龍門滝


          さつま司酒造(株)      姶良郡加治木町諏訪町200
                   Tel  0995−63−3161
          ゲットした日 : 平成13年9月22日 

  
龍門滝
  龍門滝は日本の滝百選に指定された名瀑で、鹿児島空港方面に行く途中の高速道路よりその威容を遠望することが出来る。 さつま司酒造は加治木町唯一の酒造所として町民の誇り「龍門滝」を銘柄名にしたのであろう。

  若き焼酎探索家Aptiva野郎さんは、大隅地方に出張した際”偶然”立ち寄った酒販店で、有名銘柄により片隅に押しやられ埋もれかかっていたこの「龍門滝」を発見し、店主に訝しがられながらも意気揚々と購入して来たらしい。 土曜日の昼、小生に酎飲後感のレポートをしたためよと、わざわざ加世田までこの掘り出し物を持参して下さった。
  その後二人で仕込みの始まった明治蔵及び杜氏の里笠沙を訪ね、今年の新焼酎に期待を寄せ満ち足りた気分で加世田に戻って来た。 Aptiva野郎さんが加世田の酒販店に於ける焼酎陳列状況を視察したいとのことで、加世田では比較的ニュートラルな品揃え?の万世ストアーに案内した。 店内の結構多数の銘柄にも拘わらず、焼酎通の食指を動かすものは無かったようであった・・・。
 が・・・、なんと・・・、あった! 当然無いと思っていたものがあったのである! この「龍門滝」が加世田の酒屋にあった! もちろん小生には彼の表情を観察するゆとりは無かった・・・。(^_^;)

  ラベルには龍門滝とその前で酔っぱらって歌い踊りに興じている人が描かれており、6年程前花見の季節に訪れ楽しかった印象を彷彿とさせる。
龍門滝とツケアゲ
  生で飲んでみると、芋焼酎の芳香が立ち上り、サッパリした優しい甘味が広がる。 これは生でもゴイゴイ行きそうな軽やかさである。
  ロックにすると軽やかさがグングン加速する感じで飲みやすくなるが、芋焼酎としての個性は全く失われていない。 特に割り水冷や焼酎ではフルーティーとでも表現したい程の味わいである。
  あらかじめ5:5に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、軽やかで口当たりが良く、スッと入って行くが、後味に芋焼酎独特の甘さが幾重にも広がっていく。 「幸せ!」と叫びたくなる程旨いのである。
  ラベルの通り楽しい焼酎で、どの様な飲み方でもバランスの取れた秀逸な味わいであり、お薦めの飲み方を聞かれると、はたと困ってしまう。 もう状況に応じて選んで貰うしか無いでしょうな。 ちなみにカミさんはロックを一押しとし、小生はお湯割り系統が捨てがたい・・・。(^_^;)
  
     挿入写真のショケ(肴)唐芋入りツケアゲといもがら(はすいも)

   
                          平成13年10月3日記載