利右衛門


          指宿酒造協業組合   指宿市池田6173−1
                          Tel 0993−26−2277
          ゲットした日 : 平成13年4月24日 

  
利右衛門  昭和62年に設立された指宿酒造協業組合の主力銘柄「利右衛門」は、唐芋を琉球より持ち帰って、薩摩に伝播普及させた甘藷翁(からいもおんじょ)前田利右衛門にちなんで命名されている。
  TV−CMでも時々「利右衛門さんの焼酎」として出ていた。 蔵の場所は九州最大の湖池田湖外輪山の中腹にあるらしく、水及び環境とも抜群と言えよう。
  ラベルが写真に納めにくい金色地に墨書のみと言うのもユニークである。
  生で飲んでみると、芋焼酎独特の上品な芳香が立ち上り、さっぱりとした甘口の味わいでとても飲みやすい。 後味も爽やかである。 白麹造りのレギュラー酒が、生でこれ程するりと入っていくのも意外な気がする。
  ロックにしてみると、甘味はそのままでえぐみなど全く感じない。 このままゴイゴイ行きそうな感じである。 冷やしても芋焼酎の神髄を十分発揮していると言えようか。
  5:5に割水したものを冷やで飲んでみると、ほとんどクセもなく上質の水のようにさらりと喉を通っていく。 昔清酒を好んでいた頃、水のようにさらっとした味わいを極上と感じていたが、その印象を彷彿とさせる。
  割水したものを黒ヂョカで燗をして飲むと、生で感じた旨さがそのまま出ている。 軽快爽やかで何とも飲みやすい焼酎である。 しかも飲むほどに味わいが深くなっていくようである。

  この焼酎は芋焼酎の骨格をしっかり保ちながらも、どの様な飲み方にも対応出来る、変幻自在なレギュラー酒の鏡と形容して良いだろう。 
  個人的には、生が一番甘味と柔らかい味わいが引き立つように感じて好きである。
  このように上質なレギュラー酒が身近に手に入ることに大きな幸せを感じざるを得ない。
  
  
                平成13年5月28日記載