千秀 

                        
 日當山醸造(株)   姶良郡隼人町西光寺649
Tel  0995−42−0315
      ゲットした日 : 平成16年1月28日
                     

  この焼酎は盟友Aptiva野郎師より拝領した物である。いつもながらの芳情に感謝!

  ラベルは黄色い皺紙に銘柄名が墨書されただけのシンプルな物ながら、黒の化粧瓶との絶妙のコントラストが甚だ尋常ならざる雰囲気を醸し出している。裏書きに「芋の減圧蒸留に挑戦し、芋の匂いを抑えソフトでまろやかな口あたりは、新しい時代の芋焼酎として誕生しました。一度口にしたら忘れることの出来ない商品です。」と記載され、一般的な芋焼酎とは全く異なる味わいを追求した意欲作であることを強調している。 白麹に日当山醸造独特の添麹で醸す。アルコール度数25度。四合瓶の他に一升瓶もある。

  生で飲んでみた。吟醸香とでも呼ぶべき上品な薫りである。口に含んだ瞬間さっぱりとした甘味が拡散する。エグミやひねりは全く感じられず、ストレートに突き抜ける旨さは、芋焼酎とはにわかに信じがたい。
  ロックにするとさらにさっぱりとした味わいになり、甘ささえも昇華したと錯覚する程である。
  燗付けにしてみた。 口当たりが柔らかくすっと入っていくのだが、少々高い温度では舌背を滑り落ちる時、確かにアクめいた物を感じる。嫌みな味ではないのだが、何かしら新時代の味わいと言えようか。

  ホームページの製品紹介でも女性向きのソフトで水割りが最適の焼酎と紹介されている。この特化した味わいは如何に通といえども原材料名が明記されていなければ、芋焼酎と明言出来る方は少ないのではないのだろうか。 様々なシーンで色んな方々に楽しんで貰うために、芋焼酎の可能性を追求する蔵元の斬新な姿勢がほとばしる逸品である。
お勧めの飲み方は裏書きに記されている如く、「クラッシュアイスでロックが一番うまい」だろう。ただし、クラッシュアイスは我が家では製造不可のため試してはいないのだが・・・。(^_^;)

                   平成16年4月5日記載