種子島酒造(株) 西之表市西之表13589−3
ゲットした日 平成13年1月7日
芋焼酎は一般的に原料としては
コガネセンガンが使われているが(最近では新しい品種
ジョイホワイトを使った焼酎も散見されるようになって来ている)、
「種子島紫」は種子島特産の
紫芋から出来ている。
ここ数年、紫芋を使ったシャーベット、ケーキ及び、お菓子などが特産品として高く評価されているが、焼酎にも付加価値を高め全国的に売り込もうとする勇気、開拓精神に敬意を表したい。
この焼酎は隣町金峰町の友人から頂いたのであるが、3年ほど前種子島出身の知人より4合瓶をお土産として頂いたことがある(貰い物なんて年に1度有るかないかで、通常はなけなしの小遣いをはたいているのは当然・・・)。
ビンが紫芋をイメージさせる
薄い青紫色をしており、視覚的にも楽しめる綺麗な焼酎との印象を持っていたが、1升瓶も同様に第一印象が美しく芋焼酎らしからぬ?センスを感じる。
紫芋は普通の唐芋と比べ軽やかで上品な甘味を特長としているが、この
「種子島紫」も、それを色濃く反映している。
薫りに関しては当初紫芋の特長というか、カロチンを含んだようなクセがあり、芋の薫りを押さえる最近の傾向から逸脱し、若干馴染み難いかも知れないと感じた。
しかしながら、生で飲んでみると、紫芋独特の上品な甘味が引き立つとともに、軽快な味わいであり、当初感じたクセは全く気にならなくなった。
これを
ロックにして驚いたのだが、飲み易さが増すのは当然として、原料の持つ味わいはそのままに、冷えて水に薄まっても甘味が引き立つのである。 減圧蒸留ではないのに、これほどロック系がドンピシャリ来る芋焼酎も珍しい。
甲山水という軟水との相性も良いのだろう。
お湯割りにすると、原料の持つ上品な甘さは引き立っているのだが、軽快でスッキリ辛口ドライとでも表現するのだろうか、やはり普通の芋焼酎とは若干違う味わいと感じる。
種子島ではこの他に紫芋を使った焼酎として
高崎酒造の
「しまむらさき」が発売されており、両者とも紫芋独特の味わいの製品に仕上がっているが、
「しまむらさき」はお湯割りが、
「種子島紫」はロック系統が最適との相反する印象を得た。
しかし、これは体調や飲む状況など、様々な要素が深く関わり、同時に飲み比べてみればまた全く違った印象を持つのではと危惧するほど軽薄で心もと無いものであるので、必ずご自分で確かめて欲しい・・・(^_^;)。
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