呑酔楽 


呑酔楽
       老松酒造   曽於郡大崎町菱田1270  Tel 0994−77−0510
       ゲットした日:平成12年11月11日

  半年ぶりに鹿児島市産業道路沿いのコセド酒店を訪れてみた。 店内に入ると色んな銘柄の焼酎が所狭しと陳列されており、どれも食指を動かされる品ばかりで目移りする事甚だしく、購入する品物を決めかねてしまう。 ただただ好奇心ばかりが次から次ぎへとかき立てられ、愚妻に催促されなければそのまま店内で何時間でも立ちつくしてしまうのではないかという不思議な陶酔感に浸ってしまう。
  あれこれ迷いに迷って大隅半島の焼酎と言うことで選んだのがこの「呑酔楽(てんすいらく)」であり、もう1本かねてから興味のあった中村酒造の焼酎「なかむら」の2本をカウンターに差し出した。そして何気なく「もう村尾は入荷しないのですか?」と聞いたところ、「いつもお世話になっていますから特別に1本だけならお売りできます」とのことで、愚妻の射るような視線もはねつけ、合計3本もこだわり系の焼酎をゲットしてしまった。帰りの道中はルンルン気分でハンドルを握ったのは言うまでもない。
  老松酒造は創業明治24年と言う大隅半島では老舗中の老舗であり、主力商品は「さつま老松」「ゆう」である。  「ゆう」は以前コセド酒店の頒布会で飲んだ記憶はあるのだが、その時にはまだ焼酎道(笑)には目覚めていなかったので、どんな味なのかは忘れてしまったが、おそらく旨かったのでしょう。(最も何を飲んでもまずく感じることはないのだが・・・(^_^;)
  呑酔楽(てんすいらく)は老松酒造がコセド酒店など販売店を限定しているいわゆるプライベートブランドの焼酎であるが、販売店は結構全国に広がっているらしく、詳細は老松酒造のホームページを参照されたい。
  外観は高級感漂う和紙包みで否が応にも旨さに期待を持たせてしまう。それに「瓶壺寝かせ」と言うのにも食指を動かされる。 焼酎を貯蔵する際、瓶壺だとミクロの孔が焼酎の呼吸を助け、金属タンクに於けるよりも熟成が進むと言われている。 沖縄の泡盛などは瓶で熟成させていると聞く。
  生で飲んでみると芋の薫りと深みのあるまろやかな味わいで、後味にも甘さが残る。 これをロックにしてみると透明感がより引き立ち、一段と飲みやすくなる。
  お湯割りにすると甘味がより一層引き立ち、奥行きのある上質の味わいになる。
  水割り、お湯割り両方とも芋をしっかりと主張してはいるが、まろやかで高い品質の旨さは飲む人を選ばない。 伝統に裏打ちされた本格派の逸品と言えよう。
  

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