奄美大島マルバネクワガタ採集記

平成13年の冬、猛毒蛇ハブが活動しないと思われる。奄美の気温が最も低い2月に、
幻のクワガタ「マルバネクワガタ」を求めて奄美の森に分け入るべく大島を目指した。
鹿児島なら雪も降るこの時期でさえも、さすがに奄美は暖かくエメラルドグリーンの海を眺めていると、
思わず泳ぎたくなるようなそんな気分にもさせられる。暖かければ暖かいほどハブの恐怖が頭をよぎる。
そんな悪魔のような精霊に守られた森が、ケンムンの住むという奄美の原生林なのである。

ここは、奄美で最も北の果て
「笠利崎」の灯台です。
なんとも、熱帯を感じさせる。
この雰囲気がいいです。
何時見ても奄美の海は美しいです。 ソテツが普通に裏山に生えています。
パパイヤが野生化して普通に実を
つけています。とても信じられません。
パパイヤの花がとても
美しく満開でした。
奄美の海岸線は何処もモクマオウの
林になっており、この林に巨大
アマミヒラタクワガタ生息します。
とにかく、ハブにだけは噛まれたくない。 怖いから、ガムテープを気がすむまで
ぐるぐる巻きに巻きつける。
島といえど、奄美の森は
信じられないほど深い。
足元にヒメハブが寝ていたりするから
油断は出来ない。噛まれたら、軽くても
数日間地獄をさ迷うことになる。
カンアオイがありました。
奄美にはまだ新種の可能性もあります。
マルバネクワガタの生息地には
こんな巨大なシイノキの洞がいくら
でも見つかります。
シュスランの仲間でしょうか?
洞の中の土からは、奄美の大地の
歴史の匂いがします。
ついに出た、マルバネの巨大幼虫 時には、この巨大サイズで
80匹も出ることがあります。
今年も、マルバネを確認できて
満足な1日でした。