紫尾山にコブヤハズカミキリを追う
カミキリ屋さんが「コブ」と言うと、それはコブヤハズカミキリのことである。
羽が退化して飛べないこのカミキリは、幼虫の食樹の関係で海抜600m以上のしかも
原生林にしか生息できず、孤立化が進み山ごとに変化してしているらしい
鹿児島県ではここ以外に2−3ヶ所が知られているだけで、その何処でもそう多く採集
できるカミキリではない。しかもこんな高山地帯の寒い所で成虫越冬すると言うから驚きです。
冬を目前にするこの日やっとの思いで、木の枝に絡んで丸まった落ち葉の中にひっそりと
隠れて夜を待つコブに出会いました。感動の出逢いでした。