資料名・・・泣いた赤鬼

(発問1)
・連想ゲームをしましょう。
 先生があることを3つ言いますから、それらのことから連想することをいってください。
 1つめは「ドラえもんとのび太」
 2つめは「アンパンマンと食パンマン」
 3つめは「クレヨンしんちゃのしんおすけとまさお君」
 ※ この発問で、「つかみはオッケー」です。
(予想される児童の反応)
 ・友だち
 ・仲間

(指示1)
・きょうのめあては、
 「友だちについてみんなで考えましょう。」
 です。

(指示2)
・あなたが思う「友だち」とは、人名ではなく、どんな(どのような)人ですか。
 ワークシートに3つ以上書きましょう。
(予想される児童の反応)
・優しい人
・思いやりのある人
・親切な人・・・等

(助言1)
 みんな、友だちについていろんな考えがあるのだね。
※この段階では、あえて結論的なまとめはしません。

(指示3)
資料「泣いた赤おに」のなかなか人間が寄りつかない場面まで教師が読み聞かせをする。

(発問2)
どうして、赤鬼さんの家に村の人たちは、寄りつこうとしなかったのかな?
(予想される児童の反応)
・鬼だから
・食べられるかもしれないから

(助言2)
鬼がどのようなものであるかはっきりしていない以上
正直言って、なかなか難しいかもね。
※人間が本来持っている安全保持力を紹介し、赤鬼の家に遊びに来られない人について
 否定的にならないようにします。

(発問3)
・赤鬼さんは、なかなか遊びにきてくれない村人に対して、いろいろな手だを取りましたね。
 そのことについて、どう思いますか。
※受け入れられない方も努力することの大切さを意図した発問です。
 具体的に言えば、なかなか友だちができない児童がいるケースがあると思います。
 その児童は、「だれも友だちになってくれない」と訴えるケースもあると思います。
 それでは、その児童の行動や正確に何か問題がないのか、もし、わがままだったりすれば
 それを少しでもなおそうと思うこと、なおそうと行動にうつすことの大切さをそれとなく意図した発問です。
(予想される児童の反応)
・思ったことを行動にあらわしているのだから、いいことだと思います。

(指示4)
青鬼さんが、赤鬼さんのために、演技で悪役をした行為についてどう思いますか。
ワークシートに詳しく書きましょう。
(予想される児童の反応)
・良い行為だと思います。その理由は、・・・・・・。
・悪い行為だと思います。その理由は、・・・・・。
・どちらとも言えないと思います。その理由は、・・・。
※道徳教育の有名な理論で、コールバーグ理論というものがあります。
 コールバーグ理論でがは、とった行為についての理由付けを重視し、その理由付けで
 道徳性の発達段階を分類します。
※ここでは、結論を出しません。

(指示5)
青鬼さんが悪役を演じていることを知った上で、赤鬼さんのとった行為についてどう思いますか。
(予想される児童の反応)
・青鬼さんの行為を無にしてはいけないので、そのまま青鬼さんの指示(僕をやっつけろ)に従った
 ことは、戸惑いもあったかもしれませんが、しょうがないと思います。
・赤鬼さんは、青鬼さんの指示(僕をやっつけろ)を中断し、そのことを村の人に知らせるべきだと
 思います。だから、赤鬼さんのとった行動は、賛成できません。
※多様な意見を出させることにより、道徳的視野を広げさせます。そうすることにより、道徳性も
  発達します。

(発問4)
 青おにの手紙を読んだ赤おには,どんな気持ちになったでしょうか。
※個々で心情追究の発問をいます。
(予想される児童の反応)
・人だけいい思いをして悪いと思った。

(指示6)
 (指示2)に対する板書を指さしながら
 「ともだちって、いいよね。ありがたいよね。」
 ※理論抜きで、問いかけるように声かけをすることにより、感じさせる。 

(指示7)
 例1・ 「信頼・友情,助け合い、友だち」をテーマにした短めの日記を紹介する。
 例2・「信頼・友情,助け合い、友だち」をテーマにした曲を流し、聞かせる。

(助言3)
 みんなも「ともだちになりたいなあ」と思ってもらえるような人になれるといいね。
 そのためには、そうすればいいのかな。

(指示8)
・授業を受けて感じたことや考えたことをワークシートに書きましょう。

(助言3)
教師の助言を入れます。(ながなが言わないで、短く、的確に)
その際のポイントは、
「きみたちは「ともだちになりたいなあ」と思ってもらえるような人になれる。」
というメッセージをいれます。

(指示9)
最後に今日の宿題を言います。
今日あなた方を書いたことを、自分ができる範囲内で、実践してみましょう。
期間は、1週間です。
1週間後に、そのレポートを日記に数行でもいいですので、書いてください。
※実践化に向けての「手立て」です。