一人で、昼間なお薄暗い森の中をとぼとぼと歩いていると、何だかいろんな考えにとらわれてしまうものです。
たぶん森の中には、いろんな意識が木陰に隠れていて、そこを通り過ぎる者たちに「ひょい」とまとわりつき、
今まで考えたことの無いような、普通じゃない思いを抱かせるのでしょう。
そんな思いを書き留めたノートから、普通の考えに近いものだけを一部抜き出して見ました。
虫屋の本音「養老たけし」流

突然「虫採りが趣味です」などと言うものなら、そこで話は途切れてしまい、いつの間にか回りには誰も居なくなる

複眼で人を見た

今日、朝起きて鏡に写る寝ぼけた自分の真顔をしみじみと眺めながら、「まったく、チンパンジーと同じだ」と思ってしまった。

自称「ナチュラリスト」

最近「自称ナチュラリスト」が増えて来た。彼らは決して真性のナチュラリストではない。

アンモナイトの夢

は真夜中の12時25分。フェリー乗り場の、港の水際ギリギリに愛車のクライスラー・ダッジバンは止められている。

南島の王者「マルバネ」

南島の王者「マルバネ」といきなりだ聞いて何のことだか解る人は少ないと思う。ほど昆虫に詳しく無ければ、まず解らない筈です

大自然の心の内

私の人生は、来る日も来る日も自然観察の日々である。時に大自然は私に、聞き逃してしまいそうなささやかな声でそっと語りかけて来る

姿は無けれど存在する者

奄美大島の友人に、手付かずの原生林の森には遠い昔から聖霊が住む所があるんだと教えられた。その聖霊を奄美では、ケンムンと言うらしい

名もない奴

決して(名も無い虫)など居やしない。(雑草)ってどんな植物の事、

生命を侮辱するにも程がある。それは人間の傲慢である。
幽霊を見た

幽霊などと言うと、非科学的で、どうも世間から相手にされない。それどころか嘲笑されるのがおちである