さつま若潮


          若潮酒造協業組合  曽於郡志布志町安楽215
                   Tel  0994−72−1185
          ゲットした日 : 平成13年9月10日 

  
さつま若潮
  若潮酒造協業組合は、昭和43年に志布志町の5蔵によって鹿児島県で初めての協業組合として設立された。 以後この「さつま若潮」が主力銘柄として親しまれ、鹿児島県内で結構愛飲されているのだが、小生薩摩半島南部に居住するため、我々から見たら辺境の地?である志布志の焼酎を飲んだことがなかった。
 #アメリカ合衆国東海岸のアトランタと西海岸のサンフランシスコ程の違いがあるように思えます・・・(^_^;)

  所用で鹿児島に行った帰り、某有名DSでこの焼酎を見付け購入してきた。
  ラベルは荒波と水平線に出でたばかりの朝日を描き、男性的かつ荒海の勇壮な薫りを醸している。
  
  生で飲んでみると、サッパリと柔らかい口当たりで、キレの良い味わいと言えようか。芋の薫りもさほど強くなく、このままでの十分飲みやすい。
  ロックにすると、アルコールが薄まるため、より一層柔らかくまろやかな味わいで、甘味が引き立つ。 後味も爽やかで、ゴイゴイ行きそうである。
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを黒ヂョカで燗付けして頂くと、ふくよかさが増すようで、柔らかい甘味も引き立っている。 杯を重ねるごとに引き込まれていきそうな旨味がある。

  「さつま若潮」と言うネーミングからもう少し荒々しく男性的な味わい?を想像していたさつま若潮と秋太郎の刺身のであるが、芋の薫りを押さえ柔らかい中にしっかりとした骨格を持つ旨き焼酎である。 この柔らかさ優しさが何故だか不思議に思え、志布志湾沿いの土地に思いを馳せてみた。 東シナ海に沈む夕日を見て、一日の感傷に浸る我々南薩人とは異なり、太平洋(志布志湾)に昇る朝日の薫陶を受け、一日をエネルギッシュに生きようとする人達の心根は鷹揚で優しいのかも知れない。 人情が生み出した旨さと言えるのだろうか・・・(^_^;)。
  芋焼酎が初めての方や女性にも喜んで飲んで貰える焼酎と言える。 どの様な飲み方でも美味しく頂けるが、まろやかな甘さが引き立つロックを一押しとしたい。

     挿入写真のショケ(肴)秋太郎(芭蕉カジキ)の刺身といもがら(はすいも)

   
                          平成13年9月24日記載