「種子島に化石採り」

4月8日半分仕事で種子島に行っくことになりました。ついでに前から計画していた化石採集をしてきましたので種子島の化石の様子について報告します。
採集品や詳しい説明は「化石たち」のページで公開してあります。
種子島の川は自然そのままでした。30年前鹿児島本土の様子でしたよ!いいなぁ
犬城海岸へ向かって林道を、化石の出るらしい青灰色の頁岩を探しながら降りていくと、途中の粘土質の崖に珍しい食虫植物のモウセンゴケがひっそりとへばりついていました。「左上」
犬城海岸には大きな洞窟があります。洞窟は何層にもなる地層の模様で彩られ素晴らしいものでした。気になるのは奥に置いてあった祠です。何でこういう所には必ずこんな物が置いてあるのですかね?日本人の変な習慣です。
朝9時、弁当買って早速最初の目的地、ビカリアがでると言う「犬城海岸」の「河内層」に行ってみました。
ここの海岸はどこを見ても上の中央の写真のように20メートルぐらいの崖で囲まれていて灰色から黒っぽい色まで、また泥岩から20センチ程もある礫を含む礫岩までさまざまな岩で地層が出来あがっています
その中の黒っぽい泥岩からは、長さ20センチを超えるような巨大なカキの化石がゾロゾロ産出します。それと同時に、時たまビカリアのような大型の巻貝が見られるが、凄くもろくうまくはく離できない。
またわざわざ崖を崩さなくても海岸に大量の岩が転がっていて、それをを見て歩くだけでもいろいろと採集できます。よく見るとその転石の中に時折砂岩が混ざっていて、たびたび写真のように小型の巻貝や二枚貝が大量に入った転石が見つかります。
何せ採集範囲が広いため歩き回っているだけであっという間に2−3時間過ぎてしまいます。帰りのフェリーまで残すところあと2時間しかない頃になってから、ようやく第2のポイント南種子の西側海岸の島間に向かうことになった。
ここは海岸の底の岩がそのまま化石層「増田層」で出来ていて、干潮時でなければ採集は出来ない。今回たまたま干潮時間帯だったのでかなり広い範囲が露出していた。底の岩石からは写真のような大きな帆立貝がいたるところに見られ、その隙間に巻貝が挟まっているという感じでした。
しかし、同じ岩に今の生きた貝や海藻、イソギンチャク、ヒトデ、海綿、などが付着しており、どれが化石でどれが生きた貝なのかよく解らなないような状態です。しかも、家でクリーニングしていたら、ホタテの化石から生臭い臭いがしてきて一人で笑ってしまいました。たぶん、ここの村の人は種子島にはホタテも居ると思い込んでいる人が多いのじゃないかと思うと少し不安な気がしてきます。でも本当に楽しかったなぁ、きっとまた来よう。