田苑栗源酒造（株） 薩摩郡樋脇町塔之原１１３５６−１
ゲットした日：平成１１年１月９日
樋脇町にある田苑酒造の工場の焼酎は、クラッシックを聞かせながら、１次仕込みをさせるので有名であり、付属の酒蔵ではコンサートなども行われているようである。
平成１０年秋に樋脇町で学会があったのだが、勉強はほどほどにして、この焼酎工場を見学した。(^_^;)
なるほど、仕込みようのタンクに小さな振動機（これにコーン紙を張ればスピーカーになるのかも）が付いている。
もちろん麹菌に音楽が解るはずはないのだが、微振動を与えると発酵が進むのだそうで、クラッシックの波長が最適らしい。
そう言えば酒の出来と、振動は関係有るらしく、ワインなども船積みされ、波で揺られた物の方が味が良くなると聞いたことがある。しかし蒸留酒の場合、貯蔵するときに振動を与えるとどうなのであろうか？なんか美味しくなりそうな気がするのだが・・・。
工場見学の後、試飲即売コーナーが設けられている酒蔵に行き、色々試飲してみた。２〜３０分もいると、完全に酔っぱらって、帰りが飲酒運転になりそうである。(^_^;)
樫樽貯蔵の麦焼酎等もあったが、その時一番気に入ったのがこの「煮立て」である。
蒸留の時一番最初に出てくるアルコール高濃度の部分（いわゆるハナタレ）だけで作ったのが、この「煮立て」らしい。味はコクがあるのに、軽快と言ったところでしょうか。生で飲んでもいけるし、もちろん水割りも良い。でも、やはりお湯割りにしたときが濃厚な味が引き立って、一番に良いような気がする。
その後、新年会で樋脇町を訪れたとき、参加者をこの焼酎工場に連れていき、この「煮立て」を紹介したところ、皆その味の良さに納得して、おそらく２０本ばかりは売れたのではないだろうか。もちろん、私に田苑酒造からなんのお返しもなかったのは言うまでもない。