白石酒造 日置郡市来町湊町３１３８ Tel 0996-36-2058
ゲットした日 平成１１年４月２３日
この「黒天狗」も、友人のお姉さんが白石酒造に嫁いでいる関係で、飲んでみてと頂いた焼酎である。
白石酒造は「花と蝶」等の意欲的な作品を世に問うており、結構ファンも多いのだが、「黒天狗」は限定発売とのことで、何処そこでは手に入らないみたいである。
黒麹を使い一次仕込みのみならず二次仕込みにも亀壺を使い、しかも出来た原酒を３年間貯蔵している。
普通の焼酎の貯蔵が約３ヶ月ほどで、製品化される訳なので、３年間というと焼酎にとってかなりの長期貯蔵と考えられる。
薫りは、私にとってはあまり芋の匂いを感じず、芋焼酎の苦手な方でも、抵抗無く口を付けられそうである。
味は、吟醸酒のように甘く芳醇でコクがあり、舌に全く鋭利な感じが残らず、まさしく「極上の１滴」にふさわしい出来映えになっている。
私は生で飲むのがこの焼酎の持ち味が一番引き立つと思うが、もちろんロックで飲むと飲み易さと清冽さが増すし、お湯割りでも独特の甘みが引き立ち、オールマイティーに旨い！
独り占めで飲むのは勿体ないのと、「塩らっきょう」を漬けたので、友人のＫさんを呼んで試飲し、ウンチクを聞こうとしたのだが、「僕には味の表現はとても・・・」と言いながら、「生とかロックで旨い焼酎はすぐ無くなりますよね・・・」とぐんぐん飲んでいる。何処までも誠実なのである。
結局２人で１時間ほどの間に半分ほど飲んでしまった。やはり口当たりが良いので、飲み過ぎには要注意である。