北薩摩 

                        
 植園酒造(資)   薩摩郡宮之城町平川1397−1
Tel  0996−54−2473
      ゲットした日 : 平成16年5月15日
                     

北薩摩  血圧が高いのである。今年初めから医者通いが続いている。薬で一応降圧しているのだが、白衣姿の看護婦さんに血圧を測って貰う時には、薬の効果と快癒を念じる余り血管が沸騰するのではないかとの緊張感に目眩を覚える程である。(^_^;) 故に悪化もなくこれまで通りの薬量を処方された時の安堵感はこの病に呪われた者にしか理解不能であろう。 医院の外の風景が何もかも輝いて見える程ある。 で、こんな時は自分へのご褒美で焼酎を買いたくなる。(^^ゞ   ハレの開放的な気分でマルダイ酒店で道草を食うことに・・・。 店長お勧めのでしかも最後の1本というコレクター魂を激しく焚き付けたのがこの「北薩摩」である。 

  銘柄名が流行の平仮名の「さつま」でないもの何かしら好感が持てる。ラベルそのものが川内川轟の瀬の清流と竹を描いた墨彩画で、竹林の里宮之城を強烈にアピールしている。 さらに一升瓶肩の赤い丸に十の御紋も威風堂々たる存在感である。 アルコール度数は25度。一升瓶の他に五合瓶もある。

  生で飲んでみた。 柔らかく立ち昇る芳香である。口に含むと即座に重厚な甘味を感知する。そして奥行きのある柔らかさが口腔咽頭を充満し、ふくよかな後味となって昇華していく。まことに芳醇!このまま引きずり込まれるようにゴイゴイと進む危険なタイプの焼酎である。(^_^;)
  ロックにすると飲み易さは増すが味わいにへこたれた印象は見られない。
  お湯割りにするとより一層甘味ふくよかさが引き立ち、優しい味わいに思わず唸ってしまう。

  「園乃露」に相通じる植園酒造特有の濃厚な優しさ溢れる味わいであるが、よりパンチが効き薩摩の焼酎ノンゴロが随喜の涙を流しそうな飲み応えがあり、マルダイさんが一押ししたのも肯ける逸品である。 そして何よりも最後の一本に巡り会えた僥倖に感謝!
  お勧めの飲み方は芋焼酎原理主義者としてはやはりお湯割り系統でしょう。(^_^;)


                   平成16年6月18日記載