ようこ先生


このあいだひさしぶりにパワポケをやりまして、
「ああ、なんだかなつかしいなぁ」という気持ちになったので、
パワポケからようこ先生のおでましです。

スーパーゲームボーイでプレイしたときの
壁紙の左下あたりに出てる絵が一番人気だそうです。
これといったエピソードはないのですが、国語教師です。

野球部を再建する主人公ですが、
顧問の先生が見つかりません。
そこでようこ先生が顧問をしようという話です。

野球のことはあまりよく知らないようですし、
新人でありながら担任を任されたりと
いろいろと気苦労が耐えないと思います。
そんな中でグラウンド整備などで陰ながら支えています。
パワプロでも1、2を争ういいひとだと思います。

ただ、人間どうしてもトータルで見ると
プラスマイナスが0になることが往々にしてあります。
どういうことかと言うと「料理が殺人的に下手」ということです。
体内に摂取すると健康を害するようなシロモノを平気でくれます。

結婚してるとか話は聞かないのでひとり暮らしだと思うのですが、
食生活はどうなってるのでしょうか。
それとも彼女には耐性がついているとか。
もしくは気合いが空回りして、ひとへのプレゼントでは
とんでもないものを作ってしまうとか。
そこらへんは含みを持たせておいたほうがストーリーが広がります。

主人公が甲子園で優勝すると
ようこ先生はほかの高校に転勤することになります。
教頭がいろいろな学校からいい生徒を引き抜くのに
反対したとかいうのが飛ばされた理由だったと思います。
少ない人数で楽しくやっていくのが好きだったのかもしれません。
で、また転勤先の学校の野球部も荒れていて、
それを立て直していくという話がベタでありがちです。



主人公「ゴホッ、ゴホッ。なんか気分が悪いなぁ」

亀田「主人公君、カゼでやんすか」

主人公「今朝から調子が出ないんだって。ちょっと保健室で休もうかな」

(ベッドで寝てるところ)

主人公「もう昼時かぁ。(コンコン)ん?誰か来たぞ」

ようこ先生「主人公君、大丈夫?」

主人公「はあ。ただのカゼですから寝てれば治ると思いますけど」

ようこ先生「ちゃんと食べないとダメよ。先生が栄養がつくものを作ってきたけど」

主人公「あ、どうも、ありがとうございます(でもくいたくないぞ)」

ようこ先生「まずは野菜」

主人公「はあ」

ようこ先生「それから卵ね」

主人公「(なんだかまともっぽいぞ)」

ようこ先生「で、おじやを作ったんだけど」

主人公「先生、その割にはこれ変な色と匂いがついてるんですけど」

ようこ先生「カゼがすぐに治るようにイソジンでごはんを炊いてみました」

主人公「『みました』じゃないって!」

ようこ先生「でも、体にはすっごくいいんだから」

主人公「もしかしてほかにもなんかしたんですか?」

ようこ先生「その、殺菌作用のあるやつをちょっと」

主人公「カゼ薬でも入れたんですか?」

ようこ先生「そこにあったキンチョールをシュっと一吹きしてみました」

主人公「だから『みました』じゃないって!それ死ぬって!」

ようこ先生「じゃあ卵酒でも作りましょうか」

主人公「(大丈夫かな)」

ようこ先生「まずは回虫の卵」

主人公「ちょ、ちょっと、いきなりやばいもん用意しないでくださいよ!」

ようこ先生「あら冗談よ。まずは生卵」

主人公「(今度はまともそうだ)」

ようこ先生「を、割らずに丸のみしていただきます。ではどうぞ!パチパチパチ!」

主人公「って、いつからそんなことになったんですか!」

ようこ先生「なんだ、ノリが悪いわね。まあいいや。で、お酒」

主人公「(やっとふつうの料理が出るみたいだ)」

ようこ先生「そしたら鍋でお酒を煮て、アルコールを飛ばしたところに卵を注いで・・・」

主人公「完成ですか?」

ようこ先生「できあがり。と思ったけど、おもしろくないから
      青汁でも入れときましょうか。じゃあこれ飲んでみて、ハイ」

主人公「だからどうしてそうなるんですか!」

ようこ先生「おもしろくないよりはおもしろい方がいいかなーって」

主人公「オレはふつうでいいですから」

ようこ先生「じゃあ民間療法とか言い伝えみたいなのを試しましょうか」

主人公「例えばどんなのですか?」

ようこ先生「ほら、ひとにうつせば治るとか言うじゃない」

主人公「なんかそう言いますよね」

ようこ先生「でしょー。ゲホッ、ゲホッ!」

主人公「って、オレがうつされる方ですか!」

ようこ先生「どうせなら一箇所に集めた方がいいと思って」

主人公「そういう問題じゃないでしょ!」

ようこ先生「ひとじゃなくて植物にうつすというのもあるわね。
      木をくくりつけるとか、近くに花を置くとか」

主人公「そんなのもあるんですか。
    でも木に逆さにつるされるとは思わなかったなぁ、
    って、ほどいてくださいよ!」

ようこ先生「じゃあほかのを試しましょうか」

主人公「(素で死ぬかと思ったよ)」

ようこ先生「むかしからなんとかはカゼをひかないって言うじゃない?」

主人公「ま、まあ言いますね」

ようこ先生「じゃあちょっとバカっぽい行動をとってみて」

主人公「ええっ!?」

ようこ先生「カゼの特効薬は無いって言うけど、
      もしかしたらこれが効くかもしれないじゃない」

主人公「じゃ、じゃあ・・・でへへ、オレかなりバカだもんね」

アスカ「(ガチャッ)主人公君、だいじょ・・・」

主人公「ね・・・」

アスカ「・・・(バタン!)」

主人公「よ、ようこ先生!なんで隠れてるんですか!」

ようこ先生「えーっと、バカにつける薬もなし、と」

主人公「『なし、と』じゃないって!」

ようこ先生「いままでのはほんの冗談よ。そんなに怒らなくてもいいじゃない」

主人公「(実際に全部やってんだけどね)」

ようこ先生「カゼもそうだけど、癌の特効薬も作ったらノーベル賞確実らしいわね」

主人公「らしいですよね」

ようこ先生「それで先生考えたんだけどね、ガンを英語で何ていうか知ってる?」

主人公「確かキャンサーとかいうのじゃないですか」

ようこ先生「そうよね。ほかの意味に蟹座っていうのもあるわね。
      じゃあちょっとカニのマネをやってちょうだい」

主人公「はあぁぁ?」

ようこ先生「そこから何かヒントを得られるかもしれないじゃない」

主人公「じゃ、じゃあ手をチョキにすればいいんですか?」

ようこ先生「うーん、中指と人指し指じゃなくて、人指し指と親指でやってみて」

主人公「こうですか?」

ようこ先生「そうそうそう。ちょっとそのままにしといてね。
      輪ゴムをかけて・・・と、これでいいわね」

主人公「なんですか、これ?」

ようこ先生「だからガンよ」

主人公「くだらないことさせないでくださいよ!」

ようこ先生「でもまあ、なんだかんだ言って元気じゃない」

主人公「それもそうですね」

ようこ先生「じゃあ仕上げにコレを飲んでみて」

主人公「何ですか?」

ようこ先生「コーラを温めてショウガを刻んで入れたやつよ。
      中国か韓国では割とメジャーらしいわよ」

主人公「これシュワシュワいってるんですけど、炭酸が残ってるんですか?
    オレ、なるべく炭酸は飲まないようにしてるんですけど」

ようこ先生「ああ、それね。温めたときに炭酸は抜けたけど、
      代わりに塩酸入れといたから大丈夫よ」

主人公「だ〜か〜ら〜、『大丈夫よ』じゃないって!」


パワポケ1のストーリーが一番ジンとくると思うのですが、
やっぱり日本人は高校野球の属性に弱いのでしょうか。
サクセスでもう1度高校野球編をやって欲しいです。


戻る