美し里(うましさと) 

                        
 子鹿酒造協業組合   肝属郡吾平町上名7312
Tel  0994−58−7171
      ゲットした日 : 不明。おそらく平成15年6月頃
                     

美し里  この焼酎は何時どのように手中に収めたのかは全く記憶にないのである。 ラベルを観ると「詰口日98.10.21」となっており、5年瓶内熟成古酒と言うことになる。 このような超レアー真性プレミアム焼酎を下賜下さる心優しき方はたぶっちゃんしか思い浮かばないのであるが、その強奪の経緯も綺麗さっぱり忘れてしいまい、単なる飲酎性健忘症を通り過ぎて老化性痴呆が顕在化したのではないかと戦慄している。(-ー;) 何とも稀少で勿体ない焼酎に対して、長期に渡り開栓を躊躇していたのだが、古酒の魔力には抗えず、キャップをつまむ指に力を込めた。(^_^;)

  子鹿酒造協業組合のHPを観ると、この焼酎の特徴は香を造る白麹と旨味を醸す黒麹を併用し、出来るだけ新鮮な唐芋を使うため、畑から掘りとってすぐに蒸して仕込んでいる。 同酒造の中ではこだわり焼酎の位置づけになるのがこの「美し里」である。 アルコール度数25度。四合瓶の他にも一升瓶もある。

  生で飲んでみた。抑制の効いた上品な薫りである。口に含むと古酒特有のフルフラールの薫り味わいが拡がる。 上品な甘味に心躍らされ、余韻のある後味に思わず頬が緩んでしまう。
  ロックにすると、口当たりはさっぱりとしているのだが、奥底には芋の風味がしっかりと残っている。まことに飲み易くゴイゴイ行く。
  燗付けにすると、柔らかく上品な表情をより一層増強する。口に含むといつの間にか蒸散してしまうような優しさなのである。 お湯割りにしても上品さは揺るぎない。

  古酒らしい角の取れたまろやかさと深みが特徴で、瓶貯蔵5年の効果が如実に表れている.。 実に上品で柔らかい甘味が引き立つ古酒であるが、それも丹誠込めて醸された原酒あればこそであろう。一般に販売されている製品との飲み較べがさらなる好奇心をかき立てる。 しかし、悲しきは四合瓶それも希有なる古酒かな! 飲む程に惜別心はことさらに加速し、これ以上の減量が躊躇されるのである。(^_^;)


                   平成16年1月13日記載