さつま老松 

                        
 老松酒造(株)   曽於郡大崎町菱田1270
             Tel  0994−77−0510
      ゲットした日 : 平成14年11月29日
                     

さつま老松  南薩に棲息していると大隅方面の焼酎入手は困難を極める。 しかし、小生にはAptiva野郎師というなんとも心強い百人力の盟友がいるのである。 彼は仕事の合間?に県下隈無く焼酎探索を行い、データベースソフトのような正確さで、拙サイト焼酎交友録未掲載焼酎を発掘し、ご持参下さるのである。 この「さつま老松」も師の鹿屋方面探索活動中の成果で、まことに感謝の極み!

  老松酒造は明治34年創業の老舗である。 同社のホームページには「(さつま老松)は当社の設立時からの商品です。・・・。瓶詰めする前に白麹を使用した原酒と黒麹を使用した原酒をブレンドして、まろやかな旨味のある焼酎に仕上げています。」と紹介されている。 同社にはこだわり系の芋焼酎として、黒麹造り甕寝かせの呑酔楽(てんすいらく)、黒麹有機薩摩芋仕込みの「ゆう」があり、いずれも秀逸な味わいで好評を博している。

  ラベルには桜島とおぼしき噴煙を上げる火山と松の枝及び波が意匠で描かれ、何にも地焼酎らしい雰囲気を発散している。 ラベルを眺めるだけでも癒されるような気分になるのは地焼酎の魔力か?(^_^;) アルコール度数25度。 一升瓶の他に五合瓶及び4合瓶もある。

  生で飲んでみた。 やや抑制された薫りながら、口に含むと円熟したまろやかさがプワ〜と拡がり、味蕾に響く甘味も素晴らしい。 25%と言うアルコール濃度を感じさせない飲み易さである。 「そのままでもゴイゴイ」系ですな。(^_^;)
  ロックにしてみた。 冷えると柔らかさや甘味が際立ってくる。 水で薄まるとさらに清冽な甘さが強調され、爽快な飲み口は一気に呷りそうな危険性を秘めている。(^_^;)
薩摩切り子  あらかじめ5:5程度に割水したものを燗付けしてみた。 ふくよかで深みのある味わいで、後味もジワッと迫る甘さに満ちており、安らぎを感じる。 ダイヤメ酒としては最適酎だろう。 

  酒質が柔らかく爽やかな飲み口は大隅焼酎に共通するような印象を持っている。 入魂の・・・とか、原材料を吟味・・・、等と言わずとも、心打つに余りある逸品を輩出していることに、大隅焼酎の実力、奥深さを感じずにはいられない。
  どの様な飲み方でも美味しく楽しめるが、ロック系の爽快かつ際立つ甘味は特筆物である。
                             
  薩摩切り子のグラス。 もし割ったら・・・(>_<)、なんて恐怖感いっぱいで、日常ではとても使えません。(^_^;)

                 平成15年1月13日記載