奄美大島旅行記初日

 大島那覇のフェリーは5月1日午後6時の出航なのだが、乗用車は2時間前に乗船のことと切符には記載されている。
 ところが、鹿児島新港のフェリー乗り場に行っても全く案内らしいものは出ていない。仕方なく交通整理をしているガードマンに事情を話すと、まず乗船手続きが必要とのことである。ところがその場所が解らない、と言うか、全く案内標識がないのである。
 結局3人ぐらいに聞いて、やっと乗船手続きができたのだが、車の乗り入れ口がまた解らない。ずっと路上で待っていたら、かのガードマンがあきれた顔をして、乗り入れ口を教えてくれた。そこはフォークリフトが我が物顔に行き交い、とても乗用車が乗り込めそうな雰囲気ではなかったが、遠慮しいしい、ようやく車を乗船させた。全く不親切極まりないフェリーである。
 フェリーは錦江湾を出るまで約2時間を要し、午後8時過ぎに寝たのだが、12時過ぎには結構揺れだして、目が覚め、それからあんまり眠れなかった。
大島海峡
 (大島海峡を望む)

名瀬港についたのは朝の5時。  まだ暗い中を奄美大島南部の古仁屋に車を走らせ、午前6時半位に到着し、町中の公園でお湯を沸かしカップラーメンとフェリーに持ち込んだ弁当の残りで朝食を取った。
 古仁屋港に車をおいて、8時10分のフェリーで加計呂麻島生間に向かい大島海峡を約20分かけて横断した。
諸鈍のディゴ並木
(諸鈍のディゴ並木)
そこから1日3回フェリー到着の度に出る乗り合いバスで、度連安脚場を回って諸鈍で降り、この集落を散策した。
 以前奄美に来たときには農作業をする人を見かけなかったが、ここでは、お年寄りが細々と畑で里芋やサトウキビなどを作っていた。
大鈍神社
 (諸鈍シバヤの行われる大鈍神社) この島は日本でもまだこんな所があったのかと思われるほど、のんびりとしたところで、時間が加世田の倍はゆっくり過ぎるような感じである。
また、人情も厚く、母が有る家のトイレを借りたら、お茶を出していただいた上にお菓子まで貰った。ひょっとしたら天国に一番近い島かも知れない。ディゴ並木サトウキビ工場大鈍神社などを貰ったサトウキビを食べながら、歩いてのんびり回り、フェリー出発の1時間半前に生間港に戻った。
テーブルサンゴ
(半潜水船「せと」から見られるテーブルサンゴの群落)
 古仁屋で昼食後、半潜水船「せと」の切符を買おうとしたら、子供の友人家族と偶然会った。明日名瀬市に来るのを待ちきれずに出かけてきたみたいである。子供達は1ヶ月ぶりの再会にすっかりはしゃいでしまっていた。
 この日はお客がいっぱいで、2隻の半潜水船がフル稼働で1時間以上待たされてしまった。
 瀬戸内海峡のサンゴは素晴らしく、また透明度抜群で色んな種類の珊瑚が見られ、その中を色とりどりの魚が泳ぎ回っている。特にテーブルサンゴの群落は圧巻であった。
 1時間の海中散策より帰り、古仁屋市内をブラブラと散策した。平野が少ないせいか、空いた土地が無く、町中ぎっしりと詰まっている感じである。肉屋に塩豚との表示があり、いかなる物か興味があったが、最終日に名瀬で買おうと思い、店には入らなかった。町を歩くと結構小さい酒屋が多い。加世田と同じでやっぱり飲む人が多いのだろう。(^_^;)