薩摩富士


          濱田酒造(株)    串木野市西薩町17−7
                   Tel  0996−33−5252
          ゲットした日 : 平成13年9月10日 

  
薩摩富士
  明治元年創業の濱田酒造が隣接する市来町より串木野市に移転し、県内最大規模の新工場を造ったのが、平成12年のことである。 また本年初め、国道3号線沿いの市来町旧工場を見学出来る手作り蔵へと改築したと記憶している。 市来町は良水に恵まれ、同社も含めると酒造所が6蔵も立ち並び、焼酎造りの故郷とも言うべき土地柄であろう。 焼酎造り、焼酎文化の伝承に意欲的な同社ではあるが、残念ながら南薩地方には主力銘柄の「薩摩富士」は殆ど流通しておらず、鹿児島市内の某有名DSで仕入れてきた。

  ラベルデザインは昭和初期より続くものらしく、どう見ても富士山、白波、丸に十の字の帆及び松の木を配したおり、古典的でいかにも地焼酎を感じさせ極めて好感が持てる。 ちなみに薩摩富士とは標高924mの開聞岳のことであり、このラベルのように冠雪することはないのであるが・・・。(^_^;)
薩摩富士と島津梅
  生で飲んでみると口に含んだ瞬間に甘さがサッと広がり、優しくなおかつ重厚な味わいである。 生でも十分に楽しめる。
  ロックにすると爽やかな甘さが引き立ち、飲み易さが一層増すようである。 濃度が薄くなっても芋焼酎の骨格はしっかり残っている。
  あらかじめ5:5に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、ふくよかで甘味がより一層引き立つようである。 しかも芋焼酎本来の骨格のハッキリした重厚な味わいである。
 
  「薩摩富士」一升瓶の裏面には製品の紹介が記載され、購入の際にまた焼酎を飲みながら色々な風景に思いを馳せるのに役立ち好感が持てる。 特に最後の【ちょっとこだわり】には、割り水のことが書かれており、正しく美味しく頂くための姿勢を高く評価したい。

  重厚な骨格の中に芋焼酎本来の甘さが引き立ち、どの様な飲み方でも旨いが、お湯割り系統のふくよかさは秀逸でありお薦めしたい。
       
    しょけ(肴)は水溜食品島津梅(スライス済み)。 寒干大根の歯触り、柔らかい梅酢味とほんのりピリ辛・・・焼酎に良く合います。(^^)/

                             平成13年9月29日記載