さつま白波明治蔵


          薩摩酒造(株)明治蔵           枕崎市立神本町26
                   Tel  0993−72−1231
          ゲットした日 : 平成13年9月22日 

  
さつま白波明治蔵包装さつま白波明治蔵
  土曜の昼下がり、若き焼酎探索家Aptiva野郎さんと造りに入った焼酎文化資料館明治蔵を訪ねてみた。工場内は黄金千貫や紅サツマなどがかめ壺で2次仕込みされている最中で、ブクブクと呼吸し、えも言われぬ芳香を漂わせていた。 別嬪の蔵子さん?が親切に色々説明をして下さった。 
  例によって試飲用焼酎をしこたま飲んでいるときに(^^ゞ 、昔懐かしい1升瓶に入った「さつま白波明治蔵」を見付け反射的に購入してしまった。
  材料に南薩の太陽をふんだんに浴びた黄金千貫を使用し、明治蔵で旧式製法にとことんこだわり、濾過を行わず、昭和30年代の「さつま白波」の味を再現したものらしい。 昔ながらの紙に包装され、容器も昔ながらの透明な一升瓶、しかも中身は旨味成分の澱(焼酎の花と呼ぶらしい・・・良い響きだ(^^ )で僅かに白濁している。 ラベルも淡い色使いで何かしらアンティーク感溢れ、失われた少年時代にタイムスリップしたような不思議な気分になる。
  これだけでもいわば焼酎ファン垂涎の逸品であるのに、価格は一般の製品と同じ1,620円と純朴極まりない焼酎でなのである。 但し月産僅か100本のみでしかも明治蔵でしか販売しないと聞いた。 これも地元の焼酎愛好家を優遇しているようでかなり良い気分になる。(^_^;)  アルコール度数は25%である。

さつま白波明治蔵と鰹のたたき 
 生で飲んでみた。 芳醇な薫りが立ち上り、柔らかい甘味が引き立ちコクのある味わいである。
  ロックにすると、生の味わいのまま飲みやすくなる、濃いめの方が味わい深い。
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを黒ヂョかで燗すると、芋のふくよかで柔らかな甘味が引き立ち、骨格のハッキリした焼酎と感じる。 昔ながらの辛口の焼酎ではあるが、まろやかさと芳醇さが幾重にも折り重なった深みのある味わいである。 まさしく芋焼酎の真骨頂と言えよう。

  実際飲んでみて期待以上の秀逸な旨さに驚いてしまった。 伝統が醸し出した実力派の逸品と言えよう。 生産量を考えると焼酎交友録で取り上げずに、地元の焼酎好きのささやかな楽しみに止めるべきかと迷いもしたが・・・やはり見せびらかしの卑しい精神が・・・(^^ゞ)。 お薦めはもちろんお湯割り系統! 
         
    しょけ(肴)は鰹のたたき(冷凍物 枕崎産)。 焼酎との組み合わせは絶妙ですな。(^^)/

                             平成13年10月25日記載