道徳ミニ講座

[今までの道徳授業]

 ある小学校で「好きな教科調べ」を行いました。
 全体的な傾向としては,1位が「体育」,最下位が「道徳」でした。
 なぜ,このように「道徳」の人気がないのでしょうか。子供たちに詳しく調査し
 たことろ,次のような回答がありました。
 ・授業がつまらない。
 ・いつも同じようなことばかりしている。
 ・よく道徳がつぶれる。道徳が大切ではないのですか。
 ・国語みない。など。
 教師に対しても「自分が今まで行ってきた道徳の授業についてどう思います
 か。」という内容のアンケート調査を行いました。
 次の様な回答がありました。
 ・正直言って,道徳はまともにやっていません。行事あれば,すぐに道徳の授
  業をつぶしていました。
 ・一生懸命やっているのですが,子供たちの反応があまりよくありません。だ
  から私は,道徳の時間がおっくうです。
 ・授業でやっても,実践につながってこないので,困っています。など
 すぐに解決することは,かなり難しいと思います。
 なぜ,そのような意見が多いのでしょうか。
 大きな原因は,今までの道徳が子供たちや教師にとって魅力的なものになっ
 ていなかったということはです。道徳の授業を魅力的にすることは必ずできま
 す。
 ※ここでいう「今までの道徳授業」とは,一定の指導過程に縛られ,理想論ばか
   りを発表させる授業ことです。
 数年前,私も大規模校にいたころ,自分の学級で1学期の始めに「好きな教科
 調べ」を行った時,やはり道徳が最下位でした。しかし,3学期の終わりに「好
 きな教科調べ」を行ったとき,道徳が1位でした。(前つばですみません。)
 具体的な方法を,次号で述べさせていただきます。



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