徳子さん


今回は矢部君の姉にあたる矢部徳子嬢について考えてみましょう。

矢部君の姉ということはよく知られているのですが、
案外、そのイベントを最後まで見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
かく言う自分も、せいぜい連続イベントの
2回目(一緒にカラオケに行くやつ)までしか見たことがありません。
でもまあ攻略本とかを見ると姉らしいので、そういうことにしておきます。

職業は保険の外交員です。
どんなたくらみがあるのか知りませんが、
ふつうの学生はめったに保険に入ろうなどとは思わないので、
地道に住宅街に足を向けた方がいいと思います。

でもそれではおもしろくないので、
ここではなぜ徳子お姉さまが大学に来てるのかを考えましょう。

●その1・・・矢部君の忘れ物を届けに来たついで

徳子「あきおー!給食着忘れてたわよー!」

明雄「姉ちゃん、なんで学校にきたでやんすか!」

徳子「せっかく持ってきたのにその言い方は何よ!」

明雄「オイラ持ってきてなんて頼んでないでやんす!」

矢部君が中学生以下だけど、ありそうだと言えばありそうです。


●その2・・・あわよくばたからうと思っている

世間知らずの学生を引っかけて、お金を巻き上げる気なのです。
買い物に行くとわかるのですが、彼女はいろいろなものを平気で買ってもらいます。

徳子「わぁ、キレイ」

主人公「なにを見てるんだ?こ、これは10万円のダイヤじゃないか!」

徳子「じー・・・」

主人公「買ってあげようか?」

徳子「え、ホント?うれしい!」

学生にたかるなよ、社会人。
しかし10万円も出す主人公も主人公だ。
彼は明雄と兄弟になる覚悟がすでにできている。


●その3・・・弟との共同作戦のターゲットを物色していた

自分が知らないあいだに保険を掛けられていた。
これはコワい。ついでに受取人が知らない人だとさらにアブナい。

主人公「ここの信号いつも長いこと待たされるんだよなぁ・・・」

(主人公を見張る怪しい2人組の影が)

徳子「ターゲット確認!速度、目撃者、視界、すべて良好!これより作戦に入る!」

明雄「あ、危ないでやんす(ドンっ!)」

主人公「え、誰?いま押したの、うわっー!(ドーン!)」

さすがにこれはヤバいだろ。


あと彼女はいまの仕事に不満があるようです。
よく知らないけど、歌手になるのが夢だったのでしょうか。
芸能関係のことは詳しくないんだけど、
あれぐらいの歳でデビューするというのはどういうもんなんでしょ。

とりあえず主人公には矢部一家を幸せにして欲しいものです。



主人公「ん?校門のところに誰かいるぞ?」

徳子「あ、そこのあなた。保険に入りませんか?」

主人公「え、保険ですか・・・でもお金がかかるし、今はまだいいですよ」

徳子「そう、残念ねぇ・・・。言い忘れてたけど、私の名前は徳子。
   この大学にはよく来るから気が向いたら声をかけてね」

主人公「はあ、そうですか」

徳子「ところであなたの名前はなんて言うの?良かったら教えてくれない?」

主人公「え、オレの名前は主人公って言います」

徳子「そう、めずらしい名前ね。どんな字を書くのか、ちょっと教えてくれないかしら?
   あ、書くものはここにあるから」

主人公「ええっとですね、オレの名前は、主・・・人・・・公・・・って、
    これ契約書じゃないですか!なにやらせてんですか!」

徳子「はぁ、社会人ってどうしてこんなにいそがしいんだろ」

主人公「ごまかさないでくださいよ!とにかく、保険には入りませんからね」

徳子「そう、本当に残念ねえ・・・
   先月もそう言ってた人がトラックにはねられたばかりなのよ。
   それじゃあ交差点では気をつけてね・・・」

主人公「え、ちょ、ちょっと待ってくださいよ。ど、どういうことですか?」

徳子「どうもこうも、そういうことよ。あなたはまだ若いのにねえ・・・」

主人公「じゃ、じゃあ入ります。入ればいいんでしょ、入れば!」

徳子「あら、無理しなくてもいいのよ。お金持ってないんでしょ。じゃあまた今度ね」

主人公「は、入ります!入らさせてください!」

徳子「あら、気が変わったのね。じゃあここにサインしてね」

主人公「(トホホ・・・変なのに絡まれたなぁ)・・・ハイ、書きました」

徳子「じゃあ、また今度ねえ」

(1カ月ぐらい経ったところ)

主人公「おや、郵便だ。なになに、徳子ちゃんニュース?あの保険のみたいだな」

徳子ちゃんニュース 朝は一杯の麦茶から!

体験者の声
・5年前から続いていたひどい便秘ともおさらば!今では毎朝2リットルのボトルを飲み干してます!
・持病のリウマチで歩くのもやっとだったおじいちゃんが今では毎日10km走れるほどに!
・会社の定期検診で糖尿病と言われた私。けどこれを続けて今では社内一のスタイルに!

主人公「ふーん、じゃあオレも試してみようかな」

(それから3カ月ぐらい過ぎたころ)

主人公「ん?郵便が来てるぞ。ええっと、徳子ちゃんニュース・・・あ、あれか」

徳子ちゃんニュース チベットで発見!奇跡の石!

体験者の声
・拾った馬券がなんと万馬券!そのお金で宝くじを買ったら1億円!今では利子で暮らしています。
・まちがって倒産寸前の会社の株を5千万円購入。
 首を吊ろうと思っていたらなんとその会社の新製品が大ヒット!
 今では年商数百兆円の大企業に!
・医者からも見放された末期癌。残すは神だのみと思ってこの石を買ったら、
 次の日から元気ぴんぴん。医者も驚いて200歳までは生きると太鼓判を押してくれました。

主人公「ふーん、あやしいもんだねえ。ホントかねえ」

(半年後のある日)

主人公「めずらしいな、郵便がくるなんて。徳子ちゃんニュース、か」

徳子ちゃんニュース 決戦の日は近い!審判の日に生き残れるのは我々だ!

同士の声
・諸君!我々とともにこの汚れた世界を浄化しよう!
・わたしたちは選ばれた人類なのです!さあいまこそ決断のときです!
・いつでも死ぬ覚悟はできている!未来のために命の限り!

主人公「なんだか知らないけどヤバいことに巻き込まれたなぁ・・・
    これでケガしても保険おりるのかなぁ・・・すでにそういう問題じゃないしなぁ・・・」


ひとり暮らしで勧誘にはくれぐれも気をつけましょう。
おや、めずらしくまともなアドバイスだ。


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