養老


  中俣(名)    指宿市西方4670
           Tel  0993−25−2101
      ゲットした日 : 平成13年10月31日 

  
養老
  指宿市西方は北部の宮ヶ浜にある海岸沿いの集落で、喜入町との境である。 この地に中俣(名)(有)大山甚七商店という二つの酒蔵がほぼ隣接して建っている。 以前は集落の焼酎を賄うために沢山の酒造所が林立していた名残と言えるだろう。
  先日所用でこの近くを通ったのだが、中俣(名)は国道沿いでほぼ海に面していると表現して良いロケーションであった。 今では交通量の多い国道沿いの酒蔵というと何かしら違和感を感じるが、創業は明治時代とのことであるから、陸路以外に海路も重要な交易手段だったのかも知れない。
 
  この焼酎もAptiva野郎さんからの宿題責め苦で着弾したミサイルの一つである。 江戸の秘剣氏も小生より前に薩摩ー江戸間黒猫ミサイル攻撃を受け、本格焼酎寸言にその被害状況の詳細を微に入り細に穿って報告しているので、そちらの秀麗正確な文章を参考にして頂きたい。

  今回頂戴した物は25%の5合瓶である。ラベルはグリーンをバックに瓢箪が描かれている。 裏ラベルに銘柄名は養老の瀧伝説にちなんだことや、お薦めの飲み方などが記載されており、消費者に対して親切な仕掛けになっている。

  生で飲んでみた。 薫りはさほど強くはないが、甘味と辛みがほど良いハーモニーを保っており、後味も爽やかである。 生でもゴイゴイ行きそうな勢いになる。
  ロックにするとサッパリした味わいではあるが、水との慣れに時間が懸かるのか少々辛味が出る様である。 味の乗りが生ほどでは無いと思うが、さほど気にはならない。
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを燗付けすると、爽やかな甘さが引き立ち、ふくよかでジンワリとした幸せに浸れる味わいで、本来疲れた心身を癒すダイヤメに最適と感じる。 特に熱めの燗の方がより味わい深い様に感じる。

  金羊社刊「いも焼酎・黒糖焼酎名鑑」では黒麹造りと記載されていたが、黒とか白とか、さして重要な意味が有るとは思えないジャンル分けに関係なく、焼酎の味わいの実質及びダイヤメの喜びをひしひしと感じさせる焼酎である。
  飲み方としては、やはりお湯割り系統を一押しとしたい。

                             平成13年11月24日記載