全芋焼酎"蘭"初留取り44゚原酒 

                        
黄金酒造(株)    国分市敷根2804
Tel  0995−45−0210
ゲットした日 : 平成13年11月25日
                     

  
全芋焼酎蘭初留取り原酒
  田渕酒店訪問の詳細は「千夜の夢」に記載した。 その時白石酒造新酒祭「天狗櫻」2本を頂いたお礼にと思い、加世田のカルカン饅頭を持参したのであるが、逆にお土産にとこの「全芋焼酎"蘭"初留取り44゚原酒」と野菜各種を頂いた。 後で調べるとこの焼酎、なんと3,000円もする。(・_・) まさにエビで鯛を釣ったとはこのことであろう。(^^ゞ)
  うわべだけは恐縮しているタダ焼酎大好き人間に対し、「箱が破れちょって商品にならんもんじゃっで・・・」とのタブッチャンの優しい心配り! 穴があったら入りたいぐらい(・・・と言っても、このデブの入れそうな穴は少ないが・・・)であり、まことに感謝の念に堪えない。

  ラベルは黒地に金文字で SATSUMA"IMO"GRAPPA と書かれている。 グラッパは飲んだことないが、ワインを絞った後のブドウ粕をさらに発酵蒸留させた物で、豊かな薫りと高いアルコール濃度で食後酒として欧米では人気があるらしい。 しかし、醪取り焼酎に粕取り焼酎の呼称を付けるのは薩摩偏愛芋焼酎原理主義者の小生としては釈然としないものが・・・。(~_~メ)
  芋麹と唐芋を原料とした所謂全芋焼酎で、2001年新酒、しかも初留取り44%原酒である。 いわば良いとこ取りの極め付けと言って過言ではないだろう。 500mlで3,000円という値段も肯ける。

  生で飲んでみた。 初留取りの強烈さを微塵も感じさせない甘美で熟成した芳香が漂う。 とろけるような濃醇さと凝縮したような甘さが口腔粘膜そして咽頭へと衝撃の如く走る。 アルコール度数が高いのでさすがに少々焼け立つようではあるが、幾重にも重なる満足感の余波についうっとりとしてしまう。 焼酎としては未体験の官能的でフルーティーな味わいと言えよう。 そして危ない飲み物の如く、魅せられたように次々に杯を重ねていくことに抗えなくなる・・・。(~o~)
  生で飲んで、これだけの芳醇さを実感すると他の飲み方へのチャレンジ意欲を失せてしまいそうになる・・・が、やはりやってみました。(^^ゞ) 
  ロックにすると飲む易くはなるが、凝縮した旨味がやや抜けるようである。 やはりコンセプト通り生でチビリチビリ楽しむのがベストのようである。
  小生の贔屓目を差し引いたとしても、この深く耽美な味わいはウィスキー・コニャック等世界スタンダードに比して全く遜色ない! いや、薩摩隼人らしくハッキリ言おう! そこたいのウィスキー・コニャックよっかん、わっぜうんまかど〜。(*^_^*)
 
                       平成14年1月25日記載