免疫不全による感染症や抗ガン剤による副作用を克服するためにも、栄養を十分にとることが大切です。

〈白血球減少時には〉重症感染症を引き起こさないために、風邪に気を付けること。主治医より血液検査の結果を聞き、白血球が減少しているときは、マスクの着用やたびたびうがいをして体を守る注意をすること。完全寛解になっても、外来での治療期間中で化学療法が続いている間は、次の点に注意してください。外来で数年の経過観察をしますから、予約日を守り、忘れずに定期検査を受けることが大事です。また、仕事の内容にもよりますが、仕事復帰の時期や方法については、主治医に判断してもらってください。運悪く再発することもありますが、悪性リンパ腫は、再発例にも薬剤を変更して治療をすれば、再び寛解しますので、希望を捨てないで主治医の勧める治療を受けるべきです。

〈家族の方へ〉どんなタイプのガンでも、患者本人にとっては大きなショックです。しかし、悪性リンパ腫は、これまで述べたように治癒可能なガンですので、いつも希望を持たせるように話してあげることが大切です。また、家族の方も、主治医としばしば面談をして、病気についての理解を深めてください。

〈最初の化学療法の時〉ベッドのそばにいてあげるだけでも心の支えになります。食事のせっいが不十分であれば、主治医と相談して栄養が十分とれるように工夫しましょう。白血球減少時の面会には、風邪を引いている人は面会を遠慮することです。また、乳幼児はウィルス感染症をもっていることがあるので、あまり近づけない方がよいでしょう。

〈外来通院での治療〉化学療法の副作用の出やすい人には、付き添ってあげた方が良いでしょう。仕事を持っている人には、できるだけ早い社会復帰のために、精神的支援が必要です。治療中は抗ガン剤や放射線の影響があるので、避妊をします。

〈治療終了後〉完全寛解となり、治療が終了したあとは、普通の生活ができます。しかし、免疫力の低下している人もいますので、過労に気を付け、栄養と適度の運動で体力を回復させてください。

〈注意〉悪性の疾患ですが、抗ガン剤や放射線での治療法で治癒の可能性のある病気ですので、化学療法に詳しい血液専門医による適切な治療を受けることが重要です。悪性リンパ腫は化学療法で治癒可能な病気ですので、民間療法に走らず、専門医を信頼して、その指示に従うべきです。

【お勧め図書】= 『知っていればこわくない   ガンの早期発見と治療の手引き』〈2,430円〉   株式会社 小学館 =より

 

『白血病』とは...白血球が腫瘍性になり異常に増加する病気です。急性と慢性の型があり、急性は病気の進行が急速で、治療しなければ数週間から数ヶ月で死亡し、慢性の方は数年にわたって徐々に進行します。また、病気が骨髄の白血球から発生する骨髄性と、リンパ球から発生するリンパ性とがあります。最も多い型は、急性骨髄白血病といわれる型です。原因はまだはっきり分かっていません。      急性の型では 発熱、全身倦怠感、などが初発症状として認められますが、少し進行したものでは、貧血や出血傾向(紫斑、歯肉出血や鼻出血など)もみられます。    慢性骨髄白血病では脾臓が大きく腫れ、慢性リンパ性白血病では 全身のリンパ節が腫脹します。      =『新病気と食事の辞典』   医歯薬出版株式会社=より...

= 『新病気と食事の辞典』   医歯薬出版株式会社 =より

 

『急性白血病』とは...血液中には、赤血球、白血球、血小板という三種類の血球があります。そして、白血球はさらに顆粒球、リンパ球、単球に分類されます。これらの血球は全て骨髄で作られますが、骨髄中ではあらゆる血球に分化する能力を持つ幹細胞から、赤血球の母細胞である巨核球が作られます。それぞれの芽球および巨核球は、下の図に示すように分化、成熟して、おのおのの機能を持った血球になります。急性白血病は骨髄芽球、前骨髄球、単芽球、リンパ芽球といった未分化な細胞が分化成熟しないまま、異常に増殖する疾患です。

【発生率】我が国における急性白血病の発生率は、年間10万人あたり4〜5人。全国では年間約5,000人の新たな発症があるとされており、最近、高齢者〈60歳以上〉の発生率が高くなっていることが問題になっています。

【種類と経過】急性白血病は「急性骨髄性(非リンパ性)白血病」と「急性リンパ球性白血病」に分けられますが、骨髄性の方がその頻度は高く、割合は2対1です。急性白血病は、その病的細胞の起源が顆粒球系・単球系であるか、リンパ系であるかによって、骨髄性(非リンパ性)とリンパ性に分類され、骨髄性とリンパ性では治療薬剤が若干異なります。また、経過については、化学療法の進歩により非常に改善されつつありますが、成人の急性白血病では骨髄性の方が予後がよいとされています。

【症状】急性白血病では分化能力を失った異常な白血球、すなわち白血病細胞が骨髄中に充満してしまいます。そのため、正常な赤血球、白血球、血小板をつくることができなくなり、さまざまな症状が現れます。主な症状は発熱、貧血、皮膚や粘膜の出血傾向の三つです。

【原因】他の多くの悪性腫瘍と同じように、原因については不明です。ただし、成人T細胞白血病と呼ばれる白血病では、ウィルスが原因であることが明らかにされています。

 

『慢性白血病』とは...きわめて急激に発症する急性白血病に対し、白血球の増加がゆっくり進むのが慢性白血病で、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病の二種類に大別されます。

〈慢性骨髄性白血病〉白血球の増加と脾臓の腫大があり、フィラデルフィア染色体という異常な染色体をもった細胞が無制限に増殖してくる白血病です。人工10万人あたり0.5人の発病率で、30〜40歳の人が多く、やや男性に多い傾向があります。

〈慢性リンパ性白血病〉成熟性のリンパ球が増加する白血病です。日本では少ない病気で、比較的高齢者に見られ、女性より男性に多い傾向があります。慢性骨髄白血病も慢性リンパ性白血病も原因は不明です。

【症状】徐々に発症するので、最初のうちは自覚症状はないことが多く、健康診断などで、偶然、白血球の増加を指摘されて発見されることも少なくありません。慢性骨髄白血病では、疲れやすい、体重減少、腹部膨満感、上腹部不快感、寝汗などが現れます。脾臓の腫脹〈腫れ〉がほとんどの人に見られます。慢性リンパ性白血病では、リンパ節の腫脹がほとんどの人にみられます。疲れやすさ、体重の減少などもみられます。脾臓が腫れることもあります。

【お勧め図書】= 『知っていればこわくない   ガンの早期発見と治療の手引き』〈2,430円〉   株式会社 小学館 =より

 

 

【2】   『抗癌剤 初体験』 (^^ゞ

1999年2月  6日

『真っ赤』な点滴《アドリア》が 来た!! 得体の知れない...気色の悪い色をしている...ええっ!!こんな点滴打つの?し...仕方ないのかあ.. この『真っ赤』な 液体(勿論 抗癌剤である。)が 首元の静脈(常時繋がれている状態)から体内に取り込まれる様は 良くは見えなかったけど...決して 気持ちのいいものではない!!

同じ頃だったと思うが.....トイレに行けないため 『おしっこ』を採る管を 局部に挿入する必要があった。(これは後に聞いた話であるが..この前にQえもんが意識を失っている間に一度はその管を挿入されていたらしいが医師が戻る直前に他の管も合わせてQえもんが無意識のうちに全部、外してしまい血だらけになったらしい..)(^^;ゞ..で..その管を刺してくれるのが若い看護婦さんで ...   やはり恥ずかしいものだ!! (#^.^#)  しかし、次の瞬間 それどころでは無くなった!!『痛〜〜〜い!!』 くっは〜〜〜っ!! (@_@) ... それから 約1ヶ月間の間 この管にお世話になることに...(^^;)

この治療(真っ赤な抗癌剤)は 週に1回(初回のみ2日)4週に渡って 行われた。 最初の週の次の日当たりから...来た来た!!ゲーッ!! 噂には聞いていたが、吐き気と倦怠感!! これかあ〜〜〜!( ̄_ ̄|||)うっ....さすがにきついものがある!! でも なんとか乗り切った!! 最初のつらい 4週間であった...(´ヘ`;) ただ ただ ベッドに横たわり、トイレにも行けない... 全く 寝たきりの生活は 今思うと『ぞ〜っ!』とする...

そこへ 先生がやってきた!! 治療についての説明である。次はナント10日間 連続の投薬らしい!! うううぅぅぅ...きつそうだから『いや!』って 言いたいけど...自分のことだし!! 男だし!! (笑) 『頑張ります!!』としか言えないよね!..・ヾ(。><)シぎょぇぇぇ

 

1999年3月6日

さあ! いよいよ10日間 連続の 投薬(点滴)《ロイナーゼ》が始まった...σ(^◇^;)

4日目...さすがに 辛い!! 体力的なものではない!! 明らかに 精神的なものだ!! どうして こんな辛い思いをしなければならいのか? 毎回襲ってくる 吐き気と倦怠感!!この治療が終わったら 次はどんな治療が待っているのか?...考えれば 考えるほど 不安と この場から 逃げ去りたい気持ちで一杯になった。 治療内容に納得できない部分も多かったので、先生に来てもらい説明を求めた。

__先生の話では、この治療が一番辛いでしょう! これを乗り切れば 次からは 期間も短くなるし、吐き気等もきつくはないはず...とのことでもあり、『厚生省』が示した 50歳以下の一番強い 抗癌剤の投与であり、『急性リンパ球性白血病』の患者と全く 同じ治療である。...とのことであった。 また、『厚生省』の基準(資料を見せて貰った...)でも 確かに次の治療からは期間も短い周期になっており、納得して頑張る決意を 新たにした!! (∩.∩)

6日目、左腕に刺しっぱなし(『ルートを確保』と言うらしい。)だった、プラッスチック製の点滴針(「サ−フロ」というらしい...)のパイプ部分がさすがに 詰まってきたので交換してもらう。『あと4日だね♪』って 看護婦さんが励ましてもくれた... うんうん! 頑張らなくては!! (^^;ゞ

いよいよ、10日目!! 終わった!! 吐き気と倦怠感でかなり気分は悪いけど、ついに終わった!! とにかく10日連続の点滴が終わったことだけで、満足してしまった!!この 入れっぱなしだった針とも とりあえず さよならできる!! ヽ(^o^)丿 こんなに過酷に感じる10日間は 今までに経験したことなど無かった。もう二度とこんな思いはイヤだ!!そして10日振りのシャワー!! ふあ〜〜〜♪♪♪ 気持ちいい♪♪ (#^.^#)

ここまでの投薬と 体力回復まで約2ヶ月も経っていた...ああ♪もう2ヶ月かあ♪♪

 

1999年3月30日

さあ♪次は6日連続の点滴《フィルデシン・キロサイド・ダウノマイシン》による『抗癌剤』の投薬である。__確かに、今回の薬は 吐き気があまり来ない!!しかし、今回も24時間 点滴の針は刺したままで、いわば 私は繋がれた『犬』の状態である。10日連続に比べればまだましかも知れないが、それでも結構きついものがある...それに投薬終了後に かなりの倦怠感(抗癌剤と体の細胞が戦っているのが解る。)が襲ってくる。おかげで 夜はぐっすり眠れるようになったが...(^^ゞ

説明では 今回の治療では7日〜10日目くらいに『白血球』等が減少し最低になるらしい。

敗血症__足にちょっとした腫れ物が出来て痛い!! ううぅぅ.....何でこんなに痛いのか? 鎮痛剤が欲しい!!その夜、今度は突然、激しい『悪寒』が襲ってきた。寒い!! ブルブルブル...とにかく 寒い!! 看護婦さんに毛布と布団を持ってきてもらっても とても凌げそうにない。次に電気カイロとホットパックを持ってきてもらい それに抱きついた!!__ふう〜〜〜♪ やっと 落ち着いた♪

...と 今度は汗が吹き出してきた!! こうして 高熱と悪寒が3日三晩続くことになる。『腫れ物』からばい菌が入り『敗血症』を起こしたらしい。通常 炎症反応(CRP)が「0.5H」以下であり、肺炎の時でも「12H」程度であるのに、今回のピーク時は なんと「37.6H」であった!! こんなの見たこともない!!と 看護婦さんは言った。(^^ゞ こうして 数字を並べられても ピンと来ないが、あとから詳しく聞くと、かなり危なかったらしい...(^_^; アハハ ...

輸血__白血球・血小板の減少により 輸血が始まった。3日連続である。真っ赤な『赤血球』・鮮やかな黄色の『血小板』...貴重な献血で戴いた輸血である。ちと 見た目は気持ち悪いけど.....ありがとう♪ (#^.^#)

こうして 何とか無事? 今回の治療も乗り切った!! ヽ(^o^)丿 あの『故 夏目雅子さん』白血病で 私と同じような治療をしていたらしい。しかし、彼女の場合、退院が見えてきた矢先に『肺炎』を併発して亡くなったらしい。(ちょうど入院中NHKで特集をしていた...) また、俳優の『渡辺 謙』氏白血病を克服して、最近は元気でいらっしゃるようだ!! 最近解ったことだが...前東京都知事の『青島幸男』氏も以前、悪性リンパ腫だったらしい!!(本人がテレビで云っていた!)(@_@)ゞ...こうしてみると身近な人など、結構似たような病気を克服して、今では元気に社会復帰を果たしている人がいっぱい いらっしゃることは心強い限りであるし、とても励みになる!!ヽ(^o^)丿

どうやら、この系統の治療は本来の病気もだが、それにも増して『合併症』などが怖いらしい。確かに大量の『抗癌剤』を打つことで、本来、大切な細胞まで殺しているのだから、様々な弊害が出てくる。

 

 

【3】  様々な副作用(合併・感染症)   (^^;)

まずは 何と言っても...

精神的に落ち込むことである。__ 『悪性リンパ腫』と聞いた時点で 病気の内容がよく分からないのもあるが.....『○○腫』と聞くと...当然『癌』と思う。それくらいは誰にでも解る。 実際 私も 病名を聞いた瞬間に『えっ!?』...と すぐ近くにいた『かみさん』と 目を合わせたまま.....次の言葉が しばらくの間 出てこなかった!あああ!! もう2度と『我が家には帰れないな!!』...って 真っ先に思った。 (・_・、) そして 今なら笑い話だろうが...どうせ死ぬなら最期にせめて『おかゆ』でもいいから何か食べたい!!と思ったし、医師会病院の先生にお願いしたら なんと 出してくれた! 『美味い!!』もちろん 沢山は食べられなかったけど......実に美味かった!! ヽ(^o^)丿 今でもその先生には感謝している。 普通ならとても食事なんて出せる状態では無かったはずだから... その先生が 本当の意味で『同じくらいの歳だから.....頑張って生きて欲しい!!』と励ましてくれた。嬉しかった!! 心から感謝しています。m(_"_)m

__で、この精神的な落ち込みを 励ましてくれるのは 本当に周りの環境...私の場合は『家族』『身内や親戚』であり、『病院の先生方や看護婦さん達』・『職場の先輩や仲間』 そして...『インターネットの仲間』であった!! ヽ(^o^)丿心から感謝しています!!本当に励まされてありがたかった。そして、自分でも辛いことは忘れて......楽しいことだけをみんなに表現できるように心がけた!だって せっかく見舞いに来てくれても.....きつそうな顔していたら きっと ガッカリするだろうし...『なんだ 思ったより元気だった!』って 思ってもらった方が 気軽だものね! ヽ(^o^)丿 それに『子供達』にだけは 苦しんだり 辛そうな所は絶対に見せたくなかった。 そのために 完全にきつい日曜日などは 子供達をできるだけ 避けるようにしていたものだ! (∩.∩)

あと、余談かも知れないが、普段はあまり聞かない『漫才』のテープを買ってきてもらって...ついでに『CDレコーダー』も...(^^;ゞ ... 夜な夜な 聞いていた... 今、思うと余程 精神的に 落ち込んでいたらしい...(#^.^#) しかし 頑張ろう!と心がけることで かなりの効果はあったように思う。ヽ(^o^)丿 要するに『負けないぞ!!』という 強い意志は必要であろう。 ヽ(^。^)ノ

手足のしびれ__特に、指先は「ビリン♪ビリン♪」の状態で、物が触れると 痛い状態までになる。当然強い『抗癌剤』の影響である。指を曲げ伸ばしすると激痛が走る。ジュースの缶が痛くて開けられない。そして、文字がまともに書けないのも情けなかった。投薬終了後6ヶ月くらいは続くらしい。 (-_-メ) 投薬開始8ヶ月経った今でも 続いている..

手足のむくみ__「手足のしびれ」と共に、むくみも きついものがある。 結婚指輪が締め付けられて痛い!! 指輪は慌てて 外すことにした。(^^ゞ  しわが無くなり.....パンパンに腫れぼったくなる♪ これも いつまで続くのやら.....(;^_^    アセアセ・・・(むくみも未だに続いており、ビタミン剤の注射と漢方薬の服用は続けているが...)(ノ_・、) (むくみは今でも続いているが..随分と体質も変わった気がする..)(^◇^;)ゞ

吐き気__昔から『抗癌剤』の吐き気は 噂には聞いていたが...私の場合、実際に食べた物をもどすことはなかったけれども、食欲と食べられる物が全く違ってくる。元気なときは 大好きなのに 食べられない。まるで ”つわり”の世界らしい。(残念ながらつわりの経験がないので正確には比較できないが...(^^ゞ)    お腹を強く圧迫されている感じである。 私の場合、投薬終了後3日〜4日位は続いた。

倦怠感__これも『抗癌剤』によるもの。そもそも『抗癌剤』は細胞を殺すものである。当然、正常な細胞にも強い影響がある。体の中で 激しい戦いが始まる。これが倦怠感として表れるようだ。とにかく 体がだるい。いわゆる『ぐったり感』が投薬後3日〜4日間くらいは襲って来る。

脱毛__これも強い抗癌剤の影響で、最初の4週間目くらいから 髪の毛が抜けだした。最初は徐々にであったが、だんだんひどくなり、最後には束でまとめて 抜け出した!! シャワーを浴びると 体中にからみついてくる。朝起きるとベッドの枕付近にも大量に抜け落ちている。これを「ガムテープ」で取るのが日課になってしまった。ついでに、まだ生えている髪の毛にも「ガムテープ」を付けて 引っ張ってみた...あははっ♪ ヽ(^o^)丿...こうなればやむを得ないので、床屋さんに行って「五分狩り」をしてもらった!! すっきりしたけど...ちと 寒い!! (爆) m(_"_)m  ←   こんな感じ♪(笑)

また、口ひげやあごひげも 全く生えない時期がある。 おかげで ひげ剃りの必要が無く   助かったが...(爆)^^; いつになったら生えて来るやら...(;^_^ アセアセ・・・ (Qえもんの場合、半年くらいですっかり元通りに戻った!ほっ!(^x^;)

便秘__当然だろうけど、嫌いな飲み薬も大量に飲むことになる。時期によって違うが、一日に30錠〜40錠はざらである。 その中でも重要な薬に「プレドニゾロン錠」というのがある。この薬の副作用で「便秘」があるらしい。私は、今まで便秘とは全く縁はなかった。ところが__聞いてはいたが...『痛い!!』こんな痛い思いをする羽目になるとは 思ってもいなかった。 あとは 想像にお任せします。(#^.^#) ただ、これは重要なことである。傷口からの感染症の心配である。

貧血__これも 薬の影響で、私の場合 今でも常時『貧血』状態が続いている。 いつだったか.....深夜に 病院の冷蔵庫から『冷やしたお茶』(夜食じゃなくて...お茶ですからね♪ (^^ゞ)を呑もうとして......そのまま しばらく 仰向けで ひっくり返っていた!! (爆) (^_^; アハハ…  決して 笑い事ではないが...物音に気づいた 看護婦さんに助けられた... (^^ゞ  今でも まだ 時々『くら〜〜〜っ!!』となる...

味覚異常__薬の影響で 私の場合、『辛み』をほとんど感じなくなってしまった。カレーが辛くない!! みそ汁が甘く感じる!! う〜〜〜ん♪ これは 困った問題だ! いつまで 続くやら...(;^_^ アセアセ・・・  お陰で これだけは最近良くなった♪ヽ(^o^)丿

知覚過敏__これも 薬の影響で、ちょっとしたものが 異常に冷たく感じる!!人により違うだろうが、いわゆる「歯にしみる」状態が続く...サラダでさえ 冷たくて まともには 食べられなかった!! (・_・、グスン ましてや 冷やした物などは とても 食べられない!! う〜ぅぅ...アイスクリームが.....(笑) (^o^)ハハハ  この症状も半年くらいになるが 未だに続いている...(^◇^;)ゞ

絶食__これは 決して「障害」では無いが...臓器が腫れたり、便秘で胃腸の調子が悪くなれば、まず、「絶食」が待っている...(^^ゞ これが、Qえもんには 一番辛かった!!(/。\).....ヨヨッ(笑) お腹の中に何も入っていない激しい空腹感。何も食べられない...あの辛さ!! ホントにお腹がペッチャンコになって...痛くさえ感じる!!とにかく何でもいい!! 食べさせてくれ〜〜〜♪ (^^ゞ ...って 何回お願いしたことか.....そして 実際食べることができたときの あの満足感!! ...しかし、最初は 何でも食べられたらいい!! と言う気持ちから...次第には やっぱり 美味しいものが食べたい!!...って 人間って 勝手だね!ヾ(^x^; (笑) 

肥満__「プレドニゾロン錠」はホルモン剤も入っているらしく、とにかく脂肪が付き易くなるらしい。顔やお腹が腫れたようになる。間食は禁物...らしい。 おかげで、体重は相当減っているのに、体重は増えたね!!って 必ず言われた。 (・_・、) しかし、相当、脂肪は出てきたかな? 本当に!! やばい!!(爆)(^^ゞ 最近、ちと太りすぎて やばい状態になってしまった...やはり食べ過ぎには注意が必要なようだ!!(^^;ゞポリポリ(反省)

制限食__Qえもんの場合、「プレドニゾロン錠」の投与の量も多かったようで、それに比例して 太ったり、万一『糖尿病』でも併発したら、相当ややっこしい話になるらしく殆どの期間、食事は『1600`カロリーの制限食』だった...といっても、運動もほとんどできない状態では、結構な量ではあったが...基本的には 結構 病院食にしては美味しかった!! ヽ(^o^)丿 週一回の『麺食』は 楽しみだった!(笑) しかし...制限食の中でも 白血球の中の『好中球』の減少で感染症の恐れがあるとき『生もの禁止』が出て『火を通した物』だけの食事となる。最初はそうでもないが、以外と不味いもので こう云うときに限って、『さしみ』とか『寿司』とか...不思議と食べたくなるものであった。 (^_^; アハハ ...

3度目の入院ではなんと1200`カロリーの制限食だった!!^@_@)y-~~    あまりの空腹感に最初は先生を恨んだが...日に日に スマート?になっていく姿を見るのもいいものである。今では 感謝しているが...(^◇^;)ゞ

感染症__何と言っても一番怖いのが、その他の『感染症』である。『肺炎』『敗血症』など...命に関わってくる。 血液の中の『白血球』の中に『好中球』というのがあるらしい。これがばい菌を退治してくれるらしいが、抗癌剤は これらも殺してしまうらしい。だから、『好中球』が減少している間は、感染症には十分気を付けなければならない。空気清浄機をセットして、無菌室やクリーンルームにするのはそのためである。当然 この間は「加熱食」しか食べられない。非常に辛い時期である。 (ノ_・、)

口内炎__これも 抗癌剤の影響で 口の中などの「粘膜」や「舌の先」等の体の末端部分が妙に痛くなる。それと合わせて「口内炎」等が出来やすくなるらしい! 私の場合は 日頃鍛えていたお陰で?(笑)ほとんど「口内炎」は出来なかったけど...でも危なかった!! もし、口内炎が出来たら また、食事は取れないし...感染症の心配はしなきゃいけないし...たかが「口内炎」されど...であるらしい!!.。ooO(゚ペ/)/

無菌室__白血球の中の『好中球』が減少した癌患者感染症に感染する危険性が著しく 高くなる。そこで、病室そのものを無菌室 または 準無菌室の状態にする。『空気清浄機』等がセットされ、生ものなどの食事が 一切禁止される。 意外なのが...お見舞いで 良く頂く『生花』も 飾れないことである。 これから 見舞いに行くときは 配慮が必要であろう。 (^^ゞ

手足の衰え__ 人間の筋肉は あっという間に 衰えるようだ!!一週間も寝たきりで居ればすぐにはまともに歩けない。 まして 1ヶ月〜数ヶ月も まともに 歩かなくては 手足や腰の衰えは 相当なもののようだ♪ まず、階段は 簡単には登れない!! ゆっくりと リハビリが必要だ!! ヽ(^o^)丿 無理すると 激しい『関節炎』が襲ってくる!! すさまじい 痛さである!! まるで『痛風』のような...(^_^; アハハ ...

その他の副作用__ 主に「プレドニゾロン錠」の影響で、人によるが.....『糖尿病』『骨粗鬆症』『高血圧』『不眠症』...等を併発するらしい.....(お陰でQえもんの場合、こらちの心配は今のところ無いようだ。)ヽ(^o^)丿

 

さて、入院3ヶ月も過ぎて...いよいよ ゴールデンウィークの到来である。 あ〜あ!今年は 子供達をどこにも連れて行ってやれない!! 辛いものがある。 しかし先生達の情けか? 3泊4日の外泊許可が出た!! ヽ(^o^)丿家に帰れる!! (∩.∩) ちょっとしたドライブをすることにした。 ただ、Qえもんはほとんど車から出ることは出来なかったけれど..ひとときの家族とのふれ合いである。 少しは子供達も喜んでくれただろうか?

そして、また病院へ...非常に悲しいものがある。戻りたくない!! ずっと家にいたい!!しかし...

病院へ戻ると、主治医の先生から、「次の治療(クール)が終わったら 退院してもらうことになる!!」...と 突然予期せぬ事を言われて...『えっ!?』と驚いてしまった!! 不思議な気持ちだった♪歩くのやっとだったし...当分は退院なんて無理だと思っていた。そりゃあ 一日も早く 退院したい。 しかし、その時は自信が無かった...それに何故かしら 寂しさも感じてしまった。3ヶ月も入院していると、今の生活に満足してしまったのかも知れない。しかし、その気持ちも しばらくしたらすぐにうち消された!! やっぱり 早く退院して、普通の生活に戻りたい!! ヽ(^o^)丿 次の点滴や治療が始まったら なおさらである...あはっ♪ (∩.∩)

 

 

【4】   最後の強い抗癌剤の投与

1999年5月8日

いよいよ 最後の治療が始まった。 今度は5日連続の投薬《ノバントロン・テステット》である。なんと『マリンブルー』の抗癌剤である。実に鮮やかな色であるが...不気味でもある...(笑)    今回もそれほどの吐き気は無い。しかし、倦怠感は相変わらず 襲ってくる。ううぅぅ... やはり倦怠感から解放されるまで 3日はかかる...そして、投薬が終わって7日〜10日目でやってくる、白血球などの低下のピーク。 今回は10日目位で白血球の中の『好中球』が『0』になってしまっているらしい。 急遽 『好中球』を増やす『グラン』の点滴が始まった...σ(^◇^;) もう 点滴も終わったかなあ?って 思っていたのに...(^^ゞ(笑)

__この薬の影響と思われるが、6月になって 残り少ない髪の毛が また抜け出した!! もうピカピカの状態である。ホントにまた生えてくるのだろうか!? (O.O;)(o。o;)(かなり不安...)

今朝(5月25日)の『血液検査』で 思ったより回復が早かったようで、『白血球』も『WBC=7.0 L』まで回復していた。おかげで 今日も予定にあった『グラン』の点滴は中止になった。ヽ(^o^)丿

Qえもんの場合 ラッキーにも 『敗血症』以外には、たいした『感染症』に掛かることもなく...また 体力的にも 全ての『抗癌剤』の投薬を何とか 乗り切ることができた。今、こうして振り返ってみて...始めて『ああっ♪ こんな治療をしてきたんだなあ〜♪』って 思うものだ♪ 当然初めてのことであり、治療の途中では 今、何をしていて... どうなるのか?  全く解らない!! これは『病院側の説明不足』もあるとは思う。 しかしながら、説明を聞いても 実感として解らないのも 事実であろう。 もっと 積極的に互いに 聞ける環境が必要かも知れない。 もし 同じ様な治療をしていらっしゃる方がご覧であれば、先生方と積極的にコミニュケーションを取られることを お薦めする。ヽ(^o^)丿

この時は、この抗癌剤が最後の強いもの.....とQえもんは 思い込んでいたのだが...(^^ゞ

 

1999年5月25日

【5】  いよいよ退院!! \(^-^)/バンザーイ

待ちに待った『退院』の予定日が決まった!! 今度の金曜日(5月28日)に最後の血液検査をして、その結果次第で即退院というものだ!! 長かった!!本当に長かった!! だって もう4ヶ月だもの..._(^^;)ゞイヤー    それにしても 今日は嬉しい!! こんなに嬉しい日は 滅多にない!! それ程までに嬉しい!! ヽ(^o^)丿(∩.∩) あと3日...うふふふっ♪

やはり 何と言っても『我が家』が一番である。そして『美味しいもの』を食べられるときが 一番幸せであろう!! 入院中の楽しみは『食』くらいのものである。特に強い抗癌剤の影響で『食』には異常に こだわった!!周りは笑ったが『生きる元』だし、食べられないときの『食』は まるで飢えた獣だったかも知れない。(爆) (^^ゞ  ..... ただ 時々訪れた『断食』は非常に辛かったが、色々なことを教えてくれた気がする...

『吐き気』のある時は...『カップヌードル』『さきいか』『いかの薫製』『梅干しとみそ汁をかけたご飯(いわゆる「猫飯」)』(笑)『卵ご飯』『らっきょう』などが 比較的食べられた♪ (#^.^#) また、『生もの禁止』のときの『缶詰』は美味かった!! (^^ゞ

最後まで『食』の話で終わってしまいそうだが...これからも やはり この『食』には 益々 こだわっていきたい♪ (∩.∩) あははっ♪

でも、【何事も過ぎたるは及ばざるがごとし.....】である。健康のために食べすぎには注意しましょう!!(Qえもんからこんな言葉出てくるとは思わなかった...)(爆)(^◇^;)ゞ

 

1999年5月28日

予定通り 無事退院。(∩.∩)

先生や看護婦さん♪『本当にお世話になりました!!』 ヽ(^0^)ノ

それにしても ...我が家の飯が一番うまい!! ヽ(^0^)ノ

__ただ 完治したわけではなく 現在でも 私は治療を続けている...

 

1999年5月30日

今日の朝刊の「黒枠」欄に 見覚えのある人の名前が 大きく掲載されていた。ああっ!!隣の病室に入院していたおじいちゃんだ!! そう言えば Qえもんの退院前に 妙に騒々しかったよなぁ〜! ある医院のドクターだった方の様だが...(・_・、グスン   やはり ショックである。

5月のいつだったか..... 反対隣のおじいちゃんも 一時は「う〜 う〜!」と 夜中まで うなっていた。 ”うるさいなあ〜♪”って思っていたけど... 突然亡くなられた。 この時は もっとショックだった!! ”うるさい”なんて 思わなければ良かった...って。(・_・、グスン...

 

1999年5月31日

『鹿児島市医師会病院』の担当だった 先生へ挨拶に伺う。

「患者さんが こうして元気になられる事が 医者の冥利に尽きる.....」

...喜んで頂いた!ヽ(^0^)ノ   本当にありがとうございます!! m(_"_)m

 

 

【6】   使用した薬品

※点滴 又は 静脈注射にて投与した主な『抗癌剤』...

【エンドキサン】【アドリア】【オンコビン】【エンドキサン】【メソトレキセート】【ロイナーゼ】【キロサイド】【フィルデシン】【ダウノマイシン】【ノバントロン】【ラステット】【ニドラン】...

※骨髄に注射にて投与した『抗癌剤』...

【メソトレキセート】

※点滴 又は 静脈注射にて投与したその他の薬品...

【強ミノファーゲン】【ビタミン複合剤】など...

※服用した主な薬品...

【プレドニゾロン錠(ステロイド剤)】【メソトレキセート錠2.5mg】【ロイケリン散「タケダ」10%】

【ムコスタ錠】【アシノンカプセル】【ワンアルファ錠】【ジフルカンカプセル】【ラックピー微粒】【ヒドラ錠】【バクトラミン】【メバロチン錠】【カマグ】【ビタメジンカプセル】【ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)】【ファンギゾンシロップ】【ロイケリン散「タケダ」】【オステラック錠】など...

 

なお、薬品の名称については製造メーカーにより違うようです.....   ご注意下さい。

 

【7】    要した『費用』 について...

一応「大黒柱」の私としても、入院当初から気になっていたのが『治療費』などの費用であった。 もちろん家族や周りも普通、気が気ではないはずである。ここに私の場合で要した費用について、あくまで参考資料として公開しておきますので、参考にしていただければ幸いです。※別メニューにて公開しています。...(^^ゞ   左のフレームからお入り下さい(月の数字をクリック!)♪

 

【8】ありがとう ♪

  最後になってしまいましたが、私を支えて下さいました__ 『医療関係の先生、看護婦さん はじめ 関係者の方々』『職場の皆さん』『励まし続けてくれた インターネット関係の方々』『友人やご近所の方々』 そして...『愛する家族』...に改めて この場を借りて、心から感謝します。本当に ありがとうございました!! なお、残念ながら   当分は入退院の繰り返しで 治療が必要なようですので.....これからも どうぞよろしくお願いします!!  m(_"_)m .......

 

【9】  終わりに...

『癌と闘う!!』...どうやら、自分の病気を良く知り、治療の内容をしっかり把握し、自分の置かれている現実から逃げることなく、『病気と共存』する必要があるようだ♪ 何事も 考えようである。 私の場合、他の人には なかなか経験できない『抗癌剤の投与』という 経験ができた!! これは、簡単には 経験できるものではない!! その 辛さも 体験できた!! 考えようによっては、これは とても 幸せなことである。 同じ 境遇の方の 気持ちが 少しでも理解できた...♪ これは 私にとって 貴重な体験であり、生涯の宝物となるであろう!! ヽ(^o^)丿

... とにかく 最期まで 笑って生きたい!! (∩.∩)

 

 つ づ き   【10】   再 入 院 へ

Last updated...2000/6/3

 

※なお、ページの構成上   【7】要した『費用』・【10】 再入院・ 【最新状況】 について...別ページになっておりますのでご注意ください。左フレームの「BOOK MARKS」を利用してお入りください。

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一人で悩まず.....誰かに相談してみようね♪ヽ(^0^)ノ

お気軽にメール下さい♪ お待ちしています.....(∩.∩) Qえもん

 

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