黒麹仕込丸西 

                        
丸西焼酎(資) 曽於郡有明町蓬原1397−1
Tel  0994−75−0111
      ゲットした日 : 平成17年3月23日
                     

黒麹仕込丸西  本年になってから「焼酎の部屋」の更新が滞った。 洋泉社刊の「芋焼酎はこれで決まり」の原稿依頼を受け、スカスカのトイモガラ状大脳がすっかり煮詰まってしまったのである。いやメルトダウンした・・・。違う、さほど集中できる訳はないので退行性に硬化したと言って良い。浅学非才はったりだけで生きて来た愚生にとって両面作戦は無謀極まりなく、これまで様々なシーンで幾度もの凄惨な玉砕を経験したことか・・・。(>_<) 
  かかる体験上、片一方の問題に対する思考停止は自己防衛反応なのだが、ホームページ更新プレッシャーのないネット生活は快適そのもので、このままフェードアウトしようかとも目論んでいた。(^_^;) 3月になり原稿の校正終了にも拘わらず、依然として冬眠状態の拙ホームページに業を煮やしたAptiva野郎師が宿題にこの焼酎をご持参下さった。誠にありがた迷惑・・・、いやありがたい心配りで感謝の極めである。_| ̄|○

  ラベルは太字ゴシック体丸西の屋号だけの限りなく装飾を削げ落とした至ってシンプルなものである。黒麹仕込みでアルコール度数は25度。写真は四合瓶であるが、一升瓶があるかは確認の術がないが、大衆の酒焼酎の基本は易くて旨いだから恐らくあるだろう。(^_^;)

  生で飲んでみた。 果実香が甘くほのかに立ち登る。さっぱりとした口当たり。揮発する甘味と舌に残る辛味が絶妙のバランスを保ち、生の濃さを感じさせない程の柔らかく滑らかな味である。
  ロックにすると、生の味わいがさほど崩れるようには感じないが、濃度が薄まる分何かしら安心感が持てる。(^_^;)
  あらかじめ5:5程度に割水したものを燗付けすると、優しく柔らかい味がより一層増すようである。

  黒麹仕込みになっても個性を声高に主張する訳ではない。白麹仕込みの「よもぎの露」に通じる優しく柔らかい味わいに揺らぐことののない蔵のメッセージを感じる。肩肘張らずほっと一息付けそうなダイヤメ酒の本流を行く逸品と言えよう。
  どのような飲み方でもおいしく頂けるが、この優しさ柔らかさは「生でゴイゴイ飲め!」と誘惑しているようでもある。(^_^;)

              平成17年5月31日記載