熊谷


なんかパワプロとまともに関係があるのは
ひさしぶりな気もするけど、熊谷でなんかしてみます。

熊谷はキャッチャーで、主人公よりも3つ下です。
つまり4年になったときに入部してくるわけですから、
最後の1年間だけ試合に出たりイベントがあったりするという寸法です。

一応キャッチャーとしてはそれなりの能力なので、
おそらくは3年のときに試合に出してたキャッチャーよりは
能力が高いはずです。盗塁もそれなりに刺せます。

投手のときは相談で特殊変化球を覚えることができます。
どうして投げられるようになるかというと、
本人曰く、「キャッチャーをやってるからわかる」だそうです。

えらく根拠が不明瞭な自信です。
それから、入部のときに「4番もやりたい」などもほざきます。
なんとも不敵なやつです。

さらにイベントがほかにほとんどないので、
一体全体どういうキャラクターなのか、いまひとつつかめません。
しょうがないので、とらえどころのないキャラクターということにしておきます。

あと思ったことをすぐに言います。
練習がきついと思ったら
1年生の身分でもぬけぬけとキャプテンに言います。

恐いもの知らずなのかもしれませんが、
怒られると速攻で逃げるので、
単に配線がショートしていて
頭と体が直結しているだけかもしれません。
この手の人はそのうち痛い目に合うような気がしてなりません。
(そしてそれでも懲りないのがこの手の人の特徴なのですが)

とまあ、無理矢理ひっぱって書いてみたけど、
基本的にはあんまり書くこともないし、
キャラとしてもおもしろみもないので、
なんかもういいやって気がしてきました。

あ、そういえば主人公と一緒のアパートに住んでいる設定です。
だからたまーにご飯を食べにいったりするみたいです。
ただそんだけです。別にどうってこともないです。

なんとなくだけど、熊谷は公務員とかになるような気がします。
それで淡々と事務の仕事をこなすような、そんな感じです。
自分で書いといてあれだけど、あまりにも脈絡がなさすぎます。

だから熊谷はいままで出してなかったんだなぁと思いました。



主人公「熊谷ってさあ、よくわからないやつだよね」

矢部君「まあ、そうでやんすね」

主人公「マイペースっていうのかなぁ」

矢部君「程度の違いはあっても、どんなところにも
    そういう人ってよくいるでやんすよ」

主人公「会社とか学校でも、ひとりかふたりはいるよね」

矢部君「でも、周りに影響されない分、
    いざというときに、冷静に行動するかもしれないでやんす」

主人公「ない、とも言えないね」

矢部君「たとえば火事に巻き込まれたとするでやんすね」

主人公「うわー、火事だー」

矢部君「みんな!落ち着け!」

主人公「そ、そんなこと言っても、こんなときに落ち着けないよ」

矢部君「これは…夢だ!」

主人公「いきなり現実逃避ですか!」

矢部君「ダメでやんすかねぇ」

主人公「ダメでしょうねぇ」

矢部君「じゃあ、もう1回やるでやんす」

主人公「うわー、火事だー」

矢部君「みんな!落ち着け!」

主人公「そ、そんなこと言っても…」

矢部君「あわてずに、とにかく冷静に周りの状況を確かめるんだ!」

主人公「えーと、えーと。ひ、非常口はどっちだったっけ…
    ああ、もうダメだ…」

矢部君「うーん…この部屋に立ちこもる煙の量、そしてこの熱さ…」

主人公「も、もしかして、それでなにかがわかったの!?」

矢部君「火事?」

主人公「いまごろ気付いたのかよ!」

矢部君「ダメでやんすかねぇ」

主人公「いまごろは丸焼きになってるだろうねぇ」

矢部君「でも、普段そうやってひょうひょうとしている人に限って、
    とっさのときの機転がきくんでやんすよ」

主人公「そういえば、一休さんとかもそんな感じだよね」

矢部君「じゃあ、今度はその路線でやってみるでやんすね」

主人公「うわー、火事だー」

矢部君「みんな!落ち着いてください!」

主人公「そ、そんなこと言っても、もう逃げられるところがないよ!」

矢部君「(ぽくぽくぽくぽくぽく…)うーん、むにゃむにゃ…ごにょごにょ…」

主人公「も、もしかして、なにかひらめいたりするの!?」

矢部君「わたくしも坊主のはしくれ、いまお経を唱えたのでもう大丈夫です。
    これできちんと成仏できますよ」

主人公「あきらめ、早っ!」

矢部君「いまのは冗談ですってば。じゃあもう1度。
    (ぽくぽくぽくぽくぽく…チーン!)よし、わかったぞ!」

主人公「なにかひらめいたの!?」

矢部君「いやね、きょうの朝刊の4コマの意味がいまわかってね…」

主人公「それは絶対いますることじゃないって!」

矢部君「そのぐらいの心の余裕は欲しいかなぁって」

主人公「いやもう、はやくなんとかしないと…
    ほ、ほら、この人なんて意識がもうろうとしてきてるよ」

   「うー…あ、熱い…熱い…」

矢部君「これはまずいですねぇ…(ぽくぽくぽくぽく…チーン!)」

主人公「なにか思いついたの!?」

矢部君「いまから『あつい』って言ったら100円なんてどうでしょうか」

主人公「この状況でかよ!」

矢部君「あ、いまあの人言ったんじゃないの(ゴソゴソ)」

主人公「しかも倒れてる人から金を取ろうとするなって!」

矢部君「これがホントの火事場泥棒ですか」

主人公「いや、ぜんぜんひねってないし。というか犯罪だし」

矢部君「とか言いながらもですね、きちんと対策を考えたんですよ」

主人公「そうだったの?」

矢部君「ではみなさん、このビニール袋を体に巻き付けてください」

主人公「こんなんでなにするの?」

矢部君「それでは廊下から強行突破です」

主人公「そんなこと言ったって、火の勢いがすごいですよ」

矢部君「ビニールは燃えないゴミですから大丈夫のはずです」

主人公「そうだねーって、じゃあやってみせてよ」

矢部君「…ごめんなさい」

主人公「もっとまじめに考えてよ、ホントに」

矢部君「やっぱ、ヒトは燃えるから分別しないとまずかったですか」

主人公「すでに死ぬ気まんまんかよ!」

矢部君「なんだか一休さんじゃダメみたいでやんすね」

主人公「もっとこう、落ち着いて冷静にテキパキ動ける人じゃないと」

矢部君「じゃあそれでいくでやんすか」

主人公「うわー、火事だー」

矢部君「なになになに?なんだ、まだ7時になってないじゃない。
    頼むから静かに寝かしてよ。だいたい、か時って何時だよ」

主人公「それはいくらなんでも落ち着きすぎでは」

矢部君「え、避難したほうがいいの?じゃあそうしますか」

主人公「なんか、えらくゆうちょうだね」

矢部君「あわてて行動する前に、非常口の位置を確認しないと」

主人公「今度は脱出できそうだね」

矢部君「たしか部屋を出てこっちに行って、階段を下りて…」

主人公「ちゃんとなにをするかを確かめてるんだね」

矢部君「そうするとあそこに出るから…帰りにそこのコンビニに寄って…」

主人公「って、それは先を考えすぎだって!」

矢部君「そういえば、きょう見たいドラマがあるからビデオ録画しないと」

主人公「いいから逃げたほうが」

矢部君「きょうの新聞どこある?」

主人公「それどころじゃないって」

矢部君「ねえねえ、きょうの4コマのオチってどういう意味なの?」

主人公「お前もかよ!」

矢部君「まあ、けっきょくこのひとの狂言だったらしいでやんすけどね」

主人公「そこまでいくと、迷惑な人というか犯罪者だけどね」


もうすぐ新年度がはじまりますが、
新しい職場やクラスでそういう人に出くわしても、
むしろたのしむぐらいのよゆうが欲しいかもしれませんね。


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